第37話引っ越しと新しい会社
九条家のリビングには梨香さん、真帆、紫苑、風香、理沙、百合、ボクの7人が集まっていた。
梨香さんがみんなが揃ったのを見て話を始める
「ごめんね忙しいのに集まってもらって」
「それはいいけど、姉さんが大事な話があるからって」
「気づいてる人もいると思うけど、私、九条梨香は九条道夫さんと15日正式に離婚が成立しました。」
「それで本題はなに?」
え?風香この子わかってたの?え?みんな驚かない?えどうして?
「え?いや道夫さんと離婚が決まった・・・」
「そんなことわかってたわよ姉さん!真帆も紫苑もね」
真帆も紫苑もうなづいている
ボクは驚いていたけど、みんな知っていたの?えーーー!
「だからこの家を出て、住む場所探してそれから・・あの・・えっと」
何この反応怖いんですけど・・・どういうこと?
真帆が立ち上がり
バーン!
「お母さん!行動が遅い!」
ガチャ
「真帆鍵もらって来たよ、荷物もだいたい運んでもらったから」
「え?鍵もらって来た? え?何言ってるのこの子達、誰か説明してぇーーーー」
「志保ありがとう」
真帆が立ち上がり風香に説明をしてもらう
「ふうお姉ちゃん全員そろったからお母さんに説明してあげて」
「わかった」
風香は、道夫と梨香の関係がおかしく感じ、個人的に警察を退職して探偵事務所を立ち上げた、元同僚に仕事を頼んだ結果を皆に知らせた、
「私がおかしいと思って、調べてもらった結果、
道夫の経営するグループ会社が大きな負債を抱え経営危機にあると、それを打開するのに四葉グループと提携する動きがあると…
そもそもグループからの資本提携を受けることが出来るようになったのは、四葉商事の企画部長をしていた現四葉グループの長女四葉佳音と出会った時だ。
彼女とは、ある会合で意気投合、そのまま男女の関係になったことがきっかけで、佳音が積極的にアプローチし四葉グループ会長が娘との結婚が条件に、グループで全面的に支援すると言う事になったらしい…
今九条グループは、四葉グループの参入で大きく経営状況が改善されグループの不採算部門の切り捨てリストラが行われ九条グループの状況は大きく変わった」
梨香はだまって聞いている
風香は話を続ける
「姉さんは人を信じすぎるのよ!
だから・・たぶん姉さんの会社も四葉グループに取り込まれるわよ!
早急に対策したほうがいいわ、この家もすでに売りに出すらしいから!
姉さん兄さんがおかしい事気が付かなかったの?」
「・・・・・普通にしてたからわからなかったわ」
「ここから大事な事説明するわね、理沙も百合も聞いてから判断してくれたらいいから!
まず私たちはこの家をでて今度借りた家に引っ越す、ここは1年契約で1000万で、真帆の貯金と私の貯金を崩して契約したわ
場所は、千葉の町はずれのある会社の保養所で、部屋数も多いから、私達全員が住むには問題ないわ!
問題はみんなの仕事ね、姉さんの会社は、恐らく四葉グループが圧力をかけて妨害してつぶしに来るはずよ!
実際トレールモデル事務所の仕事は、全てキャンセルが入ってるはず、恐らく兄さんは、経営権をよこせと言ってくるはず。
でこの状況で、私たちがこれからどうするかってことなの。
理沙と百合は、私達から離れれば恐らく問題ないと思うから、無理に私たちについて来る必要ないわよ」
「ごめんなさいね理沙、百合、長い間九条家に仕えてもらって、こんな形で別れることになるなんて、ほんとごめんなさい」
真帆は、理沙たちを見て話す
「お母さん、ほんと何もわかってないのね、理沙も百合も私達について来るのわかってるじゃない!理沙たち見て!」
「奥様、私達離れる気持ちはありませんよ!ね百合」
「はい!私たちはほんとの家族と思っていますから、これからはメイドではなく家族の一員として、この家のために何でもするつもりです」
「ぅう・・・・ありがとう・・・グスン至らない母だけどみんなこれからよろしくお願いします」
「それで、理沙、百合、志保、私、真帆、紫苑、空、はこれからほんとの家族という事でよろしくね」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
〈プルルルルルル・・・・〉
梨香の携帯が鳴る
「あら誰かしら?・・・道夫さん・・・
はい!はい!
わかってます!今日中・・そんな・・
はい!え?真帆を?お断りします!
ええ構いません!やれるものならやってみればいいわ!
私たちは、あなたの企画事務所に対抗します!」
携帯を切り梨香は全員を見つめ話をする
「今のは、道夫さんです。
今日中にこの家を明け渡すようにと、私の企画会社の仕事も四葉九条グループで受注したからそっちに仕事は行かないって…
どうしても家の件と仕事の件を、何とかしてほしいなら、真帆を四葉グループによこせと、言って来たわ」
「それであの啖呵をきったわけね、姉さんらしくなってきた、もう心配ななそうね」
「ええ!目が覚めたわ!みんな至らない母だけど私にすべてを任せて付いて来てくれる?」
「「「「はい!」」」」
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