第1章 【注意】痛くしないでください⑷ ※性的描写

大神はがばっと僕のローブの胸元を広げると、いつの間にか手に取っていたローションをとろとろと垂らす。


「ひっ!!つめたい・・・・!!」


しかしそれはすぐに胸に塗りこまれて、僕と大神の体温であったかくなった。ぬるぬるとした慣れない感覚がむず痒くて身をよじる。大神の指が胸の突起を通るとあらぬ感覚が駆け抜けた。


「ちょ、ちょっと、わざとやってます・・・・???」

「ああ」


コリコリと往復されて僕はたまらず声を上げた。


「そういうのは、いいですから・・・あっ!!」


今度はつまみ上げられて僕の体が飛び跳ねる。

恥ずかしい。そんなところ、そんな風に弄ばれて、まるで女の子みたいな声まで上げさせられて。


「消えたい・・・」

「これは嫌?」

「嫌です・・・」

「そう」


大神は存外素直にそこをいじるのをやめてくれたが、代わりに手はもっと下の方へ向かう。

ゆるりと硬さを持ち始めたそれをゴツゴツとした大神の手が握る。


「ひあっ!!!」


固い指の乱暴な動きをとろとろのローションが緩和して、絶妙な刺激が断続的に僕を襲う。


「あああ!!!熱い、熱い、触らないで・・・!!!」


大神も同じ男、扱い方がよくわかっているので的確に弱点をつかれてどんどん高みに追い込まれる。


「待って、待って、嫌だ、いきたくない、いきたくない!!」


必死に大神の方を押し返して逃れようとするが石壁のようにビクともしない。

固い親指が裏の筋をグイとこすった時、僕の目の前にチカチカと星が散って全身が大きく脈打った。


「あ・・・あ・・・」


僕は大神の手の中に白濁を吐き出してしまっていた。


「ふ。早いね」

「うるさい!!!!」


僕は大神の胸板を思い切り殴ったが、その高すぎる強度の前には抗議の意味もなさないほど無力だった。

大神はローションと白濁にまみれた手を僕の後ろの窄まりにこすりつけた。


「ひいっ!!」


普段自分ですら触らないような場所を蹂躙され、たまらない気持ちになる。

大神の指は、とろみを利用して僕のそこをゆっくりゆっくり揉みほぐしていく。痛くならないように準備してくれているんだ。でもその優しさに感じ入るには、さっき見てしまった大神のモノが大きすぎる。いくらほぐしたところで初回であんなもの入れていたくないわけがない。

もう泣き出したい気分だった。


「指、いれる」


大神は短く言うと、ゆっくりと指を一本そこに滑り込ませた。


「んっ・・・ううっ・・・」


痛みはない。しかし、普段ものが出て行くだけで入ってはこないそこに異物が侵入してくるのは違和感がものすごかった。

でもほんとうにやばいのは入ってくる時じゃなくて出て行く時だった。

指の節が出口にちょっと引っかかって、そのあとスポッと抜ける。


「うわっ・・・いいいいいいああああああ・・・・・!!!!」


排泄感なのかなんなのかよくわからない強烈な感覚に襲われて、僕も言葉なのか悲鳴なのかよくわからない音を発した。


「うん。いい具合だ」


いい具合?どこが?まだ指の一本でこの有様ですよ。本当にそのあなたのデカブツがここに収まるとお思いですか???

そんな反論を口に出せるほどの余裕はもう僕には残っていないから、シーツにしがみついて耐えるより他にない。


指が2本になると太さが増すだけでなくより奥まで入るようになって、次は圧迫感に苦しむことになった。たった指2本の体積でなぜそんなことになるのかわからないが、肺まで圧迫されているかのように苦しい。

入るだけでも辛いのに、大神は中で指をバラバラに動かし始めた。


「ううっ・・・待って、いやです、それ、気持ち悪い・・・ううっ・・・」


腸壁を擦られるとお腹を壊した時みたいな嫌な感覚がする。


「もう少し奥・・・これかな」


大神はなにかぶつぶつと呟きながら手を動かし続け、ついにそれを発見した。

2本の指をそろえ、ぐいっとある一点を押し込む。


「っっっっ!!!!!????」


なんだこれはなんだこれはなんだこれは。背骨を電撃が貫いたような衝撃。びくんとと体が大きく跳ねる。


「ここだ」


大神はその一点に指が食い込むように曲げたまま手を前後させた。


「ああああああ!!!!だめ、いやだ、むり、死んじゃう、いやだ、ああああああ!!!」


狂ったように跳ねる僕の体。あつい、あつい、あついのに触られていないからイけない。いきたい、はやくわりたい、助けて・・・

いよいよ頭がおかしくなるかと思った時、その嵐は突如止んだ。


「はあっ・・・あっ・・・ううっ・・・」


指が抜かれても、後ろの口がぽっかりと空いてはくはくとしているような気がした。

ちゃんと吸えてなかった息をこの隙に吸っておこうと、僕は必死で呼吸した。


呼吸が落ち着くのを待って、大神は僕の足を開いて持ち上げた。うしろにぴとっと熱い塊が押し付けられる。


「あ・・・」


来る。ついに来る。凶器が。

ごりごりごり。めりめりめり。分け入ってくる熱い杭。


「ひぎいいぃいいいいっ・・・・!!!!!」


割り裂いて切り裂いて凶暴に僕の中へ押し入る。圧倒的熱量。圧倒的質量。

まだまだ入ってくる。太い、長い、でかい・・・・!!!

腹を突き破って出てきそうだ。

さっきの弱点をごりごりと押し上げながら入ってくるが、もう気持ちいいとか言っている場合ではない。


死ぬ。


「大丈夫?」

「・・・なわけないでしょう・・・」

「ごめん」


息も絶え絶えな僕の額にあやすようにキスをして、大神は動き始めた。


「があっ!!!うあっ!!!ひいいいぃぃっ!!!!」


内臓が抉り出されそうな恐ろしい感覚。僕は色気もクソもない悲鳴をあげることしかできない。外から腹を殴られたことはあるが、中からは初めてだ。


もうだめだ、僕は死ぬんだ。

連続殺人犯の巨根に貫かれて死ぬんだ。


走馬灯が脳裏を走り抜ける。

大神が果てた時、僕は白目をむいて気絶していた。

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