学年で1番怖いと噂のヤンキー娘が隣の席になって学園生活終了と思ったけど、実は超良い子でおまけに金髪・碧眼・巨乳の三拍子が揃った美少女だった
27 賢者モードに入ろうとする僕をひたすらに邪魔する遥花さん
27 賢者モードに入ろうとする僕をひたすらに邪魔する遥花さん
楽しかった夏休みが終わり、あっという間に新学期を迎えた。
「うぃーす、幸雄」
「おう、秀彦」
「良いよなぁ、お前は」
「何だよ、いきなり」
「どうせ、夏休みは橘さんとヤリまくりだったんだろ? 良いよなぁ、あのJカップの爆乳をひたすらにモミモミ出来てさ~」
秀彦は言う。
「まあ、確かに。ちょっとやり過ぎちゃったかもね」
「ちくしょう、自慢かよ!」
泣き喚く秀彦が鬱陶しい。
「おはよ、幸雄♡」
明るい声に振り向くと、遥花が笑顔で立っていた。
「おはよう、遥花」
「えへへ、夏休みは楽しかったね。ずっと幸雄と一緒で嬉しかった」
「そうだね」
「けど、学校でも一緒だしね」
「うん、そうだね」
そんな風に僕らがやり取りをしていると、
「爆ぜろ!」
秀彦が大声を出して去って行った。
「藤堂くん、どうしたの?」
「そっとしておいてあげて」
僕は苦笑気味にそう言った。
◇
久しぶりに二人きりの屋上だった。
「はい、幸雄。あーん♡」
遥花は今日もお手製の弁当を僕に食べさせてくれる。
「どう? 美味しい?」
「うん、美味しいよ」
「やったー」
遥花はニコリと笑う。
「ねぇ、幸雄ぉ」
すると、じっと僕を見つめて来る。
「キスがしたい」
「いや、食事中でしょ?」
「じゃあ、おっぱい揉んで♡」
正直、そんな風に甘えて来る遥花がとても可愛いと思う。
けれども……
「遥花」
「なに、ダーリン?」
「しばらく、エッチなことは自粛しよう」
「えっ……?」
急に遥花の顔に陰がかかる。
「な、何で? あたしに飽きちゃったの?」
「いや、そうじゃなくて。この夏休みにちょっとハシャぎ過ぎちゃったからさ。少し自重しようと思うんだ。エッチ以外にも、勉強とか頑張らないとだし」
「むぅ……」
遥花は小さく頬を膨らませ、ジト目で僕を睨む。
「……幸雄のケチ」
「そんなこと言わないでくれよ」
「ふん、だ」
遥花はぷいとそっぽを向いた。
◇
放課後。
僕は真っ直ぐ家に帰って自分の部屋で勉強をしていた。
そして、遥花も一緒に付いて来た。
「ねぇ、遥花。本当に勉強するだけだよ?」
「うん、分かっているよ。例えエッチが出来なくても、こうして幸雄と一緒にいられるだけで幸せなんだから」
「あ、ありがとう」
僕は照れながら頷く。
「じゃあ、始めようか」
「うん」
遥花も笑顔で頷き、ノートにペンを走らせる。
僕も自分のノートに視線を落として集中を始めた。
しばし、お互いにサラサラと問題集の答えを書き連ねるだけの時間が過ぎて行く。
「……ふぅ、夏休みが終わったけど、まだ暑いね」
「残暑ってやつだね」
「うん」
プチ、プチ、と音がした。
ふと僕が目線を上げると、遥花が制服のボタンを開けていた。
豊かな胸の谷間がチラリと覗く。
「は、遥花?」
「え、何? ちょっと暑いから良いでしょ?」
「あ、うん」
いかん、いかん。
ちょっと神経過敏になりすぎたな。
僕は気を取り直して再び勉強に集中する。
「……あっ」
「ん?」
僕は再び遥花の方を見て、ギョッとした。
遥花のシャーペンが、胸の谷間に挟まっていた。
「ごめん、手元が狂っちゃって」
「そ、そうなんだ……まあ、そういうこともあるよね」
「うん」
遥花はニコリとしながら、スポッとシャーペンを引き抜く。
「さあ、続けましょ?」
「あ、うん」
僕らはまた勉強を再開する。
けど、それからまたしばらくして……
「んっ!」
「えっ?」
また僕が遥花に目を向けると、
「やん、また挟まっちゃった」
今度は定規が谷間によってピンと立っていた。
「ま、また手元が狂ったの?」
「うん。今、数学の図形の問題をしていたから」
「あ、そうなんだ。む、胸が大きいのも苦労するんだね」
「そうなの。何でも挟まっちゃうし、挟めちゃうから」
「す、すごいね……」
僕は苦笑しながらノートに向かい直す。
いかん、このままでは……
「あっ、やん!」
「どうしたの、遥花……って、ええええええええええぇ!?」
あろうことか、今度はノートが遥花の胸に挟まっていた。
「やだ、また手元が狂っちゃって……」
「いやいや、それは絶対にわざとでしょ!? ていうか、さっきから全部わざだよね!?」
僕はつい興奮して叫んでしまう。
「だって、仕方ないじゃない。幸雄があたしにエッチなことをしてくれないから……」
「それは……ほら、夏休みにやり過ぎちゃったからさ。ちょっと自粛しようと思っただけだよ」
「それは分かっているわよ。けど、あたしは……」
「とりあえず、ノートを取りなよ」
「あ、うん」
遥花は谷間に挟んだノートを引き抜く。
「……幸雄のを挟みたい」
「いや、その……今日は親が早く帰って来るかもしれないし」
「すぐに終わらせるから」
「いや、でも、僕の準備が整うまでに時間が……」
そんな風にひたすら言い訳をしていると、
「幸雄」
遥花がテーブルを回ってずいと僕のそばに来た。
そのまま、床に押し倒されてしまう。
「ま、待って、落ち着いて」
「ダーメ、もう待てない♡」
「せ、せめて、ベッドの上で……」
「やだもう、女の子みたいなこと言って可愛い~♡」
ダメだ、遥花の目はもう完全にスイッチが入っている。
「幸雄は、あたしに挟んで欲しくないの?」
上に跨った状態で遥花が言う。
「……挟んで欲しいです」
「良い子ね♡」
遥花はちろりと舌なめずりをする。
やっぱり、僕の彼女はとてもエッチだ。
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