74 もはや夫婦で温泉

「おっぱい、たっぷたぷ、遥花ちゃん~♪ いつも、幸雄が、見ているの~♪」


 休日。


 家事をしながら遥花がそんな歌を歌っていた。


「遥花さん、それは何の歌かな?」


「えへへ、あたしオリジナルのイチャラブソング♡」


「まあ、確かに。僕はいつも遥花のおっぱいを見ているけど」


「やん♡」


「あ、そうだ、遥花。今度GWでしょ」


「うん、そうだね」


「せっかくだから、温泉にでも行こうか」


「え、本当に?」


「遥花は受験勉強をしながら、いつも家事をがんばってくれているからさ。お金は、前に僕が貯めておいたバイト代から出すよ」


「嬉しい♡ ちなみに、お泊りは……」


「するよ」


「やった~!」


 遥花が飛び跳ねると、おっぱいがブルルン!と揺れた。


「じゃあ、いっぱい箱を買っておかないとだね」


「ハハハ、遥花は本当に可愛いなぁ」




      ◇




 そんな訳で迎えたGW。


「はい、幸雄。あーん♡」


 僕らは電車に乗って目的地に向かっていた。


 遥花の手作り弁当を朝ごはんとして食べながら。


「美味しい?」


「いつも美味しいよ」


「やん、嬉しい」


 ぶるるん。


 相変わらず揺れまくる遥花のおっぱいに、周りの人の視線は釘付けだ。


 けど、特に嫉妬心は抱かない。


 遥花のおっぱいはもはや、天然記念物、下手をすれば国宝級なのだから。


「どうしたの? そんな風にあたしのおっぱいを見つめちゃって」


「いや、まあ、早く温泉に着かないかなって」


「もう、せっかちさんだなぁ。だったら、今ここでおっぱいあげようか?」


「こらこら、遥花。電車が血の海になっちゃうよ」


「やだもう、幸雄ってば♡」




      ◇




 そんなこんなで、目的地の温泉に到着した。


「GWだから、もっと混んでいるかと思ったけど……意外と空いているね」


「知る人ぞ知る、みたいな場所を選んだから。遥花と二人で、ゆっくり過ごしたかったし」


「ダーリン♡」


 遥花がぴとっと僕の腕にくっつく。


 それから、旅館の部屋に案内された。


「ねえ、幸雄。あたし、もう我慢できない……しよ?」


 部屋に着くなり、遥花は口を尖らせて言う。


「待って、遥花」


「やだもう、焦らさないで」


「これを見て」


 僕が部屋の一角にあった扉を開くと……


「こ、これって……」


「うん。個室の露天風呂だよ」


「す、すごい……このお部屋、高かったんじゃないの?」


「まあ、ちょっとね。これでもう、貯金は無くなったけど、良い使い方が出来たよ」


「幸雄……♡」


「じゃあ、入ろうか」




      ◇




 ちゃぷ、とお湯が波を打つ。


「……あっ」


 遥花の白く滑らかな肌に唇を付けると、彼女は小さく声を漏らす。


「相変わらず、きれいな肌だね」


「や、やだ、幸雄……」


「じゃあ、やめようか?」


「……ううん、もっと触って」


「遠慮なく」


 僕は遥花の腕をすっと撫でてから、大きく主張してやまない、二つのエベレストに触れた。


「あんっ♡」


「これ、本当に重いね。もしかして、また大きくなった」


「知らない……」


 遥花はそう言って、僕にキスをする。


「だって、勝手に大きくなるんだもん」


「これはもう、オールワンさえ超えているかもね。いけないおっぱいだな」


「だって~……あんっ♡ そんな風に優しく揉まれると……あんっ♡」


 ちゃぷ、ちゃぷ、と波を打つ。


 たぷ、たぷ、と遥花の胸も。


「遥花はいつもおっぱいにいっぱい負担がかかっているだろうから。ゆっくり揉んでほぐしてあげないと」


「やんっ」


「この大きなおっぱいを支える、鎖骨したの胸筋が特に凝っているね」


 こりりっ。


「うあああぁん!」


「ごめん、痛かった?」


「はぁ、はぁ……ううん、大丈夫。すごく気持ち良いよ」


「じゃあ、肩も揉んであげないとだね」


「ありがとう♡」


 僕は遥花の肩を揉む。


「力加減はどう?」


「うーん、もっと強くても良いかな」


「これくらいかな?」


 ぎゅっ。


「んあっ! そ、そうそう。これくらいの強さが……あっ!……気持ち良いの」


「やっぱり、温泉って良いね。血行が良くなるから、こうしたマッサージの効率も良くなるし。遥花の日頃の疲れも取れると良いな」


「幸雄……ありがとう♡」


 遥花は言う。


「けど、この後ますます疲れちゃうよ? 今晩は寝かさないんだから」


「それは普通、男のセリフだよ?」


「えへへ、肉食な遥花ちゃんです、がおー」


「ヤバっ、可愛すぎる」


「あっ……幸雄が立った♡」


 それから、僕はしばらく遥花と仲良く温泉に浸かっていた。







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