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ランディがリリース族に
帝国軍を「保護」させたのは
「復讐」と言う名の「虐殺」を
防止するためでもあったのか。
王国にしてみれば敵軍を
「無力化」出来れば良いわけで
皆殺しする必要もない。
また、そうしてしまうと
多少の事では払拭できない遺恨が
「ヴォルカニック地方」に残るために
王国の統治もままならないだろうし。
フィンメール・ギルメッツ両族の
ウェルシ・ヴォルカニック両国に対する
恨みは筆舌に尽くしがたいだろうけど、
報復と言う名の虐殺は「血の連鎖」を
生むだけで誰の利益にもならない。
「勝利を無駄な血で汚すな。」
大巫女様のお言葉に深く同意する次第。
ヴォルカニック王の覚悟には敬服しかない。
これ以上の荒廃を防ぎ、民を守るために
「ヴォルカニック帝国を亡ぼす」とは…。
最後の突撃で自らも死ぬつもりでしょうね。
中世的な安定に凝り固まらず
近代的な変革を受け入れいれば
英明なヴォルカニック王は稀代の名君と
なれたでしょうに。
>ドワーフの顔はひきつり、足元を後ずさりさせる。そして、持っていた鉈を落とし、そのまま崩れ落ちて、地面に這いつくばり、大声あげて泣きだしてしまう。
民間人と戦士の差かな。
『それはそれ、これはこれ』と線を引くのが戦士。
わざわざ同じ目線まで下り、『戴いたものはお返しする』と丁寧な対応になるのもいいですね。