予想外の出来事(2)
メアリーは魔法の箒にまたがり、上空に上がって行き。空から調査を開始し。クッキーはエミリーを肩に乗せ。ここに来た道を戻りながら、あの湖へ向かった。
クッキーは目と鼻が利く。ゆっくり歩きながら下を見たり、辺りを見ながら、手がかりがないか探し。エミリーもクッキーの肩の上に乗りながら辺りを調べていると。クッキーと出会って場所まで来た。ここまで手がかりは何も見つからず。ここで一休みをすることに。
クッキーは、エミリーを肩から降ろし。その時、何か光る物が前方に見え。エミリーは気になり。近づくと、何処かで見たような物が落ちている。拾ってみると、鍵。前王がズボンのポットの中に入れていた、あの鍵だった。何故、こんなところに。
エミリーは他に何か落ちていないか、辺りをくまなく調べ。結果、他には何も落ちてなく。前王にいったい何があったのか。この鍵を落とす何かが起こったのか。エミリーは心配になり。クッキーの顔を見たら、一休みをすることに。
エミリーはリュックにいれていたチョコレートを取り出し。2人とも食べ。クッキーはエミリーを肩に乗せ。他に手がかりないか、また歩き始めた。
結局、エミリーは鍵以外に何も見つからず。目的地の湖の広場へ着き。
「クッキー、ありがとう。疲れてない?」
「大丈夫、全然平気。エミリー、泣いたらダメだからね。私、決めたから。エミリーに一生ついて行く。記憶が戻らなくても平気だし、戻ってもそばにいるから」
「ありがとう。でも、今それ言う!? 泣きそうになるじゃないの……。泣かないって決めたのに、何でそんなに優しいのよ……」、思わず、泣いてしまい。
「クッキー、エミリーを泣かしたな!」
上空でこの光景をメアリーが見ていた。
「ごめんなさい! ごめんなさい、エミリー」
謝るクッキー。
上空からメアリーが降りてきた。
「私も、エミリーとなら、うまくやっていけそうな気がする」
「今の、うれし泣きだからね……。どんなに辛くても、悲しくても、お祖父ちゃんを探し出すまでは、泣きませんから、そう決めたんだから」
3人は近くの椅子に。クッキーは、メアリーの魔法で背丈が小さくなり。エミリーはメアリーに、鍵のことを話した。
すると、メアリーはその鍵を手にし。
「大丈夫。私にはとっておきの見方がいるから、安心して!」
メアリーの自信に満ちた表情を見て、エミリーは安心し。
その時、クッキーのお腹の鳴り。懐中時計は午後0時を少し過ぎ。ここで昼食にすることに。
メアリーは、魔法の呪文を唱え。
すると、竹で出来た箱がテーブルの上に。メアリーは、竹で出来た箱の中から何か出し。
「特製のバケットサンドと、タピオカスペシャルミルクティーどうぞ召し上がれ」
エミリーは、タピオカスペシャルミルクティーをジッと見て。
「タピオカって何? もしかして、この黒いやつのこと? それにこの棒みたいのは何?」
「タピオカのことはあとで説明するから。これは、こうやって……吸いながら飲む、ストローっていうの。それと、このバケットサンドは大人用にしてあるから」
「大人用!?」
そんな会話の中、エミリーの隣に座るクッキーは。
「このタピオカ、美味しいね。なんかもちもちとした食感だよね……。このバケットサンド、ピリッと辛いけど、すぐに消える辛さだけど、美味しいよ……」
エミリーは、クッキーの皿を見たら、既に皿の上は空っぽ。相変わらず食べるのが早いと思いつつ。特製のバケットサンドを一口食べると。
「ピリッと辛いけど、すぐに消える辛さだけど……」
「その辛さ、粒マスタードを使いました。少し刺激的でしょう……? でも、昨日のケーキには負けるけどね」
ケーキと聞き、クッキーは昨日のケーキが食べたいと言い出し。
すると、メアリーは昨日の残りのケーキを持ってきていた。
3人は、ケーキと一緒にタピオカスペシャルミルクティーを飲み。メアリーは魔法の呪文を唱え。後片づけ終了。
3人は、メアリーが言う、とっておきの見方がいる魔法村へ行くことに。
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