44 ぱいトレ!

「んしょ、んしょ」


 アパートに二人でいる時。


 遥花は何やら熱心に胸を揉んでいた。


「遥花、どうしたの?」


「あ、うん。いま、おっぱいを鍛えている所なの」


「え?」


「ほらこの前、幸雄におっぱいドリブルをさせたら痛めちゃったでしょ? あたしもまだおっぱいが鍛えたりないなと思って。だから、この冬に改めておっぱいを鍛えようと思うの」


「おっぱいを鍛えるって……」


「運動部もこの時期は体作りをするでしょ? あたしもこの冬に体を作って、春になったら幸雄にスーパーボディをお披露目しようかなって♡」


「受験シーズンの初っ端にそれは困るなぁ」


 僕は苦笑して言う。


「もう、ツレないこと言っちゃって」


「ていうか、前にもおっぱいラリーの時に鍛えていたけど。また大きくなっちゃうんじゃない? さすがにK点超えはちょっと……どうなんだろう?」


「うん、あたしも。あまりデカ過ぎても逆に幸雄に引かれちゃうかなって。大きさは今が最大値かなって思っているの。油断するとまた大きくなりそうだけど」


「罪なおっぱいだね」


「だから、大きさじゃなくて質を高めようかなって。もっと付け根あたりの強度と柔軟性を増せば、幸雄にいっぱいおっぱいで遊んでもらえるかなって」


「良いよ、そんな無理しなくて」


「でも、無邪気にあたしのおっぱいでドリブルをする幸雄が可愛かったんだもん♡」


「うっ……まあ、確かに楽しかったけど」


「これからはエロだけじゃなくて、楽しさも追及して行こうかなって。そうすれば、いつまでも幸雄に飽きられないかなって」


「遥花……僕にも何か手伝えることはないかな?」


「じゃあ、あたしのおっぱいを上から押さえつけて。あたしはそれを押し返すようにするから。そうすることで、おっぱいの付け根を鍛えるの」


「分かった」


 僕は遥花の胸に触れる。


「あん♡」


「ちょ、ちょっと、遥花さん」


「ごめん、大好きな幸雄に触れられたらつい……♡ 真剣にやるね」


「頼むよ」


 苦笑する僕に対して、遥花はニコっと笑う。


「最初は弱めに、段々と強く押さえて」


「分かった……これくらいかな?」


「はんっ♡ もっと強くても良いよ♡」


「じゃあ……これくらい?」


「んっ、もっと♡」


「えっと……これでどうだ?」


「あんっ♡ これくらいが一番気持ちが良い♡」


「そうか、じゃあこれで……って、何か趣旨が変わってない!?」


「あ、いけない。幸雄と一緒に居ると、ついついエッチな子になっちゃう♡」


「ほら、いっぱいおっぱいを鍛えて僕を楽しませてくれるんだろ?」


「うん、あたし頑張るよ、ダーリン♡」


 何か恥ずかしくなって来たなぁ。


 今さらだけど。


「よし、じゃあ強めに押さえておくよ?」


「んっ……じゃあ、押し返すね」


「僕は遥花のおっぱいに負荷をかけつつも、上がるようにしてあげれば効率的かな?」


「あんっ、さすが幸雄。頭が良い♡」


「むしろ、すごく頭の悪いことをしていると思うけど」


 相変わらず、苦笑する僕と笑顔の遥花な構図は変わらない。


「んっ……あっ……!」


「良いよ、遥花。もう少しで上がり切るよ」


「んあっ!」


 ボヨン!と大きなおっぱいが揺れた。


「ハァ、ハァ……これ、何だか楽しいかも」


「そう? 僕はひたすらに恥ずかしいんだけど」


「やだ、最後まで付き合ってダーリン♡」


「分かったよ」


 それからもしばらく、僕は遥花のおっぱいトレーニングに付き合う。


「遥花、がんばって」


「ふんっ……んああああああああああああぁん!」


 ボヨン!


「はい、もう一丁!」


「ふんっ……んああああああああああああぁん!」


 ボヨヨン!


「ハァ、ハァ……ちょっと汗かいちゃった」


 遥花は額の汗を拭いつつ、服を脱ぐ。


 ブラジャー姿のまま、谷間に手を入れて汗を拭った。


「はい、タオル」


「ありがと、幸雄♡ あ、そうだ」


 遥花が何やらピンと閃いた顔になる。


「幸雄が拭いて♡」


「え、自分で拭きなよ」


「やだ、幸雄に拭いてもらいたい~!」


 遥花が駄々をこねだす。


「わ、分かったよ」


 僕は仕方なく遥花の胸の谷間を拭く。


「あっ……コレ、すごく良い♡」


「ちょ、ちょっと、変なこと言わないで」


「んっ……だって、幸雄に谷間を拭き拭きされるの……気持ち良い♡」


「はいはい……あっ!」


 油断していたせいか、タオルが谷間に挟まってしまった。


「全く悪いおっぱいだな」


「ごめんなさい♡」


 笑顔の遥花にため息を漏らしつつ僕はタオルを引き抜こうとするが、


「あれ、抜けない?」


 見れば、遥花がきゅっとおっぱいで締めていた。


「ちょっと、遥花」


「幸雄、勝負だよ♡」


「勝負って……ふんっ!」


「えいっ!」


 二人でタオルを引っ張り合うことで、何だか綱引きみたいな感じになってしまう。


「こら、遥花。離して!」


「ダメよ、これは勝負なんだから!」


「じゃあ、僕の負けで良いから」


「ふふ、罰ゲームはひたすらあたしのおっぱいでビンタされるの刑だけど?」


「それはむしろご褒美……いや、何でもない」


「ん~? どうしたの? ムッツリスケベな幸雄く~ん?」


 遥花がニヤニヤしながら言う。


 僕は軽くイラっとした。


「このエロ彼女め!」


 バチィン!


 また遥花のおっぱいを叩いてしまう。


「あああああああああああああああぁん!」


 その拍子にタオルが落ちた。


「あっ、ごめん」


「ううん、ヒリヒリするけど……嬉しい♡」


「何でだよ」


「じゃあ、幸雄には罰ゲームだね♡」


「マジか~……」


 その後、僕はひたすら遥花のおっぱいでビンタされる。


「えいっ、えいっ♪」


 結局、遥花のおっぱいに翻弄されっぱなしの僕だった。







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