83 変態なメイドさん!?
まだまだ夏休みは続いている。
「遥花、こっちの掃除は終わったよ」
「ありがと、ダーリン♡」
「掃除が終わったら、どこかにご飯でも食べに行こうか?」
「うん、楽しみ♡」
遥花がニコニコで答える。
その時。
ピンポーン、と呼び出しのチャイムが鳴る。
「あ、僕が出るよ」
「ありがと」
僕はインターホンの画面を見た。
そこに映っていたのは、一人の女性だった。
ただし、日本人じゃない。
背中まで伸びたロングヘアーときれいな形の目からは、異国情緒が漂う。
「えっと……どちら様でしょうか?」
『初めまして。私はロビン・コフナーと申します。こちらは、橘遥花さんのご自宅でよろしいでしょうか?』
「あ、はい。遥花の知り合いですか?」
『ええ、そうです』
「分かりました。いま、開けますね」
通話を終えると、
「誰だった?」
「何か、遥花の知り合いの人だって。ロビン・コフナーさんって言う……」
すると、玄関のチャイムが鳴った。
「って、早っ」
「じゃあ、あたしが出るね」
遥花は笑顔で言って、玄関ドアを開く。
そして、先ほどモニターで会話した外国人女性が立っていた。
「あっ、ロビンじゃない」
「おおおぉ! 遥花さま! お久しぶりです!」
遥花の顔を見た途端、ロビンという女性は喜色に満ちた表情を浮かべる。
「えっと、遥花。こちらの方は?」
「昔、あたしが一時期イギリスに住んでいた時、面倒を見てくれたメイドさんなの」
「メ、メイドさん?」
すると、僕の方に目を向けたロビンさんは顔を引き締めて、
「改めまして、ロビン・コフナーと申します。幼い頃から、遥花さまの面倒をみたりしていました。とはいえ、一緒に居た期間はさほど長くはありませんが。それでも、遥花さまは私にとって大切なお方なのです」
「そうですか。僕は黒田幸雄と言います。よろしくお願いします」
「存じております。ジェームズ様……遥花さまのお父さまからもお話は伺っておりますので」
「でも、僕らがイギリスに行った時、お会いしませんでしたよね?」
「恥ずかしながら、風邪で体調を崩しておりまして。例え、この身が粉砕しても遥花さまにお会いしたい気持ちでいっぱいでしたが、万が一、遥花さまに風邪を移すようなことがあってはならないので。必死にハンカチを噛み締めながら自宅待機をしておりました」
「そ、そうですか」
「でも、わざわざ会いに来てくれるなんて、嬉しいわロビン」
「ああ、遥花さま……」
またうっとりするロビンさんの視線は、遥花の巨大な乳に向けられる。
「しばらく見ない間にまた……随分とご立派になられて……」
「えへへ♡ 幸雄といっぱいエッチなことしているから」
「ちょ、ちょっと、遥花」
何かロビンさんは遥花を溺愛しているっぽいし、僕は怒られてしまうのではと焦ったけど。
「そうですか、そうですか」
むしろ、嬉しく感慨深そうにうなずき、ハンカチで目元の涙を拭った。
「あんなに小さくて可愛らしかった遥花さまが、一人の女となり、好きになった男性と毎日のようにチュッチュラブラブなさっているのですね」
「いや、毎日……ですね。はい、そうです」
「だって、幸雄が絶倫だから♡」
「こら、遥花」
「そして、あたしも絶倫ちゃんです♡」
「そうだね。遥花はエロすぎる子だもんね」
そんな僕らのやり取りを見て、ロビンさんはまた嬉しそうに頷く。
「早く、お二人の子供が見たいです」
「え、子供って……」
「うん、欲しい。幸雄の子供が欲しい~!」
「は、遥花……」
「何でしたら、今この場で子作りをしていただいても。私は日本の礼儀にならって、セイザをしながら見守っておりますので」
「じゃあ、幸雄。エッチする?」
「いや、しないから」
「ガーン! どうして~? あたしに飽きちゃったの~?」
「そうじゃなくて、普通に恥ずかしいでしょうが」
「ご安心ください、幸雄さま。遥花さまのメイドとなる前、私は影の者でした。故に、気配を消すことなど造作もありません」
「えっ、そうなんですか?」
「嘘です」
「何でそんな嘘を吐くんですか」
「だって、遥花さまのエッチな姿が見たいんですもん!」
「何か急に子供みたいなダダをこね始めた!?」
「よーし、ロビンには小さい頃お世話になったから、恩返しで……」
遥花は服を脱ぐ。
それだけで、爆乳がブルルルルン!と暴れた。
遥花も遥花のおっぱいもやる気いっぱいである。
「じゃあ、幸雄。いつものように、あたしのおっぱいを可愛がって♡」
「え、そんなこと言われても……」
「幸雄さま、お願いします。ハルカさまのエッチな姿を見るのは、私の長年の夢だったのです」
「な、何て卑猥なメイドさんなんだ……」
僕はため息を漏らす。
「……分かりました。じゃあ、おっぱいドリブルでもしようか?」
「うん♡」
「お、おっぱいドリブル? それはまた、実に興味深いです」
ロビンさんがやる前から何だかハァハァ言っている。
大丈夫かこの人?
僕は辟易としつつも、仕方なく遥花のおっぱいを上から叩く。
ボインボインボインボイン!
「あんやんはんくあああああああぁん!」
弾む爆乳に合わせて遥花がエッチな声を出すと、
「うおおおおおおおおおおおおおおぉ!」
ロビンさんは雄叫びにも近い興奮声を発した。
「な、何て凄まじいおっぱい……これが、成長した遥花さまの……うううぅ」
「な、何でそんなに感動しているんですか?」
「だ、だって、あの小さかった遥花さまが……あの頃は、まだ胸もぺたんこだったのに、それが今はこんな東京タワー、いや、スカイツリーにも負けないくらに大きくなって……」
「んっ、あっ……それは違うわ、ロビン」
「え?」
「あたしのおっぱいは富士山……いや、エベレスト!……を目指しています♡」
「つまり、遥花さまのおっぱいは世界一だと……そういうことですね!?」
「うん。だから、こんなことも出来るの。幸雄、ちょっと手を止めて」
「え?」
それから、遥花はニコリと笑う。
「行くよ、幸雄?」
次の瞬間、遥花はその爆乳を振るった。
バチィン!
「ぐへっ!?」
遥花の爆乳にビンタされた僕はリビングの宙を舞う。
そして、床に叩きつけられた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉ!」
そして、またロビンさんが興奮して発狂する。
「あぁ~ん! ごめんね、ダーリン!」
遥花は自分で殴っておきながら、僕を心配する。
「は、遥花……何でこんな……」
「だって、好きがゆえにビンタしたくなることって、あるでしょ?」
「そ、そんな趣味は持たないで……」
「分かった、お詫びにこれしてあげるから」
そう言って、遥花はおっぱいを僕の頭に乗せて、
「よしよし」
ナデナデしてくれる。
それはとても柔らかくて気持ち良いと同時に、
「お、重い……首が折れる……」
「や~ん! お嫁に対して重いだなんて、幸雄のバカぁ!」
バチイイイイイイィン!
「ぐはぁ!?」
僕はまた容赦のないおっぱいビンタ、を食らい吹き飛ぶ。
「す、素晴らしい! これが遥花さまのおっぱいの力なのですね!」
「そうよ、ロビン。あたしの成長を見てくれた?」
「はい、もう最高です! どうか、私にもそのおっぱいビンタをして下さい」
「良いよ」
バチイイイイイイイイイィン!
「あはッ……!」
ロビンさんもまたリビングの宙を舞い、床に叩きつけられた。
「……は、遥花さまのおっぱいにビンタ……ガクリ」
そして、ロビンさんは幸せそうな顔で気を失った。
「な、何て言うか……面白い人だね」
「でしょ? あ、幸雄もおっぱいビンタのおかわりいる?」
「うん、いらない」
僕は笑顔でそう言った。
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