第64話 『たった3日経っただけなのに・・』

ティナ達と出会って今日で3日経った計算になる。

3日前の朝ナサリーにエレノアギルド支部でダークウィーズの森のサンダーウルフの討伐を請け負ったのが始まりで

ダークウィーズの森でサンダーウルフの討伐をしようと森を探索している時に白い狼と黒い狼の戦闘に巻き込まれた後、知らない間に俺は『ラナの遺産』を受け継いでいた。

その後再度サンダーウルフの討伐をダークウィーズの森でしていてサンダーウルフに襲われているティナを見つけて助け、『血の盟約』によりティナもこの『ラナの遺産』の地に入れるようになったんだった。


ティナがお風呂に入っている間に狩ったサンダーウルフ達の魔核をこの『ラナの遺産』に吸収させた瞬間俺は気を失って・・気がついたら・・

『驚きなな展開になっててビックリ』

あの時、ティナの初めて貰っておけば良かったと・・

ちょっと悔やんでみたり

結局あれから一線は超えれないままなのだ

『はっきり言って生殺し状態もんもんとしてます・・』


2700近くの魔核を一気に『ラナの遺産』に吸収させた事で、『ステラナ城』の内部がある程度使用可能になって部屋の外に出てみるとメイドさんが突然現れた。

ただ・・その時は30歳位のメイドさんの姿だったんだ



そんなメイドさんにティナが

「友達になって下さい」

と言った事で容姿も一瞬で変わってしまった・・・

ティナと姉妹と見まごう15歳位の女の子の姿がそこには有った。


それがステア

ティナが

「友達になって下さい」

とステアに言わなかったとしたら、今の関係は無かった事だろう。


そしてサンダーウルフ討伐の報告を兼ねてステアとティナのギルド登録にエレノアギルド支部に行こうと『ラナの遺産』の地からダークウィーズの森に出てエレノアの街に行こうとしたら500頭にも及ぶサンダーウルフの群れを発見し討伐

その後サンダーウルフの群れに次々に遭遇

そして

『虎の頭』

『ライオンの頭』

『ドラゴンの頭』

3つの頭を持って体はドラゴン

足と手は・・・人間・・の手足

明らかに自然界には存在しない魔獣


『キメラ』

そんな魔獣の大群が1000体ほどの大群になって押し寄せてきているのを発見し討伐しようとしたが3つの頭を同時に討たないとどれかの頭が回復役となり治療してしまう厄介な魔獣と解り3つの頭を同時に撃ち抜く魔法『シャイニングアロー』を即効で組み上げて殲滅


ただ『キメラ』は自然界には居ない合成獣

そんな魔獣がダークウィーズの森にこんなにも居るのに目撃情報が無いのは北の山脈から来たのでは?

そう思い北の山脈に繋がる草原に行ってみると・・

8000体のキメラと3000人の兵士がエレノアに進行しているのを発見

その中にキメラを魔道具で操っている黒い鎧の男がいるのがわかり魔道具を破壊するとキメラが暴走し始め兵士3000人を喰始め操っていた8000頭のキメラによって兵士は全滅、その後キメラを3つの頭を同時に撃ち抜く魔法『シャイニングアロー』で1時間ほどで殲滅してしまう。


白い狼と黒い狼の両方を取り込んだ事によって俺の体は強化されたのだろう。

前のままの俺の力なんて剣技主体で魔法なんて補助的に使っていたに過ぎなかったのだから!!

飛行魔法や

3つの頭を同時に撃ち抜く魔法『シャイニングアロー』の魔法を即効で組み上げる事自体異常としか言いようがない。


エレノアの街に入る検問待ちで偶然商人にサンダーウルフを200頭分売ることになり金貨2000枚が転がり込んだ為パン屋さん、お茶屋さん、洋菓子屋さんの店の商品を全部買い取ってしまい閉店に追い込み洋服屋さんで金貨100枚をかけて女の子の洋服屋化粧道具をかった・・

タダ、ナリア帝国の兵士3000人キメラ8000頭のエレノアへの進軍を阻止殲滅したのを逃げたナリア帝国兵士に見られたから刺客を送られ狙われる為という名目でステアと


ティナの2人に女装させられる事になった。

ダガ・・それは表向きの理由!!本当は2人の美少女に、嫉妬されたあげくに、女装させられてへんな女が寄ってこないうに嵌められたのだった。          


    

その後ギルドに行って俺と親しげに話すナサリーをステアが見て嫁候補にゲット

そしてナルクギルド長にナリア帝国の兵士3000人キメラ8000頭のエレノアへの進軍を阻止殲滅した事を説明しグリフォン便にて国王にアイテムバックと俺の出していた幻影の魔道具、魔法反射の魔道具、そして俺の破壊した魔獣を操っていた魔道具を持つと、ギルドの建物の屋上からグリフォンに乗りそのまま空を飛んで王都の国王陛下に報告に飛び立っていった。



その後ステア、ティナのギルド登録と俺、ティナ、ステアでパーティー『希望の砦』として登録してもらった。

これで街への出入りも自由だ!!


こう考えると怒涛のような1日だったんだな。


そして2日目は魔力操作の練習

魔力操作出来るようになって火球を作りさせるようになり、全員が実践で使いたいという事でダークウィーズの森でサンダーウルフ討伐をすることになったんだ。

まさかダークウィーズの森に行く途中空中戦でパンツ争奪戦を始めるとは思ってもみなかった・・・

ティナとナサリーはステアにパンツを脱がされて・・

その状態で俺の前を飛ぶものだから・・俺のピーちゃんヤバかったです・・    


              

ダークウィーズの森では俺がダンジョンでドロップした金の弓を3人に装備させサンダーウルフ狩りを何とか形なりにも出来るようになったんだが・・

ティナが逃げたサンダーウルフにブチ切れて巨大火球を打っ放し北の草原まで5メートル幅の北の草原への街道を作り上げてしまいその道を辿って北の草原に出た瞬間体調10メートル以上飛龍10機に攻撃されかけてティナ、ステア、ナサリーが同時に作った直径500メートルの超特大火球の直撃を受けて跡形もなく吹き飛んでしまった。


2日続けて襲撃を受けるとは思っても見なかったぜ。

それをギルドに報告すると、ナルクギルド長はナルサス王国デニス国王に連絡して急遽翌日騎龍でランドリア城に招かれ今までの経緯と状況確認、それからこれからの事を話し合って帰ってきた。


連絡用の魔道具は渡しているから何かあったら連絡して来るだろう。

それとゲートを王城と『ステラナ』の湖の傍、そしてエレノアギルド支部の屋上の隅に設置してあるから今後移動は楽になるだろう。


そんな事を、『ステラナ城』のテラスに設置した露天風呂の中で回想して


『何て3日間だったんだ!!』


と思うと同時に・・

デニス国王がふと言った言葉が俺の胸を


『グサッ』


『グサッ』


っと鋭い刃物で刺刺したように傷つけてくる。


「クーデターによりルクトニア王国の王族は全員処刑された」


そうデニス国王は俺達に教えてくれた・・

それを思うと凄く苦しい。


『出来ることなら助けてあげたかった』


今はティナ、ステア、ナサリーの防御と戦闘訓練を優先だ!!

『ルクトニア王国でクーデターが起きたのが5日前』


国王が言った言葉が間違いであって欲しい!!

そう願うばかりだ。


この世界は向こうの世界では時間が過ぎ去っていない!!

この世界を活用してティナ、ステア、ナサリーを自分を守れる位までには育てたらルクトニア王国に真っ先に行ってみよう。


例え、この世界で1年、2年ティナ達の訓練がかかったとしても、外の世界に出たら向こうの世界ではティナと出会ってから3日目の夕方でしかないのだから、それから『オレキス』の街まで飛んでいって様子を見ようか!!


つづく・・・

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