第66話一条の処分
一条はニヤニヤしながら手を上げて発言許可を求める
「相談役発言よろしいでしょうか?」
麗奈は一条を見て呟く
「あら一条部長何かしら、本来この場に参加資格のない貴方には発言などできませんよ。
貴方の上司も驚いてますよ。上司に何も知らせずの発言ですか…」
麗奈に指摘され戸惑う一条
麗奈は祖父孝蔵を見てから一条の発言を許可する
「本来なら発言許可はありませんし、そももこの場にいるのもおかしいのですが、まぁ重要見たいですから発言を許可する。」
一条は戸惑いながらもまだ自分は特別だと思い気を取り直し、嬉しそうに立ち上がり自己紹介をして話し出す。
「四葉総合商事企画部部長で四葉優里柰の婚約者の一条彰です。この度の件のこの妖精は視聴者を騙す大罪人です!
こいつは性別は男で過去にもネットで男同士いかがわしい行為をしてるのが拡散してるのです。
このソラネは男同士でも性行為する変態くそ妖精です。
ですからこの事をソラネの部屋に書き込めばあの部屋は炎上します。」
一条はどや顔で麗奈を見る
一条の妖精を汚す発言に優里柰も会長の樺音、秘書達も一条を睨み付ける
さらに一条は新川空の職場での着替えシーンのネットに流出してる画像をUSB メモリーからPC に流し映像を見せ空の正体を暴く。
麗奈はその映し出された映像をすぐに止めるように秘書に命令する。
「もういい!画像を止めなさい!」
一条は以外な反応に食い下がる
「待って下さい!ソラネが男で誰とでも「黙りなさい!」ま…」
麗奈が一条を叱責する
「貴方は何を見ていた!世界中を敵に回すつもりなの!妖精の部屋のページにはきちんと書いてあります。
妖精に性別はないと!閲覧するファンの思い通りに変化しますと…」
麗奈はエミリーを見て指示をする
「あの件を一条に教えてあげなさい。」
エミリーがPC を操作してニュースを見せる説明する
「これは少し前に妖精の闇として投稿されたニュースです。妖精の闇つまり先程のような妖精を汚すような投稿をした者が、世界中のファンに投稿者が調べあげられてネットに全てさらされ大炎上しています。
炎上した者は警察に保護を求めるほどの事が起こってるのです。」
ルーシーが一条に伝える
「私もそうですが、妖精の性別なんて関係ないんです。皆さんあの可愛い容姿や声に魅了されファンになってるのです。
その妖精を攻撃すればネット上ではハッカー組織が攻撃するとハッキリ宣言しています。」
一条はそれを聞いても信じられずなおも妖精空を汚す発言と行動を勧める
「あのチビが信じられません!奴は男に犯され汚れた奴です!これを暴露すれば奴のホームページは炎上間違いないはずです。」
それを聞いてエミリーが一条に今妖精のアンチの検索して見ればいいと勧める
「そこまでおっしゃるなら妖精のアンチ検索すればいい。但しやるなら自分のPC でお願いします。」
一条は持ち込んだ鞄からノートPCを取り出し操作する。
その瞬間固まる
「なんだこれは!」
一条は画面に警告文が出た事に驚き躊躇う
エミリーが状況を重役達に説明する
「今一条部長はPC の画面に警告文が出て動きが止まっています。内容はこうなってます。」
【妖精の闇を検索する貴方は妖精を汚す愚か者ですか?守る者ですか?
ご安心下さい。妖精の闇は我々妖精のガーディアンによって閲覧禁止にし投稿者を追跡し抹殺します。
検索するなら愚か者と判断し貴方のアカウントを永久凍結します。よく考えて行動して下さい。】
その警告文を見て会議室がざわつく
麗奈は語る
「妖精を攻撃するのがいかに愚かな行為かこれでわかったと思います。万が一我々が妖精を害する企業とわかればどうなるかあきらかです。」
一条はブツブツ言ってさらに別のサイトから妖精アンチの検索を繰り返す
すると一条のPC が信号音を発して画面に警告文を表示したまま一切の操作ができなくなる
「くそ!何で動かない!なんなんだこのふざけた警告は!」
麗奈が一条に告げる
「これでわかったでしょ!妖精に攻撃するのがいかに愚かな行為かを…
どうしますか?妖精と言われてる瑞樹空さんに謝罪しますか?」
一条は納得せず答える
「相談役もここにいる者達も騙されています!少し待って下さい!真実を伝えますから…」
麗奈は一条を黙らせる
「愚かな行為を止めなさい!誰かこの愚か者を捕らえなさい!」
麗奈の発言を聞いて黒のスーツを着た男達が入って来て一条を取り押さえる。
一条はわめき散らすが男達に拘束され椅子に固定される
麗奈は樺音に目配せをする。
樺音は頷き集まった者達に語る
「今までの説明で何故四葉の業績が悪化したのがわかったでしょう。
すぐに対処しないとどうなるかもわかるでしよう。一人の愚か者の行動がこのような事態を招いたのです。
その愚か者を処分するどころか、その行動を擁護するとは、一体何を見ていたのです!
今回このような事態を招いた本人含め関係者全員断罪いたします。
入りなさい!」
黒スーツの男達が数人入って来ててきぱき動き全員に書類とモニターが用意される
樺音は立った状態で隣に麗奈が立ち指示をする
「手元の書類は一人の愚か者の行動記録とその画像の切り取り拡大してます。」
一条は顔が真っ青になり成仁と孝蔵は黙り込む
麗奈は一条の断罪を告げる
「これらの証拠から一条彰は懲戒解雇!優里柰との婚約も解消します!
一条彰には今回受ける四葉の損害を全て請求する!意義のある者は挙手し理由を述べて下なさい!」
孝蔵が挙手し理由述べる
「一条君はこのような事をすると思えん!それに彼を解雇するのは、四葉にとっても損失だぞ!
何故優里柰の婚約までとは解消なんだ!やりすぎだ!」
すると優里柰が手を上げて発言する
「相談役よろしいでしょうか」
麗奈は頷くと優里柰は発言する
「私はこの男に騙されたてました。私を助けたのは別の方でこの男は震えて見てただけと知りました…
このような男に私は…
それにこの男は私と婚約してるにもかかわらず数々の女性と関係を持ち、問題を起こしています。
その事はお父様もご存知のはず…
何故言ってくださらなかったのですか!
それに今来日中のリモワのCEOにも男女の関係に持ち込もうとしてたのです。
それでもお父様は!成仁取締役は擁護するのですか!
私はこの男行動で深く傷つきました。優里菜は一条彰を訴えます!」
優里柰の発言に驚く孝蔵と成仁
「優里菜まで…」
そんな二人を見ながら麗奈は発言する
緊急役員決議を発動する
「今回一条彰の瑞樹空さんに取った行動は明らかに犯罪です!さらに一条はリモワCEO秘書へのセクハラ行為で苦情が来ています。
よって一条彰は懲戒解雇!
一条を擁護し検察OBを使って、警察に圧力をかけ証拠等々の揉み消しをした、
四葉総合商事四葉孝蔵代表取締役
三葉重工四葉成仁代表取締役の解任決議を発動する!」
3人は声をあげ喚き散らす
樺音は独特の威圧を放ちゆっくりした口調で話すと回りは静かなになる
「だ・ま・り・な・さ・い!
この私が時間をかけ諜報機関の人数をさき調べあげたのです。
それに今回ソラネ様の関係者の警察幹部の方に情報も提供して頂きました。
貴方達に反論の余地はありません!」
一条は項垂れ、成仁も肩を落とす。孝蔵だけは悔しそうに樺音を睨む
麗奈は決議を取り結果
一条は解雇
成仁は取締役解任
孝蔵も取締役解任
麗奈は役員に話す
「結果は以上です。この後私と会長でサクラグループ会長にアポを取り謝罪に向かいます。
皆さん私達もできる事はしますので、四葉をよろしくお願いします。」
☆・☆・☆
その後四葉を解雇され警察に殺人未遂容疑で逮捕された一条彰は取り調べ中に逃走する。
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