2020.2.28 『私の時間』

耀綺夜空

第1話

定時に仕事を終え、退社すると外で煙草を吸っている職場の方が数人いた。

喫煙所も使用出来ないそうだ。マスクは必ず着用、食事時間がきっちり決められ会話もろくに出来ない、休憩の意味があるのだろうか、どこまで窮屈なんだ。仕方のない。車に乗り、途中スーパーに寄ると夜の7時だというのにやたらと人が多い。そして品数も少ない。「もういい加減にしてくれよ」何だかそう心の中で言いたくなる。レジを済ませ、荷物を持って、店を出る。暗闇は何処まで続くのだろう。車に乗り、エンジンをかける。なんとも先の見えない道を車のヘッドライトが照らす。車は走行し、途中ガソリンを給油して自宅に着いた。

自宅に入ると、マスクを外した。やっといつもの自分。やっと普通が、ここにった。

家のネコが「ニャー」と鳴いて出向かえてくれた。

ネコには、関係ないよね。この事態。

無関心な猫と居る。それだけでホッとする。

休日は、外出も出来そうにない。いつものソファに座って読書をすることにしょう。

先の見えない不安をまぎらわすためにも。


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2020.2.28 『私の時間』 耀綺夜空 @daikitikiti24

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