第28話 進歩

更新、間が空き、申し訳ありません。

言い訳だけさせてください。

「大掃除で設定書を無くしたので書けませんでした!」

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リエンを起こし、夕飯を食べる。


そして、さっき気付いた事を思い返す。

リエンがいて当たり前。

しかし、そう思っていることは決して伝えない。伝えたら最後、俺はリエンに依存し離れられなくなるかもしれないから。


つまり多少つらかろうが、今まで通り素っ気ない態度をするしかないという事だ。


「どうしたんじゃ?今日はいつにも増して無口じゃな?疲れておるのか?」


「いや、大丈夫だ。少し考え事をしていた。」


「ふむ…悩み事か?我で良かったら聞くが…」


「いや、大丈夫だ。多分まだ今のところは…」


「ところでお主、気付いておるか?さっきからお主は「大丈夫」としか言っていないことを。これは経験談なんじゃが、大丈夫と連呼するやつに限って大丈夫じゃないと。逆もまた然りなんじゃがな」


「そう言われると何も言えないな。なら少し相談に乗ってもらうとしようか」


「ん?話す気になったのか?」


「あぁ、それで考えていたことってのは、リエン、お前との距離感なんだよ。」


「距離感?」


「そうだ。お前は俺に好いた惚れたと言う。で一緒にいた訳だが、さっき起きた時に気付いた事があってな」


「ほうほう、聞かせてもらえるかの?」


「好いた惚れたはわからんが、リエンが横にいて当たり前だと思ってる自分がいる。だが、それと一緒にリエンの気持ちに答えない自分もいる」


「横にいるのは我の勝手じゃな。それに別に答えを急いでる訳ではおらん。早く答えてくれるのであればそれに越したことはないがの」


「その当たり前を1度無くしてみようかと思ってな。だからリエン。ちょっと離れて「嫌じゃ。なにが「だから」か知らんがもうちょい人の事を考えてもいいじゃろう」


「即答か」

思わず笑いをこぼす。

それでも考える。

リエンに俺は必要なのだろうか…

結局こいつも俺を見限って離れていくだろう。


でも、あともう少し頑張ってみるとしよう。


「リエン」


「なんじゃ?」


「お前の気持ちを受け入れようと思う。もちろん俺もそう思えるように努力する。だから俺のそばにいてもらってもいいだろうか?」


「言っておることがちぐはぐじゃのう。離れろと言ったりそばにいろと言ったり」


「それはすまん。俺なりに考えた結果こうなった。んで、どうだ??」


「聞くまでも無いじゃろうに。我はお主のそばにおるぞ?」

そうか…リエンはそばに居てくれるのか…

俺はこいつが笑えるように出来るだろうか。


ごめんよりありがとうを多く言わせることが出来るだろうか。


幸せにしてやれるだろうか。


そういう事を考え、出来るようになる努力を心がける決意をした。




その晩

「まだ早いだろ!!お前のベットはここじゃない!ハウス!!」


「いやいいじゃろう!お主の返事はOKのサインじゃろう!」

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自由気ままに生きる話 自称暇人 @washi555

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