66 遥花のプチダイエット方法

 僕がソファでくつろいでいると、


「ねえねえ、幸雄。コレ見て」


「ん?」


 僕は読んでいた本から顔を上げた。


 すると、目の前に立っていた遥花が、ぺろんと服をめくってお腹を出す。


「え、どうしたの?」


「もう、見て分からない?」


「えっと……あっ、ちょっと引き締まっているのかな?」


「正解♡ あのね、幸雄には内緒でプチダイエットをしていたの」


「え、そうなの? でも、ご飯は普通に食べていたよね?」


「うん。けど、あたしとのエッチを思い出して。どうだった?」


「えっ? いつも通り、その爆乳が揺れまくってエロかったけど」


「もう、バカァン♡」


 バチン♡


 おっぱいでビンタされる。


「最近、あたしはエッチの時に声を抑えていたでしょ?」


「あ、そういえば。いつもすごく大きいのにね。おっぱいみたいに」


 バチン♡


「あのね、あたし気付いたの。声を我慢する時に、腹筋を使っているって」


「そうなの?」


「ほら、風邪を引いた時にせきを我慢すると、お腹がちょっとプルプルするでしょ?」


「ああ、そうかも」


「それを応用して、エッチの時の声を抑えることで、お腹をシェイプ出来るなって思ったの。大好きなダーリンとエッチをしながらダイエットも出来て、一石二鳥よ♡」


「へえ、遥花も色々と努力してるんだね」


「だって、いつまでも幸雄に好きでいてもらいたいから♡」


「遥花……ありがとう」


「ねえ、ちょっと実践してみようか?」


「えっ、今からエッチするの? それは夜にとっておきたいな」


「大丈夫、軽くつねってくれれば良いから♡」


「つねるって……どこを?」


「言わせるの?」


 遥花は少しばかり僕を挑発するような目で見た。


「分かったよ……こうかな?」


 ぎゅっ。


「……っ!」


 遥花はまくった服の裾を噛んで声を堪えている。


 僕は試しにそのお腹に触れてみた。


「あ、本当だ。ちゃんと力が入っている」


 遥花は少し頬を上気させながら頷く。


「じゃあ、もう少しだけ……」


 僕は遥花の体をつねる。


 その度に、遥花はピクピクと動いていた。


 服を噛みながら、目をきゅっと閉じて堪える。


 そんな遥花が正直エロいし、僕も興奮してしまう。


 だから、今度は強めにつねってみた。


「…………ッ!?」


 すると、遥花がビクンと大きく震えた。


 そして、軽く僕を睨む。


「ごめん、怒った?」


 僕が言うと、遥花はすぐに笑う。


 その目が『もっとして?』と言っている。


 僕は彼女の期待に応えるように、もっと強く、更に変化を加えた。

 ビクビク、と震える彼女の体が、言葉を介さずとも、その気持ちを僕に伝えてくれる。


「気持ち良いんだね、遥花?」


 僕が言うと、遥花はコクリと頷く。


 また、遥花のお腹に触れた。


「うん、固くなっているよ」


 僕が言うと、遥花はパッと噛んでいた服を離す。


「遥花?」


 それから、軽く呼吸を整えた。


「……幸雄だって、もう固そうじゃない」


 その目は、僕の一点を見つめていた。


「そうかもしれないね」


「……そのままで良いの?」


「夜まで我慢……出来そうにないな」


 僕が肩をすくめて言うと、遥花はニコっと笑う。


「ベッドにゴー♪」


 それから、遥花は久しぶりに大きな声を出した。







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