第13話 人探し、そしてピンチ

さて、ご子息を捜索することになった訳だが、名前を聞きそびれた。

ってことでとりあえず鑑定をとって、索敵能力のスキルは…っとあったあった。

感知というスキルだった。


レベルに比例し、広さが大きくなる、と。

人命もかかってる事だし取れる範囲で…レベル5が限界か…


今すぐ行きたいところだが非常食とか揃えないとな。


1時間ほど経ち、準備を揃えた俺はソロで森へ向かう。


スタンピードで殲滅したせいかモンスターがほぼいない。でも今は急ぎたいからすごい助かる。


ふと感知できる範囲でいくつか反応がある。人間の大きさが4つ、大きめの反応が1つ。

戦闘中っぽいな。

急いでそっちへ向かう。


到着するとオーガの一回り大きいモンスターと冒険者っぽいやつらが4人、進行形で戦っている。戦況はあまりよくない。

落ち着いて鑑定してみる。

レッドオーガ Lv45


グーダ・クェンタ Lv23

オーエイ Lv26

ケイト Lv21

ロット Lv19


なんだろう…この、レベルだけで見ると俺じゃない感…


とりあえずウィンドカッター、ウォーターカッターとMPが安く殺傷能力があるものを放ってみる。

皮膚が強いのかダメージはほぼない。


「誰だ!逃げろ!こいつはレッドオーガだ!1人来たところで適わない!救援を読んできてくれ!」

「伯爵から直接依頼を受けてここに来た。参戦する。」

「伯爵様から?なぜ?」

「そこにいる伯爵の子息の捜索依頼だ、とまぁ、お喋りも終わりにしてこいつを始末しよう」


ゴァァァっ!!


どうやら喋ってる事が気に食わないみたいだ。近寄られる前にダークで視覚を遮り、闇魔法のバインドで手足の動きを阻害してみる。

それから水魔法を少し派生させて氷塊を作り頭上から落とす。

それでもしぶとく生きているのでMPを持っていかれるがファイアランスを放つ。

グワァァ…ァ…


ようやくレッドオーガを倒せた。

またレベルが上がった。

レッドオーガはかなり強かったらしくレベルが3つも上がっている。


インベントリにしまい、他に魔物が居ないか感知を発動させる。

するとレッドオーガより遥かに大きな反応が!場所はここ!?

見上げると大きな双眸がこちらを睥睨していた。

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