第42話エイトクローバーとサクラ総合出版

空は、梨香母様達とサクラグループのビルに着いた。


「うわーおっきい!」


と思わず叫んでいた。


みんなでエレベーターに乗り、出版社の入るフロアに着き事務所に入った。


梨香が、受付の電話を取り話すと、綺麗な女性が現れて商談室に案内される


「ここでお待ちください」


ボク達が部屋で待ってると、数人の人が入ってくる


「サクラ総合出版社長の篠原です」


篠原さんが、挨拶をして名刺を差し出して来る


「エイトクローバー社長の安西です」


梨香さんも、名刺を差し出し言葉を交わして、篠原さんの部下の人達も名刺を交換してくる


「どうぞおかけ下さい」


ボク達は、梨香さんの合図で座る


いよいよ始まるんだエイトクローバーの仕事が、ボクはワクワクしながら話を聞いてると、驚く事ばかりだった


「安西社長、我々サクラ総合出版は、これから旅と温泉の新しいネット配信と雑誌を出版していくつもりです。


そこで起用するモデルは、全てエイトクローバーさんにお願いするつもりです。

新しいファッション雑誌も、ティーン向けだけでなく、30歳から40歳と言った年齢層向けのファッション雑誌も企画しています。

もちろんそこでも、全て起用するモデルは、全てエイトクローバーさんにお願いするつもりです。

どうでしょうか?」


ボクは、この契約提案に驚いた。どういう事?

まだ立ち上げたばかりの会社だよ?

何考えてるの?

何かあるの?


梨香さんも驚いてたが、相手にボクの思ってる疑問を投げかけた。


「篠原社長どういう事でしょうか?私達エイトクローバーは、まだ会社として立ち上げたばかりです。

なぜ、そのような複数の雑誌の提案をされたのでしょうか?」


すると秘書の方と、各雑誌の企画部長さん達が、立ち上がり複数の雑誌と、グラフ、とかいろいろな資料をボク達の前に提出してくる


「どうぞご覧になって下さい、その資料は皆様がモデルとして掲載された雑誌とそのアンケート、売り上げ、SNSの内容などです」


これみんなで金沢の観光列車の分だ、これはSNSの読者からの投稿、これって前に私達が見たアンケートだ!


「これは、エイトクローバーのメンバーが、旅企画の雑誌のモデルとして掲載された分ですね、これがきっかけですか?」


一人の企画部長が興奮して語りだす。


「私はこの雑誌を、見て驚きました!

特にこの表紙です!

私を含め、この表紙の美少女を見て、ドキドキする読者が大勢いたはずです!

ほんと驚きました!

この雑誌の内容、登場モデルどれも素晴らしく、発行部数がとんでもないことになっていたのも納得です。

しかし、多くの読者が不満を漏らしたのも事実だ」


「不満ですか?」


梨香が、考え込み空達も不満について考える


ボクは雑誌を見ながら考える


温泉での入浴シーンが少ない?

もう少し、きわどいシーンを掲載しろとかかな?


梨香は正解を答える

「この表紙の少女ですか?」


「そうです!これだけ神秘的で、ドキドキさせるようなモデルが、この1枚だけと言うのが一番多かった不満です」


真帆も志保も頷き話す


「確かにこれを見せられて、買ったら表紙の1枚だけって私も怒る」


「うんうん♪あれ見たらもっと見せろー!ってなるなる」


この後、話が盛り上がり、企画が決まり空達は、〈ぶらり温泉と鉄子〉と言うサクラ出版の雑誌に、モデルとして出演することが決まった。


その他の企画については、後日打ち合わせすることになった。


篠原社長がボクに話しかけて来る


「空様が、この雑誌の表紙の少女ね、ほんと可愛いわね。

できればあなたの写真集を出してみたいんだけどどう?」


「え?空のですか?」


ボクは、梨香さんを見ると凄く嬉しそうにしている。

あれって絶対期待してるよね、ボクは真帆たちを見ると・・・

えーー!何期待してるのぉ


「そうよ、私も凄く期待しているのよ、空は、カメラを通すと今以上に、輝く気がするの、だから是非お願いします」


梨香さん達は、ボクが写真集出すの賛成みたいだから、ボクが決めていいみたいだから考えて返事をした。


「今度の旅雑誌で評価がよかったら、写真集お願いします」


それを聞いてた梨香達は、嬉しそうに空を見つめ篠原さん達も喜んで、よし!とか言ってるし、何で今度の雑誌の評価が悪くないってわかるの?

ボクは全然自信ないから、評価も期待していないから…


「ありがとう空様!企画担当もカメラマンも凄く喜んでるわ」


「うぅ…恥ずかしいです、あのできれば様ってつけるの止めてほしいです」


「フフフわかったわ、そうだ!空様は自分の名前で目立つのが恥ずかしいなら、いっそ芸名にする?

この先、サクラグループの企業からも、依頼あると思うから、どうかしら?」


他の企業からも依頼と聞いて、梨香が驚く


「え?他にも依頼あるのですか?」


「ええ詳しくは言えないけど、この後パーティーにも招待されてるでしょ?」


梨香は納得し頷く


「なるほどそう言う事ね、そのパーティーが私達の品定めって事かな?」


「うーん少し違うけど、まぁ行って見てのお楽しみって事で、私ももちろん行きますので、会場まで私の秘書が案内します」


「そう言う事でしたらよろしくお願いします」


今日は、出版社への顔見せって事で、詳しい打ち合わせは後日、梨香さんが来ることになった。



「では皆様を、パーティー会場にご案内します」


空達は、秘書さんの案内でパーティー会場に向かった。

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