第24話新川空とそれぞれの思い

私たちは映像の後アルバムをみた。そこには幼女が様々な道具を身に着け卑猥な恰好をさせられ涙を流す写真が貼られていた。


私たちはあまりの事にショックを受け、しばらく誰も言葉を発しなかった。


風香が、追い打ちをかけることを話す


「私もこの映像見た時悔しくて、悲しくて泣いたわ!関係ない人なら慣れてるから平気なんだけど、やはり自分が好きになった人のはダメね・・


みんなもショックだったみたいね、でもねこれだけじゃないのよ!


私が見つけて削除命令だしたけど、ネットの動画投稿サイトに、どこかの学校で中学生風の男の子が、集団で小さな女の子を縛り、犯してるような画像がUPされてたわ。


いろいろ調べた結果、空くん家で父親に嬲られ、学校でも集団で嬲られてたみたいなの・・」


ソラ・・家でも学校でも・・なんて悲しすぎるよ・・


ソラ・・・自分が男だから私たちに接するのためらってるの・・


父親や、私達を犯そうとした屑な男たちと、自分も同じだと思ってるとか・・


「みんなかなりショックだった見たいね、ソラ君過去にこんなこと経験してるから、女性にエッチな事する男が特に許せないのではないのかなぁ」


皆それぞれの思いを口にする


「空は想像を絶する辛い過去があって、今度は私達を助けるために、身体に障害を負って、仕事もなくなって…

それでも私達のために、姿を隠そうとするなんて…

どこまで優しいのよ…バカ!

どんなことがあってももう絶対離さないから…」


「ほんと真帆の言うとおり、こんな辛い事経験してるのに私の事何度も助けてくれた優しい空!

私が空の杖代わりになる!ずっと側で支える」


「ほんとこんな辛い過去があったのに、優しい空、紫苑が一生支えてあげるんだから…愛してる空!」


「私は、今の立場でいるうちに、愛する人のネット流出画像を徹底的に探して削除させる!最愛の人空は、私が守るわ!」



梨香がみんなの思いを聞いて話す。


「どっちにしても、空くんが目を覚まして体調も回復してからね。話し合うのは…

あなた達も仕事あるし、ここは完全看護だから付き添いはいらないけど、一応メイドの理沙と百合は交代で、空くんの看病してもらうわ。

あなた達も、空くんのお見舞いは、来れる範囲でいからね」


真帆が梨香に話す


「私仕事休んでずっと空の看病する」


「まーちゃんそれはダメよ!

そんなことしたら空くんと二度と会えなくなるわよ!」


「何でダメなの?ずっと空のそばにいたいのに・・」


梨香は自分の考えをみんなに伝える


「それは、みんな同じだと思うわ!

もう少し空くんの気持ち考えてあげなきゃ、あの子はすごく優しい子じゃない、だから真帆や、志保ちゃんあなた達の負担に思われたくないから、あんな大けがしてるのに逃げたと思うの。


ずっと一緒にいると、空くんどう思うかしら、少しずつあなた達の気持ちを伝えてあげれば、自然と空くんの方から接してくれると思うの。


とにかく今は、空くんが回復して退院できるようになるまで、あなた達は仕事やりなさい!

その合間に、お見舞いに来てあなた達の気持ちが自然と空くんに伝われば空くんの思いも変わると思うわ」


風香は自分の思いを梨香に伝える


「空くんの辛い過去のことを知って、私を助けてくれた行動、真帆ちゃんや志保ちゃん紫苑ちゃんへの行動でこの子の男性を憎む負担を私が一緒に減らしてあげたいって思ったの。


それに過去の辛い思いも、私と一緒にいることで減らしてあげれればいいかなぁ・・

ついでに、私のことも思い出してもらいたいなぁって感じで、仕事の合間にここにきて自然と接してもらうようにするわ!

私の思いも様子見て伝えたいし」


梨香はうなずき志保を見る


「私も、こんなつらい過去私といることで忘れさせてあげたい・・

こんな優しい空くんの負担少しでも減らしてあげたい…

だから私も、仕事の合間にソラくんに会いに来て、楽しい気持ちにさせてあげれたらいいかなぁ・・

私の気持ちも、重荷にならないように伝えていきたい」


梨香はうんうんとうなずいて今度は紫苑をみる


「正直毎日でも来たいけど、好きな人の負担になるのわ嫌!

空の過去知ってすごくショックだし、私がその辛い思い忘れさせてあげたいけど、私の事覚えてないと思うから…


まずは私のこと思い出してもらって、いっぱいお話して、楽しい気持ちになってもらって、私の気持ち伝えてって感じ…

毎日がだめなら周1か周2くらいで来るダメかなぁ・・」



梨香は笑いながらうなずいている

「紫苑それでいいんじゃない…焦らなくていいと思うわよ」


「まぁーちゃんあなたはどうするの?」


「私は毎日LI〇Eして、仕事の合間にくるから、もう空を失いたくない!負担にもなりたくないから考えて行動するから」


梨香は真帆達を見て話す。


「あなた達の気持ちわかったわ!

これは私からの提案、私のグループ会社に、旅の雑誌扱ってる出版社で、温泉と鉄子って雑誌があるの。


そこでの特集記事で、美女グループで行く温泉と観光列車のモデルに、あなた達どうかしら、もちろん空くんも一緒によ!

ギャラも支払うつもりだから、空くんもOKするんじゃないかしら、どうする?

もちろん空くんが退院してからだけどね」



全員が手をあげ喜んでいた。

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