第50話 『敵兵力予想』
対策会議の結果、問題が山のように噴出し、ひとつひとつ潰してゆくという作業を行う。
俺はボードを用意しそこに兵力予想を図にして書き込んでゆく
予想される敵の数は
ルクトニア王国の軍勢がティナの予想で20万人
ナリア帝国がキメラ50000体、兵士50000人の10万?
これはザイール山脈を超えてこないといけない為に小さく見積もったかもしれない
もしかしたら兵士だけで30万とかかも・・
ゼルド公爵家はまずナリア帝国と繋がっていると思って間違いないから、デニス国王の見立てだと兵士5万
合計少なく見積もってもキメラの大群を入れて最低35万の大群と戦わないといけない。
対して
ナルサス王国軍は
エドワード公爵家の隣のオレキス公爵家 5万
エドワード公爵家15万
そしてデニス国王配下 約20万
合計40万の兵力
想定では少しナルサス王国軍が勝っているように見えるが、ナリア帝国が俺達に殲滅させられた為に今度はどれだけの兵力を投入してくるのか全く読めない。
仮に兵士だけで30万人を投入されれば、それだけで兵力は25万プラスの60万
そうなれば大幅にナルサス王国軍は不利だ。
特に一度に3つの頭を同時に潰さないといけないキメラは厄介だ!!
トレイシー騎士団長が
「先ほどのキメラは1体で体長5メートル、高さ3メートルそんなキメラとどう戦えば良いのでしょう?」
と不安そうに俺に視線を合わせながら聞いてくる。
俺はキメラを再度テーブルの上に
『ドン』
と取り出して
『お~~ソフィア皇太子妃今度は平静をたもってますね。流石です。ラナリア王妃は先ほどと同じで平静そのもの肝っ玉太いですね』
皆の様子をずっと見回して
『リチャード皇太子は・・・気絶したままだからこのままほっとこう・・』
「キメラは、この3つの頭を同時に潰さないとどれかの頭が回復役となり即時に回復させてしまいます。キメラ1体に同時に3人をかからせて同時に3つの頭を潰すようにして下さい。
でも心臓も3つありますからそのままにしていたらいずれ復活してしまいますので3つの心臓も潰して下さい」
と俺の光の矢で攻撃して開いた傷口を指しながら説明
「そ・・その方法で3人で9000体ものキメラを仕留めたのですか?」
とトレイシー騎士団長とエンサー宰相が驚愕の表情
ところが・・
ステアは
「3人じゃありませんよ?私とティナはライアンに助けられギルドで冒険者登録をしようとダークウィーズの森から移動しようとした所でキメラ1000体と遭遇しちゃっておかしいって事で北の草原にいったらキメラ8000体兵士3000人が進軍しているのを見つけてライアンが全部殲滅させちゃったんですよ?はっきり言いますけどその時は私とティナは戦力外ですよ?」
と爆弾投下!!
『あちゃ~~バラしちゃったよぉ』
つづく・・・
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