第27話退院

はい!お疲れ様でした。


一人の男が、真帆に話しかける


「真帆さん今日この後僕と、食事でもどうですか?」


「いえ結構です、今日この後行くところがありますので、失礼します」


「待って下さい!真帆さんこの前の件考えてくれた?」


「お付き合いの件は、何度言われてもお断りします!私には愛してる人がいます!」


「それは、あのちびの女みたいな奴ですか?」


「な!どうして知ってるんですか!私が誰を好きになってもはあなたには関係無いです!」


「あなたのような美しい方が、あんな小汚ないちびにはふさわしく無い!僕のように真帆さんと並んで身体も容姿も身分もつり合いが取れるような男でなくてはダメだ!」


何を言ってるのこの人!


「あなたに彼の、何がわかると言うのですか!あなたは見ず知らずの女性が、あなたよりも屈強で、手にはサバイバルナイフを持って嫌がる女性に性的嫌がらせをしてるのを止めることができますか!あなたは5人の大柄な男たちに囲まれて嫌がらせをされてる女性を助けることができますか!」


「で・できるさ・・」


「それが、杖を使わないと歩けないような足の不自由な状態でも逃げずに立ち向かうことができますか!」


「・・・・・・」


「それに身分て何ですか?容姿のつり合いって何ですか?

それって必要ですか?

あなたにとって恋愛に必要なのは、容姿であり、身分であり、お金ですよね。

私は、愛であり、相手を気遣う優しさだと思っています。

あなたとは考え方が違いますので、これで失礼します!」


真帆は部屋を出て、急ぎ病院にむかった



「くそ!この俺になびかない女!九条真帆、てめえに絶望を与えてその顔を見せてもらうぜフフフ」


一条樟は、出て行った真帆を睨み不敵に笑っていた。


☆・☆・


紫苑ちゃん、明日の休みボクたちと河川敷にバーベキューパーティーするんだけど来ない?

紫苑ちゃん来てくれたらちょうど男女5人ずつになるから、ぜひ参加してほしいんだけど


「無理!私少しお仕事もおやすみするから!バイバイ」


「「「えーーー!」」」


紫苑は、母から病院での出来事を聞いてからは、何をやってもうわの空だった。

いつもの明るく、周りを元気にしてくれる紫苑が、しおれた花のように元気がなくかった。


家でも、家族や周りの使用人とも話すことなく、部屋にこもることが多くなっていた。

そのことに周りも母梨香も心配していた。


「ねぇ紫苑ちゃん、あなた達のこと事務所のマネージャーからいろいろ聞いてるわよ。

あんなに輝いていた、モデル3人が今は、光のない人形のようだと・・

このままでは、あなた自身も病気になるわ!

それでね、これは私からの提案なんだけど、雑誌ルックスの中の旅企画をしてるんだけど。

あなた達3人真帆、志保、紫苑で空くんを連れて今ブームになっている、観光列車に乗り全国の温泉旅館巡りを、してほしいの。

期間はまだ考えてないけど、雑誌の評価次第ではずっと続けてもいいと思ってるのどうかしら?」


「行きたい・・絶対いく!いつから?」


「そうね空クンが退院して落ち着いたら行ってもらおうかしら」


「明日病院行ってくる♪」


☆・☆・


志保さん明日は休日ですが、何か予定あります?私とドライブでも行きませんか?


「いえ結構です!明日は予定があります、」


ほんとしつこい!今月から私の担当になったマネージャー社長に言って担当かえてもらわないと、なんか嫌な予感する。

あの人の私を見る目つき凄くいやらしい・・


明日はソラ君に会いに行こうかなぁ・・癒してもらいたい


☆・☆・


「空くん、よくここまで頑張たね♪

走ったりすることは、できないけど何とか普通に歩けるくらいまで回復したし他の機能も回復してるから、もう大丈夫だ今週末には退院できるから」


「ボク退院できるの?やったぁ♪うれしい」


「ソラおめでとうよかったわね」


「うん♪理沙お姉ちゃんがずっといてくれたから頑張ったの♪

これからもボクのそばにいてね」


「うん♪お姉ちゃんはどこも行かないよ」

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