第12話 報酬とランク
ひと段落着いたので、討伐報酬を貰いに行こう。と思っていたのは俺だけではないらしく、ギルドはごった返していた。
「ギルドマスターのウィルだ、まずはスタンピードを乗り越えられたことを喜ぼう。私はそれと同じくらいここにいる冒険者に感謝をする。参戦した冒険者には銅貨5枚ずつ渡させてもらう。少なくてすまないが討伐報酬にも色をつけさせてもらう。」
インベントリから取りだしたが、かなり多く時間がかかった。
たしかに俺一人だけで100体はいかないにしろそれくらいは倒したと思う。
「お待たせしました。討伐報酬が33,150エンと参戦していただいた銅貨5枚で合計38,150です。カードをお返しします。今回のスタンピードでギルドランクが2つ上がって、8級ライセンスとなってます。」
ライセンスの昇級の条件は知らないがこれで2つも上がるのか…
次から探索は森にしよう。奥に行けば強いモンスターがいるらしいし、どこまで行けるだろうか。
「ナオト。少しいいか」
思考に耽っていたらギルマスから声をかけられた。
奥に通されて、着いた部屋には知らないおっさんが座っていた。
「こちらはこのクェンタの街を治めている、クェンタの当主のアマド・クェンタ様だ」
「ギルマスから紹介でわかったと思うが、当主のアマド・クェンタだ。そんなにかしこまる必要も無いのでフランクに頼む」
随分変わった当主様だこと。
「それで、ギルドマスターと当主様が揃って俺になんでしょうか?」
「今回ナオトの活躍を耳にしたクェンタ様が直接話をしたい、と」
「ナオト殿に頼み事があるのだが…」
「一応聞くだけ聞いておきます」
「ありがとう。実は私の息子がいつの間にか冒険者登録をしていて、スタンピードにも参加したらしいのだがそれから連絡が途絶えている。そこでなんだが、私の息子の捜索を依頼したい。」
「お話ですが、俺には多少の戦闘能力があっても捜索できるほどの索敵能力はありません。申し訳ないですがお断りしても?」
「ウィルから聞いている。全属性の適性を持っていると。そんな人間が戦闘能力だけとは思えないのだが…なんとかならないか?」
「わかりました。出来る限りの事はしますが、あまり期待はしないでください」
「ありがとう。よろしく頼む」
貴族の息子の捜索をすることになりました。
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