#8 新たな事件と面倒な三角関係。【1】

あの取調室での一件以降,僕は自身の職場である総務課で白い目を向けられる日々が続いていた。そんなのはお構いなしに彼女、トクヨさんは僕に話し掛けてくる。

「『ホント、いけ好かない小娘だったよ、あの女刑事。』」

「そんな風に言わないで下さいよ、トクヨさん。あの人だって仕事で僕と向き合ってくれているんですから。」

 するとかなり不機嫌な口調で彼女は突っかかってきた。

「『何だいアンタ、それじゃあまるで私が悪者みたいな言い方じゃないかい?』」

僕は慌ててフォローの言葉を入れた。

「違いますよ、もう少し冷静に、トクヨさんが大人になって…」

するとトクヨさんは拗ねたのかそれを聞くと画面を真っ黒にした。

「はぁ、勘弁してよ、トクヨさん…。」

※※※

それからというもののトクヨさんは引きこもる様に全く動かなくなった。そうしてボーッとしてる僕に話しかけてくる人がいた。宇垣さんだった。

「ちょっといいかしら?工藤くん。」

「はい、何でしょう?宇垣さん。」

「実はあなたに相談したい事件があって…。」

すると待ってましたとばかりにトクヨさんが目覚めるように起動した。ー

※ あとがき

あけましておめでとうございます。いよいよ始まった2023年の1月に連載をストップさせていたサーチワン・アプリ~の連載再開をさせました。トクヨさんは声優の花澤香菜さんが良いかなとも思いましたが、女優で声優業もしている浜辺美波さんもトクヨさんを演じていただきたいなと最近ぼくはそう思ってます。

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