第34話 『新装備』

俺は3人の空中鬼ごっこにより多大なる精神的ダメージをおいながら、何とかダークウィーズの森に到着

羞恥心一杯の『空中鬼ごっこ』によって3人の空中戦能力は格段にアップ


ダークウィーズの森の前で草原に着地降り立った3人!!

見た目はドレス姿の女の子


でもティナとナサリーの2人は『空中鬼ごっこ』でステアによってパンツを脱がされてしまっている・・


『現在ティナとナサリーは絶賛ノーパン・・なのですね』


空中でキャッキャと鬼ごっこしていた楽しさに・・その事に、自分の状態をしっかり忘れているようですね・・

『言ったら、問題起こりそうだし、言わなければ言わないで・・・』


でもそれを指摘すると、必然的に、ティナとナサリーのアレをもろに見ちゃった事がバレる訳でありまして・・非常に辛い立場な訳です・・ハイ・・


そんな、仕事をミスした時の上司への言い訳を考える中年オヤジのようになっていた俺


『知らなかった事にしよぉ~』


ダークウィーズの森の前で草原に着地し、ティナ、ステア、ナサリーの3人に俺が12歳の時『悪魔のダンジョン』の30階層目のボスを倒した時に出た宝箱の中に有った3つの『金色の弓』を手渡して、その『金色の弓』の使い方を教える。


ダンジョンの宝箱から出てきた『金色の弓』


『金色の弓』に弓矢は付いていない!!

金色の弓を引いて、弓矢を念じる事で『光の矢』が弓にセットされ、弓矢を射る事で獲物を自動追尾して仕留めてくれる。


ただ『金色の弓』から発現できる矢は1本だけだった。


『一度に自動追尾出来る矢を射るのは1本だけ』


これがダンジョン産『金色の弓』の機能・・・

俺が『金色の弓』を戦闘で用いて無かったのは、俺の戦闘が基本剣技ありき

一回弓を射る暇があれば、戦闘に飛び込んで剣技で殲滅した方が早い!!


『俺の戦闘スタイルにあっていなかった』

それが『金色の弓』を使わなかった最大の理由


しかし、あの白い狼と黒い狼を取り込んだ事で、俺の戦闘スタイルも進化した能力によって魔法主体に戦闘スタイルが変わってしまった。

俺は昨日ティナ、ステア達を連れてこのダークウィーズの森に再度来た時に大量のサンダーウルフと遭遇した時、『アイススピア』の効率の悪さから獲物を自動追尾する『光の矢』の魔法を考え着いたんだ。

もしも・・

俺があの白と黒の狼を取り込んだ事で、同時に進化しはじめているならば、俺と『血の盟約』を交わしたティア、ステア、ナサリーも俺の血の影響で進化してるんじゃ無いか?


そんな気がしたんだ!!


1本の『光の矢』だとしても、3人で同時に攻撃すれば3体の魔獣を安全に同時に狩る事が出来る。

まだ、体力の無い戦うすべがあまり無い3人には自分を守る武器としては十分だろう。


もしも俺の血の影響で3人が進化出来ていたら、俺がやったように複数本の『光の矢』を撃てるかもしれない!!

『もしもそうなっていたらラッキー!!』


『火球』って手もあるには有るが・・

今の段階で、あんな制御できない、何処に飛んでいくか解らない災害級の火球なんて慌てて街の中ででもぶっ放されたら、間違いなく街が崩壊するからな!!

『火球』は魔力が完全に制御出来るようになってからだな!!

今の3人には『火球』は練習有るのみだな!!


その点、あの『金色の弓』は自動追尾だし間違いはないだろう。


ティナ、ステア、ナサリーと一人一人最初は俺がそれぞれの魔力を操作しながら『光の矢』を作り出し狙った木に矢を射って見本をみせた後、各自で2~3回『光の矢』を射る練習


「これなら大丈夫ね」

と3人の矢を射る姿に何とか安心。


俺はティナ、ステア。ナサリーの3人を連れ『新装備』を使っての魔獣狩りの実践経験を積む為にダークウィーズの森へと入ってゆく。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る