第66話 『嫉妬は人を成長させるのか?』

あれから半年

相変わらず不可視のシールドは張れないまま過ぎ去っている

『何が問題なのだろう?』

教えれる事は全部教えた!!

炎を使ったシールドは当たる一瞬だけ炎のシールドを張る事で防御出来るようにまでなっている。


ステア、ティナ、ナサリーは飛行魔道具である『天使の輪』は常時装備

3人の天使達は急上昇、急降下、急旋回と大空を駆け巡り縦横無尽に空中戦を繰り広げている。

今はもう魔法攻撃ならば完璧に防げる領域に達している3人。


それにしても!!

完全に全裸の姿が定着した俺達


『はたして、普通の生活に戻れるのだろうか?』


ただ・・シールドが完全に張れない事で問題も起きている!!

やはり模擬戦と言っても、魔力を使って作られた炎、炎の矢、アイススピア、風の刃、がガンガンと飛んでくる。


中でも一番怖いのは物理実体化したアイスランスやアイススピア

やはり小さな火傷や、擦り傷は炎の障壁で相殺できるが、アイススピアとかアイスランスなど実体化した武器をよけ損ねると非常に怖い!!


空中戦に熱中したあげくに飛翔させたアイススピアでティナの片腕が吹き飛んだのを見た時には俺は心臓が止まるかと思った!!

即効でティナに走りよりダンジョン産回復ポーションを振りかけて元に戻った時には思わずティナを抱きしめたよ俺!!

『一刻も早く不可視シールドを覚えてくれ~~』

って泣いてお願いしてしまってたよ。


そんな時だった!!

森の入り口に黄色い果実が成っているのを発見!!

鑑定してみると・・



Protect lifeせいめいのかじつ

効果・欠損部位を再生・生命回復


う~ん何処まで可能なんだろう?

死んでも有効なんだろうか・・・

『死んで効果を確認なんて怖くて出来ねえぇ~~』

火傷や傷に使った範囲では即効で治ったから効果は有るのは解った!!


今は俺の異空間収納の中にアンプル瓶に100本以上格納しているから、もしも怪我をしても大丈夫。

早く不可視シールドを張れるようになってくれ!!


この『Protect lifeせいめいのかじつ

ティナが片腕を吹き飛ばした後に見つける事が出来たから、この世界がティナの為に作ってくれたものなのだろうか?

そんな事をふと・・思ったんだよな。

だって俺達の行動でこの世界が変わってる気がするんだ・・

『俺はどうするべきなんだろうな?』


この世界は俺をどうしたいんだろうな?


俺がテラスのテーブル前に座って紅茶を飲みながら、3人が空中戦をしているのを眺めていると・・・

「ライアンは空中戦今日はしないんですか~~」

とステアがそう言って抱きついてくる。

そんなステアに

「もう俺はお前達に空中戦は敵わないからな。お前達に空中戦だけは勝てるきはしなくなったよ」

と本音

そう毎日毎日3人は暇ある毎に空中戦をして遊んでいる。

俺のは飛行魔法!!

ステア、ティナ、ナサリーは俺が作った飛行魔道具

どうも性能的には飛行魔道具の方が上らしい?

『いや・・飛行魔道具を使いこなしてしまっているから、俺が敵わない?』

俺の練習不足?

だって3人のあの過激な空中戦に俺、ついてゆく自信ないんだけど・・・


ここの景色の中を自由に飛び回れるっていうのは爽快なのは事実

3人がのめり込むのも解るような気がする。

『本当に仲が良い』

俺が絡んでいなければ・・・という制約が付くが・・

俺が絡むとどうして取り合いになるんだろうな


ステアは考え事をしている俺を後ろから抱き締めて


「ちゅっ」


っと頬にキスをしてくる。

「不可視のシールドは張れるようになったのか?」

と聞いてみると・・・

「硬いイメージが解らないんですよね」

とステアが言うから

「コン」


「コン」


っとテーブルを拳で叩いて

「こんな感じが硬いって言うんじゃないのか?」

と言ってみる。


「あ~これが硬いって言うんですね~」

とステアも納得?

いや見ている所が違うな・・・


「あ~~これが硬いって言うんですね~~解りました~」

ととんでもないものを握ったステア!!

俺は慌てて立ち上がり

「止めてくれ~~~それは硬いって言わないだろ~~!!」

と叫ぶと

「いいえ~硬いです!!」

と満面の笑顔で返してくるステア

それを見てかティナとナサリーが空から降りてきて俺とステアを引き離そうと・・

俺に手をかけようとした瞬間

『カン』


『カン』


っと2人とも体が弾かれる。

2人とも手で

「バン」


「バン」


「バン」


「バン」


っと見えない何かを叩いているが俺達2人に触れることが出来ない。

それをいい事にステアは俺の後ろから俺を抱きしめたまま俺のくちびるを奪う。


「ステアー覚えておきなさいよね~」

とティナが言った瞬間

火球を

「ドゴーン」

「ドゴーン」

「ドゴーン」

「ドゴーン」

「ドゴーン」

っと俺達2人に向かって打ち込んでくる

ナサリーも同じように

火球を

「ドゴーン」

「ドゴーン」

「ドゴーン」

「ドゴーン」

「ドゴーン」

っと俺達2人に向かって打ち込んでくるが俺達の手前で火球が霧散する。

2人とも何度も何度も同じように火球を飛ばすが同じように俺達の前で霧散する。

ティナが・・・

「この~~~返せ~~」

と叫んだ瞬間透明なシールドを張りステアのシールドと同化しすり抜けてくる

そしてステアから俺を奪い取っておれのくちびるを奪う。


それを見てナサリーが不可視のシールドに火球を

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

っと物凄い勢いでぶっ放してきてるが、シールドはびくともしない!!

「嫌だ!嫌だ!嫌だ~~~~~私一人除け者なんて~嫌だ~~」

と泣き喚き

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

「ドン」

っと爆炎を打ち込んでくるナサリー

段々と激しくなってる気がするが・・・

ステアとティナはそんなことはお構いなしに俺の唇を奪い合う。

そしてナサリーはひときわ大きく

「ダメーーーーーライアンは私のだ~~」

と言った瞬間透明なシールドを張りティナと同じようにシールドに同化させすり抜けるなりティナから俺を奪い取りおれのくちびるを奪った。


そんなティナとナサリーを見てステアが


「2人ともよく出来ました」


と満面の笑顔でティナとナサリーの頭を撫でたのだった。


ステアはワザとティナとナサリーに嫉妬させて焦らせた?


そんなティナとナサリーはきょとんとあっけにとられた感じで目を見開いてステアを見て・・

「私達を焦らせたのね~~~」

とブーイング。


こうやって4人で一緒に居れば凄く仲が良いのに・・

一度取り合いが始まると手が付けれない。

本人たちは手加減してると言うんだが・・


『絶対にあれは手加減してるっては言わない!!』


落ち着いた所で3人に声を掛けて、不可視シールドが張れるようになっているか再度確認してもらう。


「シールド」

「シールド」

「シールド」

と3人の元気な掛け声と共に不可視のシールドが形成される。

3人が

「コン」


「コン」

っと不可視シールドを拳で叩いてシールドが張れているか確認して、予想通り不可視のシールドが張れた事で満面の笑顔で俺に抱き着いてくる。


どうもシールド操作も無視式に覚えたようで、3人のシールドが同化し俺達4人を包み込む。

俺は

「合格だな。これでティナの故郷に行けるな」

と皆に言うと

「はい」

「はい」

「はい」

っと元気な返事で返してくれるステア、ティナ、ナサリー

『本当に3人は仲が良いな』


俺はちょっと不安要素が頭を過り・・・

「お前達、このシールドを張ったまま火球の攻撃は出来るか?」

と聞いてみる。



「カンタンカンタン~」

「まっかせなさい」

「眠ってても出来るわ」


と3人同時に火球を展開?


「おい止めろ~~~~~!!」


俺は慌てて3人の火球を魔力で霧散

「お前達お約束通りシールドの中で火球作るんじゃね~~~シールドがそのまま棺桶になるぞ!!」

と3人に思わず苦言だ!!


「ごめんなさ~~い」

「気にしてなかったのごめん」

「しゅみましぇ~~ん」


と3人共冷や汗をかきながら俺に抱き着いてくる・・・


幸せなんだが・・


幸せなんだが・・


3方向から柔らかい胸が当ってんぞ~~~!!


「うふっ」


ステアは意味深な笑いを俺にむけてんだが・・・

気づかないふりをしよぉ~~~



つづく・・・

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