第56話一条再び

私はちび女に制裁を加えて気持ちよく車のハンドルを握り車を走らせる。


私のSNSのフォロワーは1万人を誇る。

結構人気があるのだ。


今日はあのちび女に制裁を加える写メをUPすると

もっとましな写メUPしろと要求来たので最初に隠し撮りしたバイクにまたがってるのをUPしたら、今までにないくらい書き込みが殺到した。

いいね。の数も半端なかった。


ただこの後がヤバい事になったので、私は慌てて今日UPした写メを削除した。


通報?冗談じゃないぜ!

反論したらさらに批判が殺到している状態だった。


くそ!ロリコンどもめ!

暫く放置すれば大丈夫だろうそのうちほとぼりも覚めるだろう…


通知音が止まらねぇ…くそ!

音消してやり過ごす。


後もう少しで打ち合わせ場所のホテルか…


上手く行けばあのキャサリンをそのままホテルの部屋に連れ込むか…

この前はがつついて失敗したが、今回は本気で落とす。


車をホテルに乗り付けそのまま車を降りて中に入る。


四つ葉からは、私と小早川部長が同行する事になっている。


ロビーで小早川部長と合流して会議室に向かう


この小早川早苗もいい女なのに何故か私の誘いにのって来ない…

食事に誘うも全て拒否だしかも即効だ!

くそが!


まぁとにかく今は大金持ちのキャサリンを落とす事に全力を注ぐ!

上手く行けば私もセレブな生活が待っている。

そしたらキープしてる四葉の婚約者は捨ててやる。


コンシェルジュに案内され会議室に入る。


「そこには胸の谷間を強調するようなエロいドレスを着こなす女性二人が、待っていた。」


さっそく小早川が挨拶を交わす


『キャサリン久しぶりね。貴方が商談相手と聞いて驚いて、無理やりこの場所に来させて貰ったのよ。』


何言ってやがる英語なのはわかるが、訛ってるのかいまいちよくわからないぞ


キャサリンも嬉しそうに握手をして口調を変えて話す


『そうね。王子様に助けられてその後情報交換で、会って依頼ね。早苗も元気そうじゃない。』


小早川はキャサリンの手を引っ張り耳打ちする


『キャサリンこの男気をつけて!評判悪い噂しかないからね。』


キャサリンも同じ様に耳打ちする


『ありがとう大丈夫よ。私には素敵な彼氏がいるからフフフ後で話すから』


小早川は驚いて頷き席に座る


一条は明らかに機嫌が悪くなる。

くそ小早川何話してやがる!


「ではキャサリン様貴方の素晴らしいブランドをリモワの販売について我が社は更に高条件をご用意しています。

内容を聞いて頂き契約して頂けたら幸いです。

では今からプレゼンさせて頂きます。」


キャサリンは右手をあげて拒否する


「一条プレゼンは結構です。私は契約するつもりはありませんから!

貴方は私の大切なパートナーを口説きホテルの部屋に連れ込もうとしたそうね。」


口ごもる一条


「いやあれは…」


「フン!それに貴方の会社がどれだけ好条件を出しても答えはNoよ!

だいたい貴方程度の容姿や経歴沢山見てきて何の魅力も感じないわ!」


それでも自分の魅力を強調してキャサリンを説得しょうと試みる。


「僕は君のために…『黙りなさい!』この…」


「これ以上貴方の顔は見たく無いわ!帰ってくれるかしら、私のブランドは私の愛する彼のいるサクラグループで契約するから!」


アイシャも一条に冷ややかな目で話しかける


「一条様はどうやら自惚れが酷いようですね。

失礼ながら貴方程度の方の言葉に魅了されるようなら、その女性も大したことないですね。

キャサリン様の愛するお方とは雲泥の差ですね。

貴方に口説かれた時は、ほんとに気持ち悪くて我慢するのが大変でした。

でもその後で妖精に癒されましたから、許してあげますわ」


一条の自信は崩れるもかろうじて冷静さを保ち最後に、ポツリと呟く


「くそ!こうなったのもあのくそ3輪バイクに乗ったちびのせいだ!」


その言葉にキャサリン達が焦る


「ちょっと一条様どう言う事か教えてくださらない」


以外な質問に一条はにやける。



「うーんこれを答えても私には何の特も無いわけですし、攻めてお二人のどちらかが、私と一晩過ごしてくれるならお教えしますよ。」


キャサリンは黙り込む


小早川はその様子を見てキャサリンに尋ねる。


「キャサリン一応契約に関しては一条が担当だから黙ってたけど、3輪バイクのちびってひょっとして、王子様?」


キャサリンは頷き答える


「たぶん間違いないと思う。空は身体にハンデがあって、やっとあのバイクに乗れるまで回復したのよ。

それをあの男は何かしたかも知れない…」


「わかった。もう会社何てどうでもいい!私に任せて!」


小早川は、一条に迫り問いただす。


「一条君答えなさい。3輪バイクの方はどうしたの?」


一条はニヤニヤ笑い完全に勝ち誇ったように上から目線で答える


「さぁね。あのガキがどこで合ったかは答える必要ないですよね。プライベートの事ですから」


小早川は一条を睨み付けた後お願いするように話す


「じゃ私が一晩君に付き合うのではどうだ。」


キャサリンがそれを聞いて反対する


「早苗それはダメ!そんな事してもし空が知ったら空がまた傷つく…あの子は自分の事より私達を一番に考える人だ。」


小早川は頷く


「そうね。あの子はそうよね。ならとる行動は一つね。」


一条はニヤニヤしながら3人に言ってくる


「なんならここで3人が自主的に裸を見せて貰ってもいいですよ。勿論動画は録らせて貰いますが…くっくっ」


その瞬間小早川が一条の胸ぐらを掴み締めあげる。


「お前のその発言完全にセクハラだ!

お前武道やってるからって、いい気になってるようだが、私もやってるんだよ!ああ!」


一条は締めあげられ苦しそうな声をあげる。


ぐぅ…


「こんな事したら貴方はクビですよ…

私は社長のお嬢様の婚約者だぞ!この件は私に全権委ねられてるんだ。

多少のトラブルは会社がもみ消してくれるんだ。ぐぅ…」


早苗は一条を睨みつけ告げる


「やりなさい!私の恩人を敵視するような会社はこっちから辞めるわ!」


一条は笑みを浮かべ言葉を吐く


「フフそうかあのチビが君たちの思い人か・・残念だね。外は豪雨あの傷ついた身体じゃバイクも動かせないだろうなぁ・・ハハハ」


小早川は一条を床にたたきつける


「一条君言いなさい!どこで会ったの!」


一条は起き上がり身なりを整えしゃべる


「さあね。私は何も知らないバイクに乗ったガキ見たような見てないような・・

そういえば足引きずってたような・・

違うか、そんな事話すわけないだろ!

条件はここにいる美女3人が今ここで裸になるのなら考えなくもないです。」


キャサリンもアイシャも一条を睨みつける


『屑な男』


『サナエこいつの言う事は無視していいわよ。

もしこいつの言う通りにして、私たちの身体がこの屑に嬲られたのがわかれば愛する空がどんなに傷つくか・・

だから一旦戻るわサナエも来るでしょ。』


小早川は頷きキャサリン達の後について行こうとする。


「いいのか君たちこのままでは、あのチビの居場所がわからないのだぞ!」


小早川は一条の所まで戻りはっきりと告げる


「今の言葉であなたが私の恩人に関わってるのわかったわ、キャサリン達の言う通り、あなたの言うう通りにして恩人の空くんが助かっても、あの子は喜ばない・・逆に傷を負わせる。

なら私たちは自力であの子を見つける!今回の件は会社のセクハラ委員会に報告するつもりよ。じゃあね」


一条も悔し紛れの言葉を吐く


「おお可哀そうにあの可愛い少女はこの豪雨の中バイクも動かせず雨宿りもできずずぶ濡れか、低体温症で死んでるんじゃないかな・・ハハハ」


3人は何も言わず出て行く


部屋の中から一条の叫び声が聞こえるも3人は無視し、ホテルのロビーまで行きホテルの用意した車に乗り込んで行き先を告げた。


車の中でキャサリンは思いを口にする


「あの地獄のような状態から救い出してくれたあの子に、やっと会えたのに絶対失いたくない!

私の今の力使って絶対見つけて見せる!」


アイシャも早苗もキャサリンの手を握り頷く


「絶対見つけましょう」


「そうよ見つけて私もあの時のお礼言いたいし出来れば・・・」


キャサリンもそんな早苗の気持ちを察して手を握り返す。


「空なら迎えてくれるから、家族になりましょ」


空!どうか無事でいて・・・






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