37 エッチな彼女にお仕置きをする
今日は放課後に遥花と買い物をしていた。
「ねぇ、遥花。どうしてこんなにお菓子を買うの?」
「さて、今日は何の日でしょうか?」
「えっと……」
僕は店内の飾りが目に入る。
「あ、ハロウィンだ」
「正解♡」
「なるほど、そういうことか」
今まで、あまりハロウィンを意識したことが無かったから全然気が付かなかった。
イケイケな人達は派手な仮装パーティーをして盛り上がったりするみたいだけど。
「今日は二人でいっぱいお菓子を食べようね♡」
「うん」
遥花の可愛い笑顔に頷いた。
◇
アパートに着くなり、遥花は『ちょっと待っていて』と言って脱衣所に向かった。
しばらくして……
「ジャーン!」
またコスプレ姿の遥花がいた。
いや、ハロウィンだから仮装と言うべきか。
「それは魔女かな?」
「うん。トリック・オア・トリート。お菓子をくれないと、いたずらしちゃうよ~?」
遥花は杖を僕に向けてニヤリと笑う。
「はいはい、どうぞ」
僕がお菓子をあげると、遥花はニコリと笑う。
「ありがと♡」
「けど、ちょっと意外だな」
「何が?」
「いや、遥花のことだから、もっと胸元がザックリ開いていると言うか……エッチな格好をすると思ったから。あ、もちろん、その魔女の仮装も可愛いよ?」
僕が慌てて言うと、
「ふぅ~ん? 幸雄ってば、あたしのことをエッチな子とか言っておきながらも、自分も変態くんじゃん♡」
「い、言わないで」
「安心して、幸雄。本番はこれからよ」
「え?」
すると、遥花はまた『ちょっと待っていて』と言って脱衣所に向かう。
僕は半ば呆然としながら遥花を待っていた。
そして、脱衣所の扉が開くと……
「お待たせ♡」
今度は先ほどと打って変わって、大胆に露出した仮装だった。
胸だけじゃなく、ふとももとか、お尻とかも露出が激しくて……
僕は口をあんぐりと開けてしまう。
と言うか、軽く咳き込み、そのまま鼻血が出ないか心配だった。
「ゴハッ!?……は、遥花さん? その仮装は……?」
「ウフフ、可愛い可愛い、小悪魔ちゃんよ♡」
確かに、頭には可愛らしい角が付いている。
「ていうか、サキュバスじゃん……」
「そうよ~?」
遥花は大胆なサキュバス姿で僕に近寄って来る。
「トリック・オア・トリート~。エッチなことしてくれないと、いたずらしちゃうぞ~?」
「何かおかしくない!?」
「だって~、もっと幸雄とエッチなことがしたいんだも~ん♡」
仮装のせいか、いつも以上に欲望に忠実な遥花さんだ。
ていうか、あのドデカイおっぱいがこぼれないかヒヤヒヤしてしまう。
「とてもじゃないけど、その仮装は他の人の前では出来ないね……」
「安心して、こんな姿を見せるのは幸雄だけだから♡」
「ぎゃ、逆に困るかも~……」
「あん、ダーリン♡ そんなツレないこと言わないで♡」
とうとう、遥花はそのエロサキュバス状態で僕に密着した。
ドタプン、と強烈な爆乳が腕に押し付けられて、もうすっかり遥花のペースだ。
「えへへ、幸雄の腕が挟まっちゃうよ?」
「や、やめなさい」
「とか言って、本当は興奮しているんでしょ?」
クソ、最近このおっぱいに良いようにされている気がする。
「離しなさい!」
バチィン!
僕はもう片方の手でいけない遥花のおっぱいをビンタした。
「ああああああぁん!」
遥花は声を上げる。
「あっ、ご、ごめん。痛かった?」
露出した遥花のきれいな胸の肌がじんわりと赤く染まっていた。
「……ううん、良いよ。むしろ、興奮しちゃう」
「えぇ~……」
「トリック・オア・トリート。エッチなことをしてくれないと、いたずらしちゃうぞ?」
サキュバスな遥花さんは尚も僕に迫って来る。
クソ、いつも以上にエロモードに入ったこの爆乳ハーフ娘を止める術が見当たりません!
「たまには、お尻も触ってみる?」
遥花はぷりん、と可愛らしいお尻を振った。
ちなみに、仮装で小悪魔の尻尾が付いている。
僕はまた苛立ってその尻尾を引っ張った。
「あッ!」
別に遥花のソレじゃないから引っ張っても痛くないはずだけど。
遥花はまた声を上げた。
「ゆ、幸雄。そんなに乱暴にしないで?」
「ごめん、遥花。今日の僕はちょっと激しくなってしまうかもしれない」
「え、良いよ? ドンドン激しくして♡」
遥花はお尻をふりふりする。
僕は小さく口元で笑った。
「じゃあ、遠慮なく……」
そして、平手を構える。
パァン!と、心地の良い音が鳴った。
「んあああああぁん!?」
遥花の声が響く。
「ちょっ、ゆ、幸雄?」
「エッチな悪さばかりするサキュバスちゃんには、お仕置きをしないとだよね?」
「や、やだ、幸雄ってばひどい……けど、たまにはドSなあなたも素敵よ♡」
「まだそんなことを言うか!」
パァン!
「ひゃうううううううぅん!」
「ふん、そんな可愛い声で鳴いたって無駄なんだよ」
パァン!
「きゃううううううううぅん!」
「遥花、これに懲りたら、もうエッチな悪さはしないと誓うか?」
僕が問いかけると、遥花は目の端に涙を溜めながら、
「イヤだ♡」
「……そっか」
僕はニコリと笑う。
そして……
「ふんふんふんふんふんふんふん!」
パンパンパンパンパンパンパンパアアアァァン!
「うああああああああああああああああああぁん!」
僕に連続でお尻を叩かれた遥花は最後に大きな声を響かせ、うつ伏せに倒れた。
「ハァ、ハァ、ハァ……い、今までの幸雄の中で……一番激しかった」
「遥花がいけないんだよ……いつもこんなにエッチな子だから」
「だって、大好きな幸雄と一緒にいると、そうなっちゃうんだもん」
遥花は口の先を尖らせる。
「お尻、大丈夫?」
「大丈夫じゃない、痛いよ。ナデナデして」
「えぇ~」
「何よ、嫌なの?」
「だって、またエッチなことになったら面倒だし」
「もう、そんなこと言って! あたしに飽きたって言うの!?」
「いや、それはないよ。遥花の体はドンドン進化しているからね」
「幸雄のせいだよ♡」
この後、二人で仲良くお菓子を食べました。
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