第41話サクラコーポレーション
会長秘書が報告をする
「笹本会長各グループ会社が揃いました。」
「わかった、では行きましょうか」
グループ関連会社代表30人が揃っ会議室に会長の笹本が入室する
ガタガタ
全員が席を立ち一礼をする
進行役の重役が会議を進める
「笹本会長が見えられましたので、会議を始めたいと思います」
各グループ会社から、今期の収支報告がなされ、来期の報告、その他の案件が報告されて行く
これで来期の報告が終わりました。
これから関係各社に、重要報告があります。
サクラ出版取締役から報告があります。
「若菜です、今お配りしてる資料は、ある出版社で、発売された物ですが、この出版社の旅と鉄子は、毎号の発行部数は、5万部ほどですが、この金沢観光列車の号は、100万部を超えています。ご覧になってください」
提出された資料を、手に取る参加者達
先に手を上げ発言を、求める
「桜広告の取締役向井です。ここで掲載されている女性達は、どれも素晴らしいです!
特にこの表紙の美少女!
これは特に素晴らしい!
是非私の会社でも契約して、起用したいと思います。」
「確かにこの表紙の少女は、神秘的ですね、是非わが社でも起用したいです。」
皆さんまだあるのです!この画像を見て下さい
コスモスミュージック取締役が、画像を会議室のスクリーンに写す
「これは、投稿されたミュージック画像です、ある少女が、カラオケBOXで歌唱してる画像です」
そこに写し出されたのは、空が可愛い装いで、キャプを被り眼鏡をかけて歌う姿だった。
その姿と歌声は、会議に参加してる者達の心を捉える、
空の姿を見た、桜食品工業取締役笹本恵美理は、 ずっと探し続けていた少女が目の前で素晴らしい歌唱力で歌っているのだった。
『嘘!この子は、あの時私を助けてくれた少女… やっと見つけた』
笹本恵美理の様子の変化に気がついた会長の笹本菫は、娘の恵美理に話しかける
「恵美理どうかされたのですか?説明していただけますか?
どなたかこの映像に写る少女と、雑誌の少女の詳しい報告をお願いします」
「その件につきましては、私が事前に調べた結果を報告させていただきます」
カワズ情報機関の佐山が報告をする
「T雑誌に出てた少女は、T雑誌社に多くの影響をもたらしています。
この少女の載せられた号の発行部数は、通常の20倍が増刷され、少女への問い合わせが殺到しています。
それと先ほどの映像の少女は、雑誌の少女と同一人物です!」
菫は、恵美理に話しかける
「恵美理さん、あなたが泣くほどの事って、もしかして…」
「会長申し訳ございませんこのような会議の席で泣いてしまって… ボソボソやっと見つけた…」
菫は、佐山を見ると、佐山は頷き再び説明を始める
「この少女は、過去にも数多くの女性を救っています。
それに特殊な事情もありるようです。
それとこの少女は、我々サクラグループにとって重要な少女です!
特に会長にとっても…」
「え?どういう事なの?はっきり教えなさい!」
「はい!会長この少女の名前は、新川空様です」
この瞬間笹本菫の瞳から涙がこぼれ、サクラ自動車取締役の笹本楓も涙を流す
『あの子が、恵美理と楓を助けてくれた男の子…そう』
「あの子が空君… よかった生きててくれてグスン… 」
『新川空君… ごめんさい私まだあの時の事、謝れてない…
あなたがいなかったら、私があいつらの命令のままレイプされて、動画にUPされ壊されていた。
なのに私は、助けてもらったのに、自分がまたレイプされるのが怖くて、あいつらに命令されるまま、一緒にあなたをレイプしていた。
ほんとごめんさい…』
菫は、発言する
「この少女は、我々サクラグループにとって最重要人物です!この子の所属する事務所と至急契約をお願いします」
「会長、この子は我がコスモスミュージックでも契約を結びたいと思っています」
「会長この子は、これから是非サクラグループ各社のCMに起用したいと思います」
菫は皆が次々と起用すると言ってくるのを制止する
「皆さんごめんなさい!先の発言を撤回します!少し冷静さを欠いてたようです。
この子の事は、私と恵美理と楓の個人的な問題なのよ。
だから無理に起用する必要はないのよ!私達家族が、この子に個人として何かするから、皆ありがとう」
ここで会議室がざわつく
ここで再び3名が立ち上がる
「会長何を言ってるんですか!ここにいる我々の会社を救ってくれたのは、会長じゃないですか!
我々はその恩に報いるためにもこの子をグループ全体で起用したいと思います!」
広報部の楠が立ち上がり菫や参加してる幹部たちに少女の魅力を伝える。
「広報部の楠です!皆さん!勘違いしてると思いますので、補足させて下さい!
次の用意してる資料見てもらえば、そういう私情抜きで、正式に契約起用したいと思うはずです。」
☆添付資料☆
動画投稿サイト再生回数1億9000万再生
着せ替え投稿画像アクセス数1億5000万
投稿で着用してた衣装、アイテム類に問い合わせ殺到
温泉の妖精として、今も話題に上がっています。
渡された資料に幹部たちは唸る
「会長お気持ちはわかりますが、今やこの子は、凄いパワーを秘めてます。
まだ、どこにもデビューしてないにも関わらず、ネット上ではとんでもないくらいの人気になっています。
だからこの子は、是非にでも我がサクラグループで起用させて下さい」
情報機関の佐山が注意をうながす
「皆さん!新川空さんを起用するなら、四つ葉グループと争うことになるかもわかりません」
菫が問いただす
「どういう事なのですか!なぜ四つ葉が出てくるのですか!」
「四つ葉グループの人物が新川空さんにかなりご立腹のようで、新川空さんを潰しに動いてます」
「まさか空ちゃんが、何か問題を起こしたの?」
「いえ違います!自分の欲望を満たすのを何度も邪魔されて、会社を動かして新川空さんを追い詰めたようです」
笹本菫は、指示をする
「サクラグループとして、この問題をどうするか決議しなさい」
「では、この温泉の妖精と言われてる新川空さんについて、サクラグループが全面的に起用し、四つ葉と対立してもバックアップする!賛成の者は起立して下さい」
ガタ
ガタ
ガタ
ガタ
・
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・
「全社起立を確認、サクラグループは、今後、全てに新川空さんが所属する事務所と契約バックアップする」
参加者全員から拍手が沸き起こる
サクラ出版取締役が立ち上がり報告する
「3日後に、我々の出版社の旅企画部に、新川空が所属する事務所の者が打ち合わせに来ます。
その時、この旅企画の撮影契約はもちろんですが、サクラ出版として契約いたします」
サクラコーポレーション企画部長が、発言する
「それが終わったら本社に連れて来てくれ、正式にグループ全社で契約をしたい!できれば全員連れて来てほしい」
「わかりました。打ち合わせと契約が終わればお連れします」
桜食品工業取締役笹本恵美理、サクラ自動車取締役笹本楓がその時同席を求める
「私達もご一緒していいかしら」
「是非同席させてほしい」
菫が二人に発言する
「それは、構わないけど条件があります。
私も念のため同席するから、あなた達は、仕事の事以外話さないこと!
あれから空くんが、どう変わってるかもわからないのだから、私が許すまでダメよ」
「わかりました」
「大原部長これでいいかしら」
「はい!会長私が新川さんの人柄を見るために、会長の気分を害する質問させていただいて構いませんか?」
「わかりました許します」
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