第48話 『女は強し!!』

お城の中間に位置する場所に設置された『騎龍』の発着場からお城の中に入り石造の王城の中の廊下を真っすぐに20メートル位歩くT字に左右にた通路を左に悔いて突き


当りまで進み突き当りの螺旋階段を上に向かって進む。

螺旋階段は階を進むごとに各階の廊下と繋がっているよう。

最上階だろう螺旋階段を登り切り一本の通路だけが奥江と繋がっている最上階の為か部屋は3室程しかなく左側の通リのほうははるか遠くの方まで景色が見えるように吹き抜けになって、右側が部屋となっている。


その一番最初の部屋のドアをノックしエンサー宰相が

「リチャード皇太子お客様達をお連れしましたので入りますぞ」

と声をかけると、中から侍女が扉を開いて

俺達を見て固まったが・・

『3人の姿は頭の上に天使の輪を浮かべ背中に天使の翼を生やしたまんま天使の姿そのものだもんな・・』

流石は侍女さん


「どうぞお入りくださいませ」


と言って部屋に案内してくれる。

最初に

デニス国王とラナリア王妃が仲良く手を繋いで・・

次にエンサー宰相

その次にトレイシー騎士団長と続き

最後に俺達4人が部屋に入る。


部屋の中にはデニス国王が言っていた通り

第一王子のリチャードと皇太子妃のソフィアの2人がすでに座って待っていたが・・



「天子様・・」

「何故天子様が此処へ・・」



『同時に固まった』


俺は空かさず

「デニス国王様にも申し上げた通り、3人が天使に見えるのは私が作った飛行用魔道具です。こうなった訳はゼルド公爵家の森林地帯で『騎龍』に襲撃されて戦闘の結果3人が殲滅いたしました。念の為に3人には飛行装備のままこの王城まで飛んできましたのでこのような格好になっています。

ゼルド公爵家の領地でそれも『騎龍』によう襲撃の為に聞かれる可能性のある所で喋れず申し訳ございませんでした」


と前置きして

「ティナ、ステア、ナサリー飛行魔動議を解除してj

とお願いした途端に3人は


「解除」

「解除」

「解除」

と言った瞬間に天使の輪と背中の白い翼が一瞬で消える。


デニス国王が空かさず

「お~やはり飛行魔道具であったか。流石『ラナの遺産』凄いな

ゼルド公爵家の不穏な動きは密偵から報告が上がっていたが・・そこまで来てしまっていたか・・」


とデニス国王も俺の報告をきいて落胆しているよう。

だが、気を取り直したのか

「そうじゃなまず紹介をしよう。下でも言ったがこの2人が第一王子のリチャードとリチャードの妻のソフィアだ」


とデニス国王に紹介された2人は

「リチャードだよろしく頼む」

「妻のソフィアですよろしくお願いします」

と挨拶をしてくれる。


そしてデニス国王は俺達に視線を向けて

「この4人の少女達がこの国の救国の英雄、冒険者パーティー『希望の砦』のメンバーだ」

と紹介

それに続いて俺が

「冒険者パーティー『希望の砦』のリーダーを務めさせて頂いておりますライアンです。よろしくお願いいたします」

そしてティナがスカートの両端をちょこんと摘まんで

「リチャード皇太子様、そしてソフィア皇太子妃様5年ぶりでございますね。以前お会いしたおりはルクトニア王国第一王女シャルロッティーナとしてお会いいたしました。今はライアンの妻ティナです。ティナとお呼び下さいませ。そして冒険者パーティー『希望の砦』メンバーの一人です」

と可愛く膝を折り王族としてのカーテシーを決めた。

続いてステアもスカートの両端をちょこんと摘まんで

「冒険者パーティー『希望の砦』のメンバーのステアです。ライアンの妻です。以後おみしりおきを」

と挨拶可愛く膝を折り挨拶

最後にナサリーがスカートの両端をちょこんと摘まんで

「冒険者パーティー『希望の砦』のメンバーのナサリーです。ライアンの妻です。以後おみしりおきを」

とティナやステアの真似をして無難い挨拶


リチャードが・・???

不思議そうな表情をしてるっぽい・・

そして俺をじっと見つめている?


俺はそんなリチャードの微笑み返すと・・


『リチャード顔真っ赤になったぞ・・?』


空かさずリチャードの横に居たソフィアさん、リチャードの脇腹に肘鉄を一発


「ボコッ」


っとくらわしている。

デニス国王は苦笑いしながらも


「此処にいるものだけの儀光だが、そこの女性の姿をしているライアンだがキメラ9000体と兵士3000人で攻めてきた『ナリア帝国』の者達を殲滅した時に逃げた兵士に姿を見られた為に変装してもらっている。

女性に見えるだろうが男だ。正体はエドワード侯爵家3男のライアン・エドワードだ」

と告げた。

その瞬間ソフィアさんの表情がぱっと明るくなった。

『リチャードが見ていたのが男だと解ったから?』

そしてソフィアさんリチャード皇太子の右腕を両手でギュッっと抱き締めてリチャード皇太子に寄り添った後、俺と視線を合わせ


『ニコッ』


っと満面の笑顔で可愛く小首を折る。

『リチャード皇太子ソフィア様のお尻に尻に敷かれていらっしゃるようですね・・・』


俺も小首を折って


『ニコッ』


っとソフィアさんへ可愛く笑顔を返す。

『ソフィア様のお顔少し赤く染まっちゃいました?何か初々しい・・反応・・です・・か・・可愛いかも・・ソフィア様百合属性とかお持ちじゃ無いですよ・・ね?』


何故か・・

ティナが俺の右側に擦り寄ってきて俺の右腕を両手でギュッっと抱き締め

ステアが俺の左側から擦り寄ってきて俺の左腕を両手でギュッっと抱き締めてくる。

出遅れたナサリーは・・ティナと俺の後ろに周り俺を後ろから抱き締めてくる。


『ティナさん?ステアさん?それにナサリーさん?怒ってます?もしかして妬いちゃった・・うをぉ~~腕が腕が~~めちゃめちゃ締め付けられて痛いんですけど・・こ・・これは・・俺も確実に3人のお尻に敷かれ始めてますね・・女は強し!!』


つづく・・・

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