65 遥花のおっぱいパン作り

「ふんふんふ~ん♪」


 遥花はエプロンを着てご機嫌に鼻歌を歌う。


「楽しそうだね、遥花」


 僕は言う。


「うん。だって、幸雄と二人でパン作りが出来るんだもん♡」


 新しい住まいはキッチンが広いので、色々な調理に挑戦ができる。


 そこで、遥花は前から興味があったパン作りをしたいと言ったのだ。


「幸雄、パン作りは力がいるの。だから、お願いね?」


「ああ、任せてくれ」


 僕は腕まくりをして言う。


「じゃあ、まずは生地作りからね」


「うん」


「最初から力仕事なの。こねて、こねて、こねまくって」


「僕がやるよ」


「素敵、ダーリン♡」


 それから、僕は生地をこねだす。


「おぉ、すごい弾力だな」


「あっ……」


「え、どうしたの?」


「ううん、何でもない」


 遥花は首を振る。


「そっか。よいしょっと」


 僕はまた生地をこねだす。


 確かに、これは思った以上に力が必要だ。


「んっ……あっ」


「は、遥花?」


「え、何?」


「いや、何か声が……」


「気にしないで続けて?」


「う、うん」


 僕はまた生地をこねて……


「あっ、んっ……あっ……」


「は、遥花さん」


「はぁ、はぁ……え、何?」


「明らかに、この生地と君がリンクしているよね?」


「えへへ、バレた?」


「バレバレだよ。こんなのもう……」


「やめちゃうの?」


 遥花は僕に寄り添いながら、じっと上目遣いに言う。


「ほら、早く、続きをしようよ」


「うっ……わ、分かったよ」


 何だかんだ、僕は生地をこね続ける。


「あっ……やっ……あんっ……もっと、強くして♡」


 僕は彼女のリクエストに応える。


 あくまでも、美味しいパンを作るためにね。


 グッ、グッ、と。


「あああぁ~ん! 幸雄ってば、上手ぅ~!」


 そして、生地をこね終わる頃には……


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……すごかった」


「あの、遥花さん。次はどうするの?」


「形を作りましょう」


「どんな形にするの?」


「こんな形よ」


 遥花は丁寧に図を描いてくれていた。


 僕はそれを見て、唖然とする。


「これって……おっぱいだよね?」


「そうでーす♡」


「ていうか、ちょっと大きすぎない?」


「だって、モデルはあたしのおっぱいだから♡」


「そうなると、むしろ小さいな。実物はもっと大きいでしょ」


「やだもう、幸雄のエッチ♡ だって、あまり大きすぎると、生地が上手く焼けないんだもん」


「そっか。この大きさは……何カップくらいかな?」


「もう、エッチなダーリン♡」


 その後、成型した生地を焼いて……


「出来た~♪」


 見事に遥花特製の『おっぱいパン』が完成した。


「さあ、どうぞ。召し上がれ♡」


「焼きたてのパンはさぞかし美味しいだろうね」


 僕は嬉々として頬張る。


「あんっ♡」


「えっ?」


 僕は戸惑いつつも、その美味しさに口が止まらない。


「あんっ、やんっ、はぁ~ん♡」


「は、遥花さん、またしても……」


「はぁ、はぁ……遥花のおっぱい、美味しい?」


「パンね。パンが美味しいよ。まあ、遥花のおっぱいはいつも美味しいけど」


「もう、やっぱりエッチなダーリン♡」


「遥花の方がエッチだよ」


 何だかんだ、二人で美味しくいただきました。


「じゃあ、エッチしましょ♡」


「ムラムラしていたんだね」


 まあ、僕もだけど。







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