第31話観光列車で行く美女と温泉〈金沢和倉温泉編〉

女将が帰った後、誰が空の横で寝るかもめたが、結局じゃんけんに勝った、志保と真帆が空を挟んで寝ることとなった。


空は朝早くに目が覚め、一人大浴場に向かった。

昨日は、平日とはいえ、夜は人が多く空の身体のこともあり、さすがに女湯に入るわけにも行かず、部屋の露天風呂で我慢していた。


空は温泉が、大好きで自分の身体のことでよく勘違いされ、トラブルが起こっていたため、早朝もしくは、深夜に大浴場に入って、温泉を堪能することが多かった。


今回も、旅館の温泉んが24時間入れると、聞いていたため、朝5時に起き大浴場に向かった。


大浴場はさすがに朝も早く、まだ誰も来ていなかった。


「やったぁー♪人がいないの、ゆっくり入れるの♪」


ここ来てみたかったところ♪


この金沢和倉温泉は、海の温泉と言われ豊富な塩分が特長で、その効能は


塩の恵みの三大効能として

☆傷や皮膚病に作用する殺菌効果

☆塩分が皮膚に付着することで汗の蒸発を抑え湯冷めを抑える保温効果

☆塩分が毛穴を引き締め、肌を滑らかにする美肌効果


などがあり他にもリュウマチ、痛風、貧血、虚弱児童、慢性婦人疾患、アトピーなどにも効果があり、飲用としても胃腸痛、貧血症、肥汗症に効果があるとされている、


確かに塩分が凄いの・・それにお湯の温度が熱いのね・・


うぅ・・長く入れないの


空が、出たり入ったり楽しんでると、誰か入って来たのです。

ここの大浴場大きいので、空がいることもわかりにくいのです。

だからこっそりと出て行くの


空は、髪が長いから丸めてタオルで覆ってて、タオルを腰に巻き胸は何故か少し膨らんでるので、手でかくして出て行こうとしたのです


「おい!小さい女の子が入ってるぞ!」


見つかったのです!早く逃げるのです。でも空は、まだ走るのは無理で

歩く時も片方の足に力があんまし入らないから何かにつかまらないと、歩けないのです


やっと出口近くまで来たら別の人が入って来たのです。

その人まだお酒が残ってる?

お口からお酒の匂いがします。

空が出ようとしたら、腕を掴まれたのです。


「嫌なの、触らないでぇ!嫌ぁーー!」


空は叫んだの


「うるせえ!こっち来て俺たちともう一度入ろうぜ!

お兄さんが、身体を洗ってあげるからおいで!」


「嫌ぁーー!」


「おい!うるせえぞ!・・誰か来る。

こんなところ見つかったらやばいぞ!

こいつをサウナ室に連れてけ!」


空は、無理やり腕を掴まれサウナ室に入れられたの。

入り口は、さっきの人の仲間の人が外で立っていて扉が開かないの・・・


外は騒ぎになっていて、空にいたずらしようとした人が、旅館の人ともめてるの。

でも時間が・・空はもう限界なの・・

空は、そのままサウナ室で倒れてしまったの


気が付いたら、旅館の知らない部屋で寝かされていて、警察の人も来てたの


真帆お姉ちゃん達は、旅館の人に知らされて後から慌てて来たのです。


真帆お姉ちゃん達に叱られました、


「空のバカぁー・・グスン

何で一人で大浴場に行ったのよぉ・・・グスン」


志保お姉ちゃんも泣きながら叱ってくる


「そうよ!ソラのバカ!もう嫌よ空が傷ついたりするの・・グスン」


紫苑にも空は注意される


「空また心配させることして・・

でも何もなく無事でよかった・・」


理沙は、空を見て安心したのかそのまま空を抱きしめていた


「空…良かった… 」


ギュー


警察の話しでは男たちは、男湯に間違って入って来た女の子がいて、アルコールもまだ残っていたせいもあり、からかうつもりで、空を風呂に連れて行こうとしたらしい


空は、何もされてないから男の人を許してあげてと、警察官にいい男たちは注意勧告で釈放された。


私たちは、部屋に戻り食事をとり、チェックアウトして和倉温泉駅に向かった。


私たちは、今朝のこともあったからロケの中止をしようと言ったが、空が大丈夫だからと、そのまま撮影は継続となった。


駅で列車を待つ空は、無理してるように思えた


真帆は空を見ながら


次の観光列車は、のと里山里海号に乗ります。

これに乗って、少しでも元気になってほしいなぁと思うのだった。




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