第16話真帆と志保 (改)

全員がその言葉に静かになる・・


真帆は、親友の志保に空から送られてきたLI〇Eのメッセージを見せる


ほんと空ってバカ、自分のことより相手のことを考えてるのよ!


このメッセージも、私のことを気遣って送ってきてるんだから・・

真帆は、携帯の画面を志保に見せる


真帆【空!今どこにいるの?すぐに連絡ください!怪我どうなの?

動かないで、そこの場所教えてよぉ】


真帆【空、私のせいで辛い思いしてるのに、もっと私を頼ってよぉ】


真帆【私には空しかいないの、愛してる】


真帆【空会いたいの】


空【真帆ボクは、九州から戻り貯まってた仕事を同僚に手伝ってもらいながら、こなしてました。


3ヶ月でようやく同僚にも仕事を覚えてもらい目処も着いたため、ボクは夢を実現させるために、会社を辞めることにしました。】


空【真帆、会社辞めたの身体のせいではないのでご心配なく!】


空【ボクはやっぱ、ひとりが気楽でいいから、真帆とは付き合えないから!

うん!ボクちびっこだから、身体の大きい女性無理!

それにボクめちゃくちゃスケベだから!

九州旅行の時だって、何度も真帆を襲うつもりでいたんだからね。ボクはスケベな男だから諦めて下さい】


空【真帆に素敵な彼が現れますように祈ってます。さようなら】


空【真帆ごめ 】


・・・・


メッセージのやり取りを見た志保は空を思い呟く


『わたしにもソラ君同じ反応してくれるのかなぁ・・』


志保は真帆に空への思いを伝える


「ねぇ真帆、私空くんが好き!私も一緒にソラ君をサポートする!」


真帆は静かに頷き答える


「私ね、空と初めて会って、いろんなことがあって大好きになり、離れて連絡もあまりとれない時ずっと辛かった…


そして今回のこと、メッセージ見て私は空と離れるつもりないから・・

これが私の気持ち、志保あなたは?」


志保は真帆から空への気持ちを尋ねられ自分の気持ちを素直に答える


「うん、同じかな・・

私たぶん、ソラ君に助けてもらったの3回目なの。ほんと不思議だなぁ…


私男性って興味なかったの。どちらかと言えば嫌いだった。

特に背の低い男性って、昔から興味なくて無関心だったのに…


今の私の中は、ほとんどソラ君でいっぱい。ソラ君とこれからずっと一緒にいたい」


二人はお互い見つめ合い話を続けた。


「ねぇ志保、私は、もう空と離れたくないと思ってるしあなたもでしょ?

そしたらやること一つね。マンション借りてシェアする?

そこに空も連れて来るのはどう?」


「うん♪私もソラ君と離れたくないし、大好きな真帆と一緒だから、真帆の提案凄くいいと思う」


「私は、いろいろあって男性が嫌いで、私と同じで男性が嫌いな志保と出会って、一緒に住むようになって、志保が好きになって、毎日が楽しかった。


でもあの男が、私の前に現れてストーカー行為が激しくなって、大好きな志保に迷惑かけたくなかったから、無茶苦茶な理由つけてシェアハウスを出たのに…

志保は優しく何も言わなかったよね・・

ごめんね。」



「真帆、私も真帆が大好きで一緒に暮らしてたんだし、真帆の性格よくわかってる。

私は、陰から見守るつもりだったから、でもまた、真帆と一緒に暮らせるなんて嬉しい・・

それにソラ君も一緒なら、言うことないわ」


「うん♪ほんと志保と空が一緒なんて嬉しい・・

空はあの体だから、働くことできないかもだけど、私たちが養えばいいし・・

私・・空ともう離れるなんてできない」


「それは、私も同じかな…

ソラ君に何度も助けられて、今回なんか殺されてたかもしれないし…

私の中では大切な存在、だから愛人でも何でもいいから、ソラ君のそばにいさせてほしいって、真帆にお願いするつもりだった。」


「私は、志保と空と一緒に暮らすの問題ないわ、ただ・・空にどう説明するかだけど・・」



「ソラ君大丈夫かなぁ・・

ちょっと心配出血酷くて意識不明って・・

でも今は輸血あるし心配ないよね」


真帆は志保の言葉に空の身体の事を思い出し真っ青になる

志保は真帆の表情がおかしくなり心配する


「どうしたの真帆?顔真っ青だけど・・」


真帆は志保に泣きすがる


「志保・・うぅぅ・・

空・・危ないかもしれないよぉ・・グスン・・」


志保は真帆を励ますが真帆の表情が変わらないので不安になる


「大丈夫よ!今は輸血用血液も十分確保できてるし・・え・・?

何かあるの?」


真帆は志保を見て頷く


「空は適合血液0.2%のAB型RH-なの・・」


志保は真帆の適合率0.2%と聞いて唖然とする・・

何それ空ってそんな特殊な血液型だったの・・


二人は祈る思いで、空が搬送された病院に急いだ




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