番外編 遥花のおっぱいづくしな夏休み♡

 夏休み。


 遥花はずっと大好きな幸雄と一緒にラブラブしたいけど、色々と物入りなのでバイトをしていた。


 父親にねだればいくらでもお金は出してくれるだろうけど。


 あえてそうはせず、自分でしっかりとお金を稼ぐことの大切さを学ぶ。


 何より会えないこの時間が、むしろ幸雄に対する想いを深めるようで堪らない。


「いらっしゃいませ~!」


 遥花は海の家でバイトをしていた。


 ちなみにその格好は、水着にエプロン姿である。


「おい、あの子メチャ可愛くないか?」


「ああ。ていうか、何よりも……おっぱいがすげえ!」


「ヤバい……鼻血が……」


 遥花のはちきれんばかりのエロスによって、周りの男たちは既に臨界点を迎えていた。


「ね、ねえ、彼女。すげえおっぱいだね~、ちょっと揉ませてよ」


 中には、少しばかり勇敢な者もいる。


「ごめんなさい、彼氏だけのモノなので♡」


「な、何て羨ましい奴がいるんだ……」


「あっ、遥花ちゃん、ごめん!」


 一緒にバイトをする仲間がぶつかってしまう。


「きゃっ!」


 その拍子に、運んでいたドリンクがひっくり返り、遥花を盛大に濡らした。


「あ~ん、もうビショビショだよ~」


 濡れることでエプロンが谷間に密着して、その形が大いに強調された。


 すると……


「「「ブハアアアアアアアアアアアアアアアァ!?」」」


 男たちは一斉に鼻血を噴き出し、辺りは殺人現場さながらのカオス状態になった。


「えへへ、ごめんなさい♡」




 喫茶店でもアルバイト。


「いやあ、遥花ちゃんみたいな可愛い子がバイトに入ってくれて助かるよ。もう臨時とは言わず、ずっと居て欲しいな」


「やだもう、マスターってば。あたしはなるべく彼氏と一緒に居たいので、お断りします♡」


「そりゃ残念だ」


「その代わり、今日は精一杯がんばります♡」


「よろしく頼むよ」


 ここの喫茶店は至って普通。


 メイド喫茶でも何でもない。


 だから、そんな派手な服装はしないけど……


「お待たせしました。アイスコーヒーです」


 清楚なエプロンを突き破りそうな遥花の爆乳に、また男どもの視線は釘付けだった。


「き、君、初めて見る顔だね」


「はい、臨時のバイトなんです♡」


「良かったら、今度デートしない?」


「ごめんなさい、彼氏がいるんです」


「ガーン!……まあ、そうだよね……あっ」


 落ち込んでうなだれた拍子に、アイスコーヒーがこぼれてしまう。


「お客さま、大丈夫ですか!?」


 遥花は慌ててテーブルを拭く。


「ああ、大丈夫だ……よ!?」


 その時、遥花の深い深い胸の谷間が、エプロンの隙間から露わになっていた。


 目の前の男性客だけではなく、他の男性客も、挙句の果てには店長までもが遥花の谷間をガン見していた。


「……ヤ、ヤバイ」


「えっ?」


 男性客、並びに店長は同時に顔を上に向けた。


「「「ブホアアアアアアアアアアアアアアアアァ!?」」」


 そして、同時に鼻血を噴き出した。


「きゃああああああああああああああああああぁ!?」


 また、あらたな殺人現場が生じてしまった。




 そして、最後に……


「遥花ちゃん、彼氏とラブラブなのは分かるけどね。夏休みだからって、毎日にようにエッチな声を響かせたら、他のみんなに迷惑だよ?」


 アパートの大家さんに軽く怒られていた。


「ごめんなさい……」


 遥花はシュンとして謝る。


「でも、どうしても彼のことを想うと、エッチな気持ちが止まらないんです!」


「そ、そんなこと言われてもな……」


「お願いします。あたし、このアパートが気に入っていて。ここで大好きな彼と夏の思い出をたくさん作りたいんです。お願いします、大家さん!」


 遥花は必死に頭を下げる。


「けどね、遥花ちゃ……んん!?」


 今日の遥はいつも通りにTシャツ姿。


 それは一番、巨乳の破壊力が露わになる服装と言っても過言じゃない。


「お願いします! お願いします!」


 そのド迫力な爆乳の谷間を目の前にして、おっさん大家さんは既に大興奮だった。


「し、しかし……」


「お願いします!」


 むぎゅっ。


 遥花は意図せず、胸の谷間を寄せていた。


「ブホオオオオオオオオオオオオオオオオァ!?」


 大家さんは鼻血を噴き出してぶっ倒れた。


「きゃー! 大家さん、大丈夫ですか!?」


 遥花はピクピクとしている大家さんの体を揺さぶる。


 だがその際、寝転がった大家さんは、また違った角度から見る遥花の爆乳を目の当たりにし……


「…………ブハアアアアアアアアアアアアアアアァ!?」


「大家さあああああああああああああああああぁん!」




 この夏、幸雄の知らない所で、遥花はイケナイことをたくさんしていた。


「ごめんなさい♡」







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