第84話『何日・何年・何十年経とうとも変わらぬ愛を誓う』
ダメだ!!
魔法とは全然違う!!
魔法を使うイメージと家を作るという現象を引き起こす事の違い
魔法は魔力を使って矢の形に具現化
いま俺がやろうとしているのは魔力を使って家という物自体を具現化しようとしてい
る。
あのお城で天蓋付きのベットを出現させたり露天風呂を出現させたのは・・・
お城自体が生きている物のように俺の思考を読んで具現化をしていた感じだった。
今は・・
何も無い所から俺の力で作ろうとしている。
ステアが嘘を教えてくれたとは思えない!!
ステアは何時も俺を助けてくれた
あれは嘘なんかじゃない
思いの強さ・・・
折れない心・・
諦めない事・・
愛
それにしてもあやふやだな~・・
確かにどれも形のない物
『諦めない事』
か・・・
ステアも辛い事いうよな~
何も起きないと挫けそうになってしまう。
自分でも解っているんだ!!
なんて馬鹿な事俺はやってるんだ!!
そんな事、出来るはずないじゃないか!!
そう思ってしまうんだ。
でも此処で諦めてしまったらそこで終わってしまう。
何の為にティナはこんな姿になってしまったんだと!!
だからこれはせめてもの罪滅ぼし
俺の我儘
何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
何年も・・
何年も・・
何十年も・・
あの砂漠のある場所に粗末な木作りの家が立っている
縦5メートル
横5メートル
窓はなくて
タダ板を打ち付けただけの粗末な小屋だ
そうそんな小屋が砂漠にポツンと建つ事を夢見て
毎日何も無い砂漠の風景を眺めながら強く思い強く願い・・・
そして今日もダメだったか・・・
と気を落とし
毎日恒例になった一日一回のProtect lifeのアンプルを口に含み生命譲渡を意識して口移しでティナに揉ませる。
意識はなくてもこうやって俺の腕の中で生きててくれるだけで俺は幸せなんだ。
元気に皆と笑顔で笑い合っているティナの姿を想像しながら俺はティナとくちびるを合わせる。
つづく・・・
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