第56話 『止まっていた時間』
俺とステアは『ステラナ』の地に起点となるゲートを設置
俺はステアの手によって王族の姿に替えられて俺は女の子モードから男の姿に戻って
・・
『暫く女の子の姿のままだったからまだ慣れなくて何か違和感がある感じ』
そんな感情を自覚して
俺ってもうそんなに女性化が進んでしまってたのか?
と少し不安になってしまう。
俺は高さ1メートル、30センチ四方の黒曜石の盤の上に通信用魔道具を置き
『ランドリア城』
を選びタップ
一瞬で最上階奥の部屋に設置されたゲートの前に転移
転移した俺達の前には、俺達が転移する前と同じようにゲートの前に彫刻の銅像のよ
うに微動だにしない立ったままのデニス国王が居た。
そんな銅像のように微動だにしなかったデニス国王の顔が一気に驚きに変わり
「な・・なんじゃ~~~お前は誰だーーーー?」
と大声を上げた途端に後ろに倒れ尻餅をついて俺を指差してわなわなと震えだした、
空かさず俺を抱き締めて居たステアが俺から離れてデニス国王の所に走りより
「デニス国王様、此処にいるのは今さっき女の子の姿だったライアンですよ。ラナ国
国王らしく王族の姿に戻ってもらっただけですから大丈夫ですよ」
と笑顔で尻餅をついてパニックになっているデニス国王へ手を差しだした。
「あれがライアンとな?」
とデニス国王は未だに信じれない様子
「ラナ国国王ライアンです」
そう言言いながらステアはデニス国王が男の姿のライアンの姿を指をさしていた手を
そっと握って一気に床から引き起こす。
「だがお前達がこの黒曜石の盤の前から消えた瞬間、一瞬でその姿になってたんだぞ
!!疑うのも無理は無いだろ!!本当に別人じゃないよな?」
あれ?
消えた瞬間、一瞬で
何か変だぞ?
俺とステアは向こうでゲートを設置したりしてたし、30分以上は色々してたぞ?
ステアは、そんな俺の心を読んだのか
「デニス国王様?ラナの地はこちらの世界とは時間の流れが違います。少し感覚は違うのですが、こちらの世界から見ればラナの遺産は時間の止まった世界に見えると言ったらお解りになられるでしょうか?」
とさも当然という風に説明
ステアに言われるまで俺も気にしていなかったよ・・
俺も今一つ『あの世界の仕組み』は解ってはいないんだ。
天使の姿のティナが俺を抱えてあの世界の空を飛んだ時
ステアとナサリーの時間は止まったままだった!!
あの世界の中で俺達だけの時間が動いていた?
いや
『ステアとナサリーだけがこちらの時間で動いていた』
そう言ったほうがしっくりする。
どうやったら、そんな事が出来るのかが俺には解らない。
『ティナはステアが教えてくれたって言っていたけれど・・』
考えれば、考えるほど解らなくなってしまう。
つづく・・・
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