第15話

「すまないが、暫くお前達を知り合いに預ける」

「は?」



昼間に帰ってきたので、何かあったのだろうとは思った。

でも、急すぎるだろう。


ママとおじいちゃん程の手際の良さはなく、大きな旅行鞄を手にした兄さんは眠っているミルと僕を見下ろして



「この鞄に収まるように、数日分の衣類を詰めろ。細々したものは向こうでも揃えられるだろう」

「急に言われても困るよ。ミルにはどう説明する気?」

「話している時間も惜しい。俺が選別してもいいが、自分に必要な物は自分で選びたくはないか」

「分かった、分かったよ。でも、説明はして」

「移動中にする。急げ」

「~急げっていうなら、手伝ってよ」



急かされながら、自分の下着や動きやすそうな服を引っ張り出す。

鞄の底の方に僕の服を詰めている間に、兄さんにはミルの服を見繕ってもらった。

タンスの中身を丸ごと持ってきたので、その中から必要分を選び出すのに時間が掛かり、残りを元の場所に戻そうとすると止められた。



「此処には戻れるか分からない。そのままにしておけ」

「は? なにそれ、聞いてないんだけど」

「言っていなかったからな。さあ、出るぞ」

「ちょっと。ちょっと、待ってよ!」



眠っているミルをブランケットに包んで抱き上げ、旅行鞄を器用に提げた兄さんの背中を追い掛ける。

ちらっと読み終わっていない本を見たけれど、あれを取りに行くのを待ってはもらえなさそうだ。

慣れて来た家、大事にしていた私物、初めてもらった自分の部屋。

全部が懐かしいし、惜しい。



「ツヴァイ!」

「分かってる。分かってるから、大きい声を出さないで」



ミルは目を覚まさない。

何も知らずに、せっかく馴染んできた新しい生活を手放さなくてはいけない。

妹が可哀想で仕方なかった。


道中、兄さんは手短というより最低限の言葉で事情を話してくれた。

今回請け負った仕事は危険なもので、もしかすると兄さんの周囲に被害が出る可能性があること。

今まで住んでいた家まで危険が及ぶ可能性は高くはないけど、家政婦のおばさんの件もある。

万が一はあるし、見落とした何かが命取りになりかねない。

安全の為だから、苦労はするかもしれないけど我慢してくれ。

兄さんはそう僕に頭を下げた。


もう一度、あんなことがあれば僕もミルも今度こそ死んでしまうかもしれない。

今度は兄さんが間に合わないかもしれない。


使いたくない手、と兄さんは言っていた。

けど、已むを得ないとも口にして、僕達を預ける相手であるコミュニティについて語った。


ママやおじいちゃんみたいに、向こうの国生まれだけどこの国で暮らしていて、苦労している人達。

そんな人達が集まって、協力し合って生きているところ。

そう説明されて、頭をがつんと殴られたような気がした。


そんなところがあったなら、どうして二人は頼らなかったんだろう。

誰にも話も出来ずに暗い顔をして、誰かと顔見知りになると家を転々としたあの生活。

同じような人達と助け合って生きられる。

それを知っていたら、ママもおじいちゃんもあんなことにはならなかったんじゃ。


知らなかった? それとも、頼れなかった?

どちらにしても、僕が覚えているおじいちゃんとママはよく二人で暗い顔をして話し合っていた。

お金のこと、生活のこと、僕や皆の将来のこと。

あの頃はよく分からなかったけど、今はちょっとだけ分かる。

大変だったんだって、ちゃんと分かっている。


だから、ママもおじいちゃんも誰か協力し合える人が居たらって。

想像出来てしまって、唇を噛んだ。

僕は何も出来なかったし、今だって何もしてあげられない。


魔法も、まだ使えない。

あの時は使えたのに、今はちっとも上手くいかないんだ。


僕がもっと何か出来ていれば。

どうにもならないって知っているのに、考え込んで。

僕が黙ると、兄さんも口を閉ざした。


ミルの寝息を聞きながら、二人でどんどんと進んだ。

辿り着いた先は、今にも壊れてしまいそうな古びた建物。

入り組んだ道にいくつも並ぶ建物の内の一つが、そうだったらしい。



「やぁ、お久しぶりぃ。元気だったかぃ、アインスぅ」



ひょこっと顔を出したのは、真っ赤な髪とオレンジの目。

兄さんより背が低い、多分年下の男。

そいつを見て、兄さんは少しだけ張り詰めた雰囲気を和らげた。



「お前は元気そうだな、クルク」

「元気だよぉ。勉強出来なくてつまんないしぃ、ばあさま達がうるさいけどぉ」

「それは結構なことだ。で、早速で悪いが二人を預かってくれ」

「あいよぉ。弟くんと妹ちゃんだっけぇ? お名前はぁ?」

「弟がツヴァイ。妹はミルだ。ミルはまだ寝ているから、起こさないように気を付けてくれ」

「えぇ? 寝てるのぉ? こんな時にぃ? 気楽だねぇ??」



へらへらと笑う男・クルクの方が余程気楽に見えた。

ミルはいつだって我慢してるのに。

ママやおじいちゃんが死んじゃって、兄さんは帰りも遅くて。

掃除も洗濯も自分達でしなくちゃいけなくなって、いつも小さい身体で頑張っている。

そんな苦労も知らないで、へらへらしている奴とは仲良く出来ない。

じろっと睨み付けていたら、よりにもよって兄さんはそいつにミルを引き渡した。



「わぁ、重ぃ。おデブちゃん?」

「命が惜しくないのか? 妹への侮辱は死で贖わせるぞ」

「アインスが言うとシャレになんないねぇ。それにしても似てないねぇ、アインスもツヴァイくんもぉ、ミルちゃんもさぁ」

「・・・・・・時間が無い。この中に二人分の衣類が入っている」

「はいはぃ。んでぇ、肝心の金はぁ?」

「現金で良かったんだな?」

「あははぁ、当然だよぉ。僕らが形のない通貨を使わせてもらえるわけないでしょぉ? にこにこ一括払いしか駄目ぇ」



分厚い札束を兄さんが渡すと、クルクは素早く受け取った。



「一枚でもケチってたらぁ、二人共ろくな生活出来ないからねぇ?」

「後で好きなだけ確認しろ。ツヴァイ、俺はもう行く。何かあれば、これで呼べ」

「・・・・・・なにこれ」



鞄をクルクの足下に置き、兄さんは僕の手の中に固くて冷たい何かを握らせる。



「連絡手段の一種だ。緊急時に強く握れ、必ずお前達の元に駆けつける」

「・・・・・・・・・・・・飛んだ方が早いよ」

「そうだな。飛んでいくから、安心しろ」



しゃがんだ兄さんは僕の肩を緩く叩いた。



「ああ見えて、クルクは信用が出来る奴だ。心配はいらない」

「でも、やな奴だね」

「変わっているだけだ。付き合い方さえ間違えなければ、きっとお前にとっても良い友人になる」

「本当にそう思う?」

「あいつは魔法使いだ。お前なら、この意味が分かるな?」



魔法使い。

僕はママとおじいちゃんしか知らなかったけど、あいつもそうなのか。


魔法が使えれば、僕も。

僕だって、ミルを守ってあげられる。

それに、ほんの、ちょっとなら。

ちょっとぐらいだったら、兄さんを手伝ってあげたっていい。


いつかは、ミルに魔法を教えてあげようって。

小さい小さい頃の目標を思い出して、大きく頷く。



「分かった」

「苦労をかける。すまないな、ツヴァイ」

「いいよ。お仕事、頑張って」

「ああ」

「あと」

「なんだ?」

「早く迎えに来てね」

「・・・・・・勿論だ」



兄さんの目元が緩む。

いつも怖い顔だけど、こういう時だけは優しく見える。

きっと目の錯覚だ。


手の中に大事な物があるから。

まだ、そこまでは許せないから。

抱き締めることも、手を握ってあげることも、僕はしない。



「いってらっしゃい」



兄さんは笑っていた。

軽く僕の頭を撫でてから「いってきます」と手を振る。

あんまり嬉しそうだったから、今度会った時はおかえりって言ってあげてもいい。

そう思う。




















あまりの落差に驚いた。

ママとおじいちゃんと暮らしていた時も、裕福ではなかった。

でも、こんなに貧乏でもなかったと思う。


布団が汚かった、壁もぼろぼろだった。

部屋の中なのに隙間風が吹いて、埃と虫の死骸が転がっている。

ばっちい、と口にしなかったのは、人がたくさん居たからだ。


擦れ違う人達の身なりも良くない。

継ぎ接ぎではないけど、擦り切れたりシミの広がった服を着ている。

殆どの人がそんな恰好で、クルクはかなり上等な部類(それでも、ちょっとよれている)に入る服装をしていた。


ぺらぺらとクルクが話すコミュニティのルールを頭に入れながら、くらくらとした。

一日二食。これはまだ良かった。

でも、他人と食器を共用。使い回すと聞いて、嫌だと思ってしまう。


家族ならまだしも、他人となんて。

そうは思っても、ここは僕の家じゃないし、僕はお世話になる側だ。

ルールは守らなくちゃいけない。


他にも食事の時間、日々の作業、トイレの場所から子供が入ってはいけない部屋の場所まで。

舌に油でも差しているんだろうか?

クルクは喋りっぱなしで、聞き返すことも出来ない僕は黙っているしかなかった。


こんなことなら、食器を持ってくれば良かった。

あれもこれもと、個人のものを持ち込めなかったことを残念に思った。


ミルの目が覚めて、小さな妹はもっと辛い思いをするかもと心配していたけれど、ミルは思いがけない速さで新しい生活に馴染んだ。

洗濯機も掃除機もない建物で、手洗いしているおばさん達の中に混ざって、自分の服を洗う。

大きなちりとりを苦労して持ち運び、掃き掃除をするおじいさんやおばあさんについて行く。

食事の時は、僕が二人分持てないからと自分の分は自分で運んで、空の食器は当番の人に引き渡す。


スムーズに出来るわけじゃない。

かなり時間はかかるけれど、ミルは一人で自分のことをするようになった。

僕に手伝ってなんて、一度も言わなかった。


おやつが出なくても、ジュースを飲めなくても文句を言わない。

玩具がなくても、泣いたりしない。

我慢をしているのかもしれなかったが、ミルは誰にも不満を漏らさない良い子だった。


周りに僕やミルより小さい子が居ない上、ミルはとても可愛らしかったから誰もがミルを構いたがる。

ミルちゃんミルちゃんと汚れた手でミルに触ってくる人も居て、ショックを受けた。

ミルは当然嫌がるかと思ったけど、じっとしている。

何となく、自分が置かれた状況を分かっているのかもしれない。


汚れてしまった髪を梳いてあげたり、顔を拭ってあげる回数が増えていく。

ミルを膝の上に乗せて、下品な話をする人もいる。

慌てて止めようとすると、ミルと同じように僕まで膝に乗せられる。

大人は力が強いから、僕が目一杯暴れても敵わない。

何だか嫌な気分だった。



「ミルちゃんとツヴァイくんはきっと立派な魔法使いになるわね」

「そうね、こんなに濃い色。向こうでも殆ど見ないもの」



おばあさん達は僕やミルの髪を勝手に触って、そんなことを言う。

ミルはきょとんとおばあさん達を見上げて



「まほうつかい?」



とても不思議そうだった。

そういえば、ミルには魔法について少しも教えていないことを思い出して、僕が説明してあげようとした。

なのに、僕を無視しておばあさん達が話し出してしまって、僕はミルの耳を掌で覆った。



「あら、どうしたの?」

「・・・・・・ママとおじいちゃんは魔法使いだったんだ」



だから、僕だってちゃんと教わってる。

魔法を教えるのは家族の役割だ。

そういう意味で遮ったのに、おばあさん達は悲しい顔になった。



「まあ・・・・・・苦労をしてきたのね。こんなに優れた色だもの、お母さん達も素晴らしい魔法使いだったのでしょう」

「大丈夫よ、ツヴァイくん。いざとなったら、私達があなた達を守るからね」



なんで、そんなこと言うの。

僕はおばあさん達の家族じゃない。

兄さんがお金を渡したから、そう言ってるだけの癖に。


おばあさん達は、本当は駄目だけど。

秘密だって言って、魔法を見せてくれた。


それは弱い光だったり、今にも消えてしまいそうな炎だったり。

こんなの、何になるんだろう。

ちっぽけで何にも凄くもなければ、怖くもない。

僕の方がきっと凄い魔法が使える。


おばあさん達は誇らしげだった。

何の役にも立たなさそうな魔法しか使えないのに。

そのせいでこんな暮らしをしているんだろうに。



「私は母の魔法を受け継いだのよ。髪もね、今は真っ白だけど昔は綺麗な桃色だったわ。それはもう綺麗だって持て囃されたものよ」

「そうだったわねぇ。私は父の魔法を受け継いでね。髪は父、瞳は母に似ていたの。私も美人で、結構モテていたわ」



真っ白な髪からは、想像も付かない。

嘘か本当か分からない話を、おばあさん達は楽しそうに続けて。

ミルは何の話をしているの? という顔をしていた。


そんな生活を続けていくと、どんどん周りの人は距離を縮めてくる。

それも物理的に。


特にクルクは兄さんと僕らのことをしつこく聞いて来た。

その度に、僕やミルを可愛がってるおじいさんの元に逃げ込めば、おじいさんがクルクに拳骨を落とす。

おじいちゃんと違って、身体が大きくて毛もふさふさのおじいさんは、僕が背中に逃げ込むとちょっと嬉しそうだ。

僕もクルクをやっつけてくれるおじいさんは嫌いではない。

逃げる時はおじいさんの背中によく隠れた。


クルク以外の子供も僕によく構う。

ミルは大人に凄く人気だし、小さすぎて遊びに誘い辛いらしい。

ミルと違って少しも静かにしていられずに動き回ったり、騒いだりする連中だ。

大人の目を盗んでは、人目の少ない場所で遊んでいる。


その輪の中に引き摺り込まれて、最初は戸惑った。

僕は今まで、ミル以外の子供と遊んだことが殆どなかったから。

動きにも話にもついて行けていないのに、ここの子供達は気にしない。

騒いで、何だか楽しかったらそれでいい。

深く突っ込んでこないのは、楽だった。


交流を始めて少しして、皆は魔法が使えるのかと聞いたら、全員が先を争って自分の使える魔法を見せてくれた。

正直、どれも大したことがないように思ったけど、ちゃんと自分の意志で魔法が使えるのが凄い。

誰に習ったのか聞いたら、半分くらいは家族。

もう半分はクルクから習ったという。


僕も魔法が使いたいなら、クルクに習うと良いと言われた。

僕は拳骨のおじいさんに習おうと思った。


ミルがお昼寝をしている間、こうしてよくコミュニティの人達と関わるようになった。

ミルが起きている間は、何があるか分からないので側に居るよう心掛けている。

だって、大人達はすぐにミルに危ないことをさせようとする。


前なんて、ミルに小さなナイフを持たせていた。

ぎらっと光るナイフにぞっとして、ナイフを取り上げてどういうつもりか聞いたら



「今から慣れておいた方がいいわよ、いつかはミルちゃんだって料理をするようになるんだから」

「ちゃんと怪我をしないように見ているから、平気よ。ちょっとずつ出来るようにならないとね」



無茶を言ってくれる。

これだから目が離せないと息を吐いていると、にぎにぎと手を動かしていたミルが



「できる」



変な自信を持ってしまったようで、頭を抱えたくなる。

こんなに小さな手で刃物なんて使ったら、どうなると思っているんだろう。

うっかり切ってしまったら、ミルの小さな指なんて・・・・・・と想像して背筋が寒くなった。



「ミル、駄目だよ。もっと大きくなるまで、刃物はだめ」

「でも・・・・・・いいって、いわれた」

「駄目だよ。お兄ちゃんのいう事、聞けない?」

「・・・・・・わかった」



ミルは良い子なので、言ったら聞いてくれる。

こっくりと頷いた翌日からは、勧められても刃物を握ることはなかったのだけど



「おばあちゃん! ミルに針なんて持たせないで!!」

「あらまあ、ツヴァイくん。女の子は針仕事くらい出来ないと、将来困るわよ?」

「ミルはまだ小さいから良いんだよ! ほら、ミル。手を離して」

「うぅん」



ミルは酷く嫌がった。

嫌々と首を横に振るし、針を持っているので無理に取り上げるのも危ない。

どうしようと困っていたら、ミルに針を持たせたおばあちゃんは



「あら! ミルちゃん、初めてなのに綺麗に縫えているじゃない」

「え?」

「ほら、見てごらん。縫い目が揃っていて、上手だわ」



言われて、おばあちゃんが広げた布を見てみる。

ほんの少し。三つほどの縫い目は、確かに同じくらいで綺麗に揃っていた。



「裁縫上手は美人の条件だもの。ミルちゃんはとっても可愛いし、将来は選り取り見取りね」

「うん?」



ちっとも分かっていない顔で、ミルが首を傾げる。

それから、窺うように僕の方を見て



「だめ?」



可愛らしく言われて、気持ちが揺らぐ。

針なんて、危ない。

指を突いたら傷がつくし、万が一にも針が身体の中に入ったらどうなるか。

針仕事をしていた時のママの言葉を思い出し、悩んだ。


料理で刃物を使わない約束をミルはちゃんと守っている。

ナイフと針なら、針の方が怪我をした時の被害は少ない。

刺さって、そのまま体内に潜り込むことを考えると怖いけど、扱いさえ十分に気を付ければ。

僕がきちんと針を見ていてあげれば、まだ。


でも、裁縫美人になって選り取り見取りになるというか。

モテ過ぎるだろう妹の将来を想像して、別に裁縫なんて出来なくても、とも思ってしまう。


で、結局。



「僕が見てる時以外、駄目だよ」

「みてたら、いい?」

「・・・・・・いいよ」

「!」



ぱぁっと明るい笑顔が花開く。

幸せそうなミルは誰よりも何よりも可愛くて



「ありがとう、おにいちゃん。だいすき」



嬉しそうにそう言われたら、僕はもう何も言えなくなった。

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