70 バカ夫婦

 僕らはベッドに寝ていた。


「ちゅっ……あっ……んっ……あっ……」


 遥花のなまめかしい声を聞きながら、僕は彼女の大きな胸を揉む。


「最近はふざけてばかりだったから……今日はまじめに遥花とエッチがしたいな」


「あん、もう♡」


「けど、このおっぱい、本当に大きいよね……重さはどれくらいだろう?」


「じゃあ、後で計ってみる?」


「そうだね。じゃあ、早く知りたいから……」


「あっ! 幸雄、ダメ……あああああぁん♡」




      ◇




 二つの計りを用意した。


「じゃあ、遥花さん。どうぞ」


「うん」


 僕は少し緊張しながら、その様子を見守る。


 ズシ、と重みの音を立てて、遥花の巨大な乳が乗った。


 グリン、と針が回る。


「なっ……片乳だけで3kgオーバー……ということは、合計で6kg超えだ……」


「え、本当に?」


「遥花、肩は大丈夫?」


「うん。ちゃんと胸を支える筋肉も鍛えているからね」


 そう言って、遥花は巨大な乳をくい、くい、とノーハンドで持ち上げて見せる。


 相変わらずのミラクルおっぱいだ。


「これはもう、国宝級のおっぱいだね。何だか、僕だけのモノにしておくのが申し訳ないよ。シェアすべきなのかもしれない」


「嫌よ、そんなの。幸雄じゃない男の人に吸ったり揉んだりされるなんて」


「冗談だよ。けど、この重みがすごいな、本当に」


 ポン、たぷたぷ。


「あんっ♡」


「ていうかさ、今の段階でコレでしょ? 将来、赤ちゃんが出来た時に、どれくらい大きくなっちゃうんだろうね?」


「おっぱい破裂しちゃうかも」


「それは悲しいなぁ」


 僕は言う。


「けど、例えおっぱいが無くても、僕は遥花のことを愛しているから」


「嬉しい♡」


「今さらだけど、可愛い顔しているよね。白人の血を引いているだけあって、肌も白いし。その青い瞳も素敵だよ」


「や、やだ、もう……」


 遥花は両手で頬を押さえて身をくねらせる。


「もっと近くで、遥花の可愛い顔を見ても良い?」


「……良いよ」


 僕らはそばに寄り合って、見つめ合う。


「……やっぱり、可愛い顔しているね」


「えへへ……幸雄もカッコイイよ」


「僕は普通だよ」


「謙遜しないで」


 キスをした。


 遥花の唇もまた柔らかい。


 ぼくはあえて胸には触れずに、キスだけに没頭した。


 舌で歯の裏をなぞってあげると、遥花がビクビクとした。


「それ、響く……すごい……」


「じゃあ、もっとしてあげようか」


「そんな、ダメ……んっ……あん♡」


 遥花の可愛らしい声がより一層、僕の気分を高ぶらせる。


 けれども、決して慌てることなく。


 落ち着いて、遥花とキスをする。


「んっ、はぁ……上手、幸雄♡」


「遥花はエッチな子だから。満足してもらえるように、僕も陰ながら勉強しているんだよ」


「さすが努力家だね。そう言う所、素敵よ」


「遥花もがんばり屋さんな所が素敵だよ」


「えへへ♡」


「じゃあ、そろそろ……良いかな?」


「うん……もう、準備万端すぎるから♡」


「そっか……遠慮なく声を出して良いよ」


「そう言われると、恥ずかしいよ……」


 僕は照れる遥花を抱き締めた。




      ◇




 布団の中で二人、手を繋ぎ合っていた。


「ねぇ、幸雄」


「ん?」


「今日の夕飯、何が良い?」


「そうだなぁ……チャーハンとか」


「スタミナを付けたいのね。エッチ♡」


「あはは」


「デザートはあたしで良い?」


「ちょっと、お腹いっぱいかも」


 僕が冗談で言うと、遥花はぷくっと頬を膨らませる。


「おっぱいで窒息させるよ?」


「ちょっとやってみてくれる?」


「良いよ」


 むぎゅぎゅっ……


「ギ、ギブギブ!」


 たぷたぷ。


「あんっ♡」


 遥花のおっぱいから解放されて、僕は呼吸を取り戻す。


「その内、寝ている間に遥花のおっぱいのせいで死んじゃうかも」


「やだやだ、そんなのやだ~。もうおっぱい痩せる~」


「けど、遥花のおっぱいで死ねるなら本望だよ」


「やだ、カッコイイ♡」


「いや、そんなことないでしょ」


 何て言うか、僕らもバカップルというか。


 バカ夫婦だなって、思ってしまう。


 けど、幸せだ。


「ねえねえ、あと5回くらいしたいんだけど、大丈夫?」


「いや、それはちょっとキツいな……だって、10回したいから」


「さすが、幸雄♡」


 そして、遥花はどこまでも可愛かった。







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