77 やっぱり、遥花のおっぱいはすごい

 梅雨。


「あ~ん、もう洗濯物が乾かない~」


 すっかり奥さんモードの遥花が言う。


「えいっ、乾け。えいっ、えいっ」


 ブルン! ブルン!


「遥花、そんな風におっぱいで扇いでも乾かないよ」


「ダメかな~? じゃあ、もう一回だけやってみるね」


 遥花は気合を込める。


「むうううううぅ……」


 そんな姿も可愛いなと思っていた時。


「はっ!」


 ゴオオオオォ!


 ものすごい風が吹いて、洗濯物が煽られた。


 僕はその光景を呆然と見つめていた。


「ふぅ……あっ、乾いたよ!」


「んな訳あるか!」


 閑話休題。


「ふぅ、またおっぱいを酷使したから、ちょっと痛めちゃった」


「え、本当に? 大丈夫?」


「ちらっ……幸雄にモミモミして欲しいな」


 遥花は僕を上目遣いに見て言う。


「えっ、僕が揉むの?」


「いつも揉んでいるでしょ?」


「まあ、そうだけど。恥ずかしいなぁ」


「何を今さら♡」


 ニコっと笑顔で言う遥花。


 その胸を僕は両手で下から持ち上げる。


「うわ、相変わらず重いなぁ」


「もう、女の子に重いとか言わないの」


「でも、ズシッて来るよ。あ、でもたぷたぷ柔らかいな」


「あんっ♡」


「で、具体的にはどう揉めば良いの?」


「おっぱいの付け根を揉んで」


「分かった」


 僕は言われた通り、遥花のおっぱいを揉む。


「んっ、あっ、あっ」


「強さとかこれくらい?」


「もう少し強くしても良いよ」


「じゃあ、こうかな?」


「あっ!」


「ごめん、強くしすぎた?」


「ううん、気持ち良くて♡」


「こらこら、今はエッチは無しだよ」


「とか言って、本当は興奮しているくせに」


「まあ、こんなおっぱいが目の前にあったらね。もう戦艦レベルだよ、これ」


「ドーン♡」


 閑話休題。


「ふぅ、幸雄にいっぱい揉んでもらっちゃった」


「遥花、これからどうする? 外は雨が降っているし」


「じゃあ、お家でクッキングをしよう♪」


「何を作るの?」


「おうどんを作ろうかなって。時間もあるし、自分で麺から作るよ」


「本当に? さすが、遥花」


「えへへ」


 そして、遥花は手際よくうどんの生地を練り上げて……


「確か、足で踏んだりするんだっけ?」


「うん、そうだよ」


「じゃあ、僕がやろうかな。遥花は休んで……」


「ふん!」


 べしん!


 うどんの生地が勢い良く潰れた。


「……えっ?」


「ふんっ! ふんっ!」


 べしん! べしいいいいいいいぃん!


「あ、あの……遥花さん?」


「え、どうしたの?」


「いや、足で踏むんじゃ……」


「ああ、普通ならね。けど、あたしの場合はおっぱいを使うの♡」


「へ、へぇ~」


 僕は圧巻なその光景をひたすらに見つめている。


 もしかしたらだけど。


 男子諸君はみんな、あのうどん生地になりたいんじゃないかな。


「えいっ、えいっ♪」


 ドゴオオオォン! ドゴオオオォン!


「ね、ねえ、遥花さん」


「なに、ダーリン?」


「その内、一歩でも力の加減を間違えたら、僕は死んじゃうんじゃないかな?」


「やだ、愛する幸雄は死んじゃダメなの!」


 チュドオオオオオオオオオオオオォ!


「……丈夫なキッチンで良かったね」


「えっ?」


「いや……後でまた、おっぱいをマッサージしてあげるよ」


「本当に? 嬉しい♡」


 遥花は満面の笑顔を浮かべた。







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