第78話 『世界を束ねる覚悟』

俺達の行動は読まれていた!!

いやザクトル将軍の罠にはめられた!!

ルクトニア王国の王族の処刑を今日すると触れ回り、ただ一人落ち延びたシャルロッティーナをおびき出したんだろう!!


『最初から仕組まれていた』

ザクトル将軍は王族全員を一網打尽に処刑出来るように罠を張っていた!!


何千本というクリスボウから撃ち出された矢が此処に集まった民衆を襲う・・

俺は諦めていた。

俺、ステア、ティナ、ナサリーは不可視のシールドを張っているから大丈夫だが、民衆に向けられた何千本という矢は確実に民衆の命を奪う!!


そして王城の真上の空にはティナが魔力暴走で作り出した直径4キロの爆炎の太陽

アレだけでルクトニア王国の首都ルクトニアの何百万人の命が犠牲になるだろう。


一瞬で解ってしまう!!


『あんな魔道具俺が作りさえしなければ、こんな魔力暴走は起こらなかったのに!!』


そう悔やんでしまう俺!!


・・・・


・・・・


・・・・


・・・・


・・・・


・・・・


一向に最後の時は・・やってこない

聞こえるはずの何千人という民衆の最後の悲鳴が聞こえてこない!!

王城の真上の空にはティナが魔力暴走で作り出した直径4キロの爆炎の太陽は爆発せずに止まったまま?


『クロスボウから射出された何千本という矢も・・・』


『俺達の目の前で止まっている!!』


俺は空かさず辺りを見回すと全員の時間が止まったている!!

2人を除いて!!


ステアと俺


それ以外の時間が止まっている!!



でもステアも・・・


『何時ものステアじゃない!!』


そんなステアは驚いている俺の手を取って

「ライアン想定外の事が起きてしまい非常事態の為に私が介入しあまり長くは出来ませんが時間を止めました。

このままゆけば数百万人の命が無くなるでしょう。そしてルクトニアの街も壊滅的な被害が出ると思われます。ライアンはどうしたいですか?」

ステアのその言葉に空かさず

「此処に居る民衆を全員助けたい」

と言うと


「一つだけ方法が有ります。この世界を治める覚悟が出来ていない今のライアンには時期曹操ですがこの王城20万の兵士とティナの作り出した王城を覆う膨大な魔力を贄にこの王城の地に『ラナの地』を顕現させる事が出来ます

但し、ライアン『ラナの地』だけでなく、この世界に介入しこの世界を治める覚悟はありますか?時間が有りません直ぐに決めなさい!!ライアン!!」


と機械的な感情の無い表情で俺に聞いてくるステア


『幸運の女神には前髪しかない・・か』


今、この世界を治める覚悟をしろという事か・・

時間はなさそうだ!!


俺は覚悟を決めて!!


「頼む!!それで良い俺はこの世界を束ねてみせる!!だが少しだけ待ってくれ!!・・・」


つづく・・・

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