第36話新しい生活
退院後の空は、今までと違った、幼児退行してる以外は…
そう空は大人であり精神はまだ小さな少年のままだった
「空今日は、病院にこの前の検査結果聞きに行く日でしょ?どうするの?」
「病院に梨香母さんに着いて来てほしいの… ダメ?」
「うふふ、いいわよ♪じゃ行きましょうか」
「うん♪」
「理沙行って来るから、後の事お願いね」
空と梨香は、病院に行き、真帆達は、仕事に行き、理沙達は食材の購入及び屋敷の掃除と分担して別れて行った
空は、梨香と二人で出かけることになった事に驚いていた。
「お母さんどうして今日は、誰もついて来ないの?」
「今日は、空ちゃんと二人で話したい気分だったのよ♪お母さんと二人は嫌なのかな?」
「そんなことない!嬉しい♪」
ボクと梨香母さんは、病院に行きこの前の検査結果を聞いた
検査結果は、難病指定されてる病気だった、発症してからの生存率はわずか5%、薬による治療と後は本人の努力次第らしい
それを聞いたお母さんは、よほどショックなのかボクに気を使ってなのかあまり喋らなくなった
「空ちゃんもうお昼だしどこかでご飯食べましょうか?」
「うん♪食べる」
ボクとお母さんと二人でご飯を食べその後少し話をした
「お母さん何かあったの?ボクの病気のことは、大丈夫やっと大切な家族が出来たんだから病気になんか負けないよ!」
「ごめんなさいね、空ちゃんに気を使わせて」
「お母さん前から少しおかしかったから」
「え?何でわかったの?大丈夫よお母さんのことより空ちゃんの身体の事が大事よ!」
「違う!ボクはもう家族と離れたくない!だから教えて、何があったの?」
「……空ちゃん わかったわ話すから」
梨香母さんはボクを見つめ話してくれた
「お母さん、道夫さんと別れることにしたの」
「え!ボクが来たから?」
「違うわ、数年前から道夫さんの会社の経営状態が良くなくて、事業を縮小して立て直ししようとやってた。
その時に部下の女性と、不倫関係になって私も、なんかおかしいなって思ったんだけど…
私もなんか手伝えたらと、自己資金で小さな会社を作った。
そこで、モデルさんを派遣したりいろいろアドバイスしてたら、取引先が少しずつ増えて来て1年もしたらモデルさん20人くらいの規模になっていったわ
主人の方はやることが全て裏目に出手私も手伝えることないか言ったのでも、うるさい!
心配しなくていいって怒鳴られたわ
ここ最近よ、主人が家に帰って来るようになったの聞いたら会社の方も心配なくなったって言うから安心してたら・・・
不倫をしてた部下がかなりの資産家の子で、私と別れることで、出資してくれると言う話になったみたい、それで別れることにしたの」
「真帆お姉ちゃんや紫苑は知ってるの?
これからどうなるの?
ボクはまた一人に・・・」
「空ちゃん、前に私が道夫さんと離婚して空ちゃんと籍を入れるって言ったの覚えてる?
あれ半分本気だったのよ、こんなおばさんじゃ空嫌がると思ったから、実はね道夫さんから離婚届はすでにもらってるの。
後は、私が書いてハンコ押すだけ、なんかあっけなかったな・・グスン・・
あれ何で泣いてるんだろ お母さん結構頑張ったんだよ
道夫さん何も言わないんだもん・・
会話が無くなったころから、おかしくなってたのかな、」
ボクは知らないうちに、泣き続ける梨香さんを抱きしめていた
「梨香さんボクがずっと一緒にいるから・・」
暫く梨香さんは泣き続けた
「ごめんね、空ちゃんお母さん決心がついたわ!
道夫さんと離婚してあの家も出て行くわ!
会社のこともあるから、東京近郊に新しいお家捜さないとね」
「お母さんボクも働いてお金稼ぐから」
「ありがとう♪頼りにしてるわ!
お母さんもう少し若かったら、空ちゃんのお嫁さん候補になれたのになぁ・・アハハ」
「お母さん、ボクの年齢からしたらおかしくない!
お母さん・・じゃない梨香さんは魅力的だよ!
美人だし!自信もって!」
「そんなこと言うから、この気持ち抑えられない!」
梨香は空を見つめ顔をちかづけていく
「空!大好きよ!」
梨香は、空の唇を合わせ大人の熱いキスをする
「 !! 」
「空ありがとう、これからほんとの家族としてよろしくね♪」
「え?どういうこと?」
「これからのことは、真帆や紫苑も一緒に考えましょ、理沙のことも」
ボクはわけがわからないまま梨香さんと一緒に家に帰った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます