第53話キャサリンと空
次の日キャサリンとアイシャは午前中日本のTV数本に出演自身の出演映画のPRを行い。午後指定場所に向かった。
家に着くと、クリスが出迎えてくれた。
『はぁーい!キャサリン!久しぶりね。』
二人はバグをして再会を喜ぶ
アイシャは、少し焦る
『あそこの車庫にあった三輪バイク、完全に私を送ってくれたあの子のバイク…
うわーどうしょう、一応キャサリンに言っとかないと…』
その前に念のため確認しないと…
『クリスお久しぶりです。』
『アイシャ♪ほんと久しぶりね。』
『クリスちょっと聞きたいんだけど、あの珍しいバイクは、誰のですか?』
クリスは、バイクを見て答える
『あれは、私がリハビリのサポートしてる子のバイクよ、凄く可愛い女の子よ』
クリスがキャサリンに話しかける
『今日の夕方、この家のオーナーが夕方面談があるって言ってたけど、ひょっとしてキャサリンじゃないの?』
それを聞いてキャサリンは微笑みながら答える
『うん♪そうよ、その前に久しぶりに貴方に会いたかったし、それに面談の場所がここだとは思わなかったわ。』
二人は久しぶりの再会を喜び合う
談笑する二人を見てアイシャは焦る
『まずいよ…どうしょうあのバイク間違いなくあの子だよ…
キャサリンが私を心配して脅した子だ、早く教えてあげないとキャサリン悪い方に暴走する…』
1時間くらい談笑しただろうか、タイミングよくメイドが入って来て、二人が話をやめる。
私はチャンスと思いキャサリンに声をかけようとしたその時、メイドの後ろに一人の婦人と可愛い女の子が入って来た。
私は、その子を見た瞬間終わったと思った。
やっぱりあの子だ…
キャサリンとアイシャは自己紹介をすると菫達も同じ様に自己紹介をする。
「どうぞお掛けください」
キャサリンとアイシャは、婦人に促されテーブル席に着くと、メイドがてきぱきとお茶の準備をする。
その間キャサリンは、ずっと空を見つめる
アイシャは、なるべく顔を合わさないようにしている。
そしてテーブル席には何故かクリスも席についている。
そして菫が話し出す。
「キャサリン様、お忙しい中わざわざ来て頂きありがとうございます。
この子は、少し特殊な事情があり接触する人を私達家族が見定めてから会っていただいております。」
キャサリンは目の前に会いたかった相手がいて、嬉しくて溢れそうになる涙を、必死に堪える
空は、アイシャに気がつきペコリと頭を下げる
それに菫とキャサリンが気がつく
アイシャも頭を下げる
そしてアイシャは、キャサリンを見つめ目をつむり項垂れる
キャサリンは、アイシャの行動を見て悟
『え?嘘!その子がアイシャを送ってくれた優しい子なの…
私は自分を絶望から救ってくれた子にきつい言葉を吐き最後は脅すような言葉を…
私はなんて事をしてしまったの…』
キャサリンは項垂れる
『自分の言葉でずっと思い続けた人を傷つけてしまった…
自分が許せない…私には、この人の前にいる資格はない…
帰ろう…』
キャサリンは、ぐっと涙を堪え菫に告げる
「笹本様、せっかく面談の機会を与えて頂いたのですが、私にはこの人に会う資格はありません…失礼します」
キャサリンは、そう言って席を立ち部屋を出て行こうとする。
それを空が、片足を引きずりながら、追いかけ前に立ちふさがる
空の行動を菫は優しく見守る。クリスも静かに見守る
「キャサリン様、待ってください!
まだ話もしてないです!何で帰るのですか!
ボクに会う資格ってなんですか?
キャサリンさんはこの前の電話の人ですよね。」
キャサリンは頷く
「キャサリン様は、アイシャを凄く心配して、電話であんな事言ったんでしょ?
ボクは悪くないと思います。
確かにショックだったけど、ボクは嫌いじゃないです。」
それでもキャサリンは、出て行こうとするその目には、涙が溢れる
空は、出て行こうとするキャサリンの腕を掴む。
クリスも慌てて駆けよった時、空が英語で呟いた。
『Sister, I'll help you, so 』
『あの時聞いた私達の救いの言葉だ…』
クリスがキャサリンを見ると空を抱きしめ大泣きしていた。
『I've always wanted to see you…ぅぅ…グス
I've always wanted to see you…ぅぅ 』
クリスもそれを見て涙を流す
菫はその様子を優しく見守っていた。
空や優しくキャサリンに話す。
『何も心配しなくていいから、キャサリン様座ってお話ししょ』
キャサリンは、クリスとアイシャに支えられ席に戻る
菫が空に尋ねる
「空説明してくれる、キャサリンさんと、クリスさんをどうするのかしら?
彼女達の気持ちわかってるんでしょ?」
菫の言葉にキャサリンもクリスも驚く
「あの笹本様、どう言う事でしょうか?」
菫は、空を見て答える
「私達家族、そして隣の九条家共に空に救われたの、私達にとってこの空が何よりも大切な存在なの。
だから空が関わってるなら、全て空に任せてるの。
空が認めれば、それは私達と同じ空の家族よ、空の秘密を共有して空を守る家族」
キャサリンは、空の家族の言葉に反応し、自分も家族になりたいと思う…
空が菫を見つめ話す
「お母さん、クリスさんとキャサリンさんは、ボクと同じくらい酷い事をされてました。
クリスさんは、リハビリのサポートもボクが続ける事ができるように、いろいろ工夫してくれ、根気よく支えてくれました。」
クリスがうるうるとしている
「キャサリンさんは、ボク叱られて凄く怖かったけど、でもそれって、凄くアイシャさんの事心配してたからだし…
それに凄く有名な女優さんなのに、愛が凄いです。」
キャサリンは涙をため空を見つめる
菫は空に改めて聞く
「それで空はどうしたいの?」
「ボクは、よくわからないです。でもクリスさんやキャサリンさんの事は嫌いじゃないです。菫お母様と同じくらい好きです。」
菫は、それを聞き二人に尋ねる
「空は、二人の事好きだそうよ、どうするのかしら?」
二人は意味がわからず尋ねる
『どういう意味なの?』
「私達も好きかと言う事なら!ずっと思い続けてた人だから、大好きよ!』
菫は、ニッコリ笑い二人に再び尋ねる
「空はには、たくさんの家族がいます。妻と母、妻と姉、妻と妹等々の家族がいます。
それを聞いてもう一度お聞きします。
空とどうなりたいですか?」
二人は菫の目を見てはっきり答える
「私は、あの時からずっと思い続けていた。性別何か関係ない!
空の全てを受け入れ、私のスキル全てを使い空をサポートする!
私も空の家族になりたい!」
キャサリンも真剣に答える
「私もあの時からあの小さな少女に恋をした。
性別なんて問題ないわ、ゴミに汚されたこの身体を、優しく汚れを落としてくれた空の優しさと綺麗な心が大好きなの。
私も空の全てを受け入れ家族になりたい…
私も菫様と同じ様に空をサポートするわ」
菫は、二人の言葉を聞いて空を見る
「こんなに綺麗な二人がプロポーズしたのよ、空はどうす?のかなぁー」
空は二人を見つめ話し出す
「ボクは小さい時男の人達にいっぱい汚されました。ほんと毎日…
だからめちゃくちゃ汚れています。だからお母様達にも言いました。
ボクには、綺麗な人達を好きになる資格は〈パーン!〉な… イタイ」
菫が空に歩みよる前にキャサリンとクリスが空を捕まえていた。
そしてキャサリンとクリスが空の目の前でいきなり服を脱ぎだす。
菫も空も驚きの行動に固まる
そして二人はブラも外して空に見せつける
空は目をそむけるが、二人がきつい口調で空に叫ぶ
「「目を叛けないで見て!」見なさい!」
空目を二人のおっぱいにむける
うわー二人共凄く綺麗…
あれ?
胸のつけね辺りにタトゥーがある…
え?これをボクに見せるために…
「空私達もあの時あの男達に汚され、身体にタトゥーまでされました。
私達もあんな屑にいっぱい汚されたのよ…
でも空は私達を綺麗に癒してくれた…
私達があの時の貴方の優しさに、どれだけ救われたとおもってるの!
貴方が汚されてる?貴方の家族はそれを優しくケアしてるじゃない!
私達にしてくれたように、私達も貴方の家族になって、みんなと一緒に貴方をケアさせてほしい…」
空は二人に手を強く握られ二人に見つめられる
キャサリンが同じ様に空に思いを伝える
「私達の身体は男達に汚されタトゥーという傷まで刻まれました。
空そんな私達にあなたは優しく綺麗にしてくれました。
このタトゥーは、貴方を忘れないために消さなかった…
もし貴方にあえて貴方がこんな汚れた私達を受け入れてくれるのなら消すつもりです。
空が私達を綺麗にしてくれたように私達も空の心の傷を綺麗にしてあげるから私達を家族にして!」
空は二人に言われて、改めて自分が家族に愛されてるか気づかされた。
『ボクはこんななのに、真帆や志保達たくさんの家族に愛されている…
ほんとボクってバカだ…』
菫が優しく空の頭を撫でる
「空何度も言うけど私達は本当の家族よ!空の全てを受け入れてるのよ!
だから何も心配いらない!この二人も私達家族と同じね。
空の全てを受け入れているわ。あとは空次第よ」
空は二人に近づき二人の胸のタトゥーに触れる
「キャサリンさんクリスさん二人のタトゥーも身体もボクが綺麗にするから、ボクの家族になってください」
二人は空に抱きつき返事をする。
「「はい!」」
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