第4話九条真帆・・行動 (改)
お母に彼を連れてくるのを約束して、都内のマンションに帰った。
私は、お母様のグループ会社の事務所に入り、モデルに、CM広告やテレビに出演した。
恋する真帆の美貌が、ますます輝き恋する真帆のフェロモンに周りも影響され、人気も仕事量もどんどん増えていった。
真帆は、美人モデルとして、タレントとして、TVにCMに雑誌にと見ない日はないくらいになっていた。
同時に、空のことを考える時間も少なくなり、LI○Eで毎日連絡はしてたけど、すれ違いばかりで、気ばかりが焦っていた。
真帆は、危機感を感じていた。
『このままだと!空がどこかに行っちゃう気がする、何とかしなきゃ』
私は、彼の勤務先に連絡して彼のことを聞いて見た。
でも最初は教えてくれなかった。
何度も連絡してたら、私の熱心さに、保全課の女性が詳しく教えてくれた。
すると女性は、戻って来た空は上司が空の状態を見て身体にあった部署に行くように手配くれ、異動部署での仕事が忙しく、工場の仮眠施設から新しい部署に行ってると教えてくれた。
空は、慣れない職場内でいろいろあり、身体の疲労がたまってると、身体の状態も悪い空のため、会社の方でも彼の仕事をどうするか考えてるとの事だった。
ただ自分は管理職ではないので、詳しい話は分からないと、その子は、空の事をいろいろと助けてくれていて、話してるうちにだんだん感情的になって、私を責め立てくる
「九条さん!あなた新川さんの恋人でしょ?
なのに彼が苦しんでるのに何も行動起こさなかったのですか?
連絡とかしてたんでしょ?
新川さんの変化に気づかないで、よくそれで恋人と言えますね!」
ショックだった…空が苦しんでいた。
そうだよね、今まで普通にしてた事が、できなくなったりしてるのだから…
私はバカだ… 私が落ち込んでると
彼女から爆弾発言され、さらに打ちのめされる事になる
「あー!もういいや!
今の彼のほんとの現状教えてあげる!
さっき言った事あくまでも表向きよ!
ホントは、彼腕も足も不自由だから、それを利用して、バカな男子が、補助してやると新川さんの身体に触り放題、わざと胸までもんでるやつもいたわ!」
嘘…空がそんな酷い事されてるなんて…
「九条さん聞いてます!」
「はい!すみません…」
更に彼女は会社での空の事を教えてくれた
「それで、新川さん迷惑かけてるからと夢中で、そんな事されてるの、全く気が付いていないみたいだったけど、私が休憩室での会話録音して上司に訴えたの!
それで、急遽彼部署を異動したのよ!
でもそこでも問題があったの、こらからは帰ってから話すから、私の携帯番号教えるから登録して!
こっちも一緒にね 、アプリLI〇EのID△△△・・・・・」
そう言って電話が切れ私は言われた番号とIDを登録して彼女からの連絡を待った。空がセクハラされてる…それで異動?いろいろ考えてると携帯に受信通知が鳴る
ピロン♪
由衣 【さっきは、感情的になってごめんなさい、私少し前まで同じ保全課にいた。浜辺由衣と言います。私新川さんが大変な状態なのに、何も知らないあなたにイラついてしまいました。】
ピロン♪
真帆 【いえ、空が大変な事になってるの知らなかったの事実だし、あ!
私九条真帆です、よろしくお願いします】
ピロン♪
由衣【九条さん新川さんの事しりたいですよね、その前に私の事教えときますね、たぶん九条さんも気になってると思うので…】
ピロン♪
由衣【私は、新川さんが大好きです!新川さんを守るのは私です!】
ピロン♪
由衣【聞いて下さい、私が新川さんを守りたい理由です!私は今の工場で、最初別の部署にいて、そこで男子社員から目立たないところで、集団でわからないようにセクハラ行為をされてました。
その度私は、トイレに逃げ込み泣きながら身なりを整えてました。
それを見ていた女子社員が、助けるどころか逃げ込んだ私に、嫌がらせをするそんな日々でした。
上司に訴えようと思いましたが、私の証言しかありません、だから私は辞めるつもりでいました。
ある時、男子社員にいつものように工場棟の通路の外れで、数人の男子社員に囲まれ、周りから何をしてるかわからない状態で、胸をもまれ、下着にも手を入れられたり、激しいセクハラ行為をされてました。
そこで、たまたま通りかかった新川さんが、怒りながら間に入って、男たちを罵り殴り退けました。私は、服とか乱れてたから恥ずかしくて、近くの女子トイレに駆け込み、身なりを整えてたらいつも虐めてくる女子に、下着姿にされ写メを撮られてるところを、新川さんが入って来てスマホを取り上げ、床に叩きつけて女子職員を注意し脅してくれました。
それからは、何もされることはありませんでした。
でも新川さんは、男子社員から標的にされました。
それで、会社が男子社員に警告をし、新川さんの逃げ場所じゃないですけど、安全な場所として、一部女子トイレの使用を許可しました。
私は、あの時の新川さんが忘れられません!
ほんと女の子の容姿なのに、めちゃくちゃ男らしくて、強くて優しいそんな新川さんが好きになりました。
だから私が、新川さんを守ります!
新川さんの状態に気がつかないような人には任せられません!】
ピロン♪
由衣【あなたが、新川さんの様子に気がつかなくて、仕事に夢中になってる時、新川さんはこんな状態でした。
もちろんこの画像を投稿してる部署の男たちは潰れてもらいました。】
ピロン♪
由衣【添付画像 動画 】
そこには、空が男子社員に身体を触られてる動画や画像があり、空は、確かに仕事に夢中なのか気にしていない様子に見える。
私は悔しかった。空は自分を助けるためこんな身体になった。それをこの人達は…グスンごめんなさい空… ん?
これって女子社員かな?
空が罵られながらえっ!全裸?
後ろ向いてるけど…ひどい… 女性の下着身につける空、前を向けさせられ罵られる空、着けたブラを外される
「あんたほんと女じゃん!それ完全におっぱいじゃん!下もついてて、気持ち悪!」
下を向き落ち込む空
さらに罵られ、制服を身につけ言われるがまま、いろいろなポーズをさせられる。
ミニスカートで、ニーソスタイルの空は可愛く、エッチなポーズの多いこの動画が、拡散するのを止めてくれた浜辺さんに、感謝したいって思った。
ピロン♪
由衣【他にも撮られてるかもわからないけど、私が見つけたのはこれだけよ!
全部削除させたから、ごめんね、大好きな人のあんな姿見せられたら、でも知って欲しかったの】
私はショックだった。確かに様子が変だと思った。
でも空は、大丈夫と思い仕事に夢中になってしまった・・
彼女に言われて恥ずかしかった。
完全に私の思い上がり、ほんと何もわかってなかった…
ピロン♪
由衣【ライバルの九条さんに全て教えるね、新川さんたぶん移動になったって言ってると思うけど、違うよ!
私も今日知ったの、新川さん会社辞めたから】
空が会社を辞めた…
嘘でしょ
私を助けて身体が不自由になり、そのせいで空は・・
私のせいだ!
私は心配になり、彼に連絡をとった。
けど何度携帯を鳴らしても出ない、時間はそんなに遅くないのに・・
空なんで出てくれないの・・
私は、空が遠くへ行ってしまう気がして、泣きながら何度も鳴らし続けた。
何度目だろ、やっと携帯にでた空は、あきらか体調が悪そうで、私はすぐに会いに行くことを伝えた・・
けど断られた。
私はそれなら私のマンションに来てほしいと伝えたら、少し間があった後で、こっちに来ると返事があり私は準備していた。
するとしばらくしてLI〇Eの着信音が鳴りメッセージを見て私は
「ピロロン♪ん?空からだ何?えっ?・・・・・嘘よ!嫌ぁーーーーー!」
空
【真帆、いろいろ心配かけてごめん、ボクはこれから別会社に移動になり今から移動します。
真帆の活躍を見て嬉しくて、この人をボクは助けたんだ、と自分を褒めてました。
真帆は素晴らしい素敵な女性です。
ボクみたいなチビにはふさわしくなく釣り合わないです。
真帆と過した日々忘れません、楽しかったよ♪
ありがとう真帆、さようなら・・・】
私は、絶望した。
大好きな空に捨てられた・・
もう何も考えが浮かばなかった、泣いた恥ずかしいとか関係なく声に出して泣き続けた。
浜辺さんに聞いて、何もかも知っている。
でも空は、その事に触れず、私の事を気づかい別会社に行くって、嘘をつく優しい空
一番苦しい時に、何もしてあげれなかった自分を悔やんで泣いた。
そして、知らないうちに母に電話してたみたいだった。
「まぁちゃん、あなたの空くんへの愛って、そんなものだったの、あなたの愛した人は、どんな思いでそんなこと言ったのかしら?
よく考えて見て、空くんはどんな人だった?
よく思い出して、まぁちゃん!しっかりなさい!」
私は、目を閉じて考える
「私の空への愛・・
空は私の運命の人!沖縄で助けてもらって、今回命がけで守ってくれた。
勇気があって優しい空!
私には空しかいない!
そう!離れたくない一番大切な思い人!
空は自分のことより、私のことを考えるくらい優しい人よ」
「まぁちゃん、答えは出たわね、頑張るのよ!
私たちに可愛い空くんを会わせてね」
「はい!お母さま真帆頑張ります!」
それからの私は必死に考えた・・・あ!そうだ前に登録した時、空の携帯いじってGPSをONにして検索ソフトをダウンロードしたんだ、これしかない!
私はパスワードを打ち込み空の携帯ナンバーを打ち込んだ、すると私の携帯のMAPに空の位置が示され動いてる♪
やったわかった!
これは東京に向かってる・・あそこかな・・今なら間に合う
「空私は絶対離れないからね、貴方の本当の気持ち聞くまでウフフ覚悟してね」
私は、急ぎ支度をして東京駅にむかった。
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