第31話 『な・・・何だなんだ~~俺やらかしちまった?』
エレノアの街での日用品の買い物はステラナ城の事を解っているであろうステア中心に買い進めていってみたいだ?
『みたいだ?』
そう!!
俺には!!
殆どその記憶がない!!
『俺は買い物でお店で買う度にお金を払っていただけなのだ!!そうお財布マン!!』
俺の脳内は
『ステアの裸』
『ティナの裸』
『ナサリーの裸』
朝見た3人のあられもない姿が俺の脳内を埋め尽くして暴風雨のように俺の脳内を吹
き荒れていたのだ。
それ程までに、3人の全裸姿は、俺の心を揺さぶったのだ!!
今まで、女性の裸なんて全く免疫の無かった俺が突然に3人の全裸に囲まれた衝撃を解ってもらえるだろうか?
日用品や香辛料、そして調味料、野菜やたまごなどただ不足している物を買って回っただけなので、使った金額は計算してみると金貨1枚程だった。
そして今、俺達はステラナのお城の最上階のテラスに帰ってきてサンダーウルフのステーキ肉とパンとスープで食事をしている所だ。
エレノアの街で香辛料を買ってきた事もあって、ステアが高級料理店『ランドール』で食べたサンダーウルフのステーキ肉やスープを再現してくれたのだ。
ステアは一度食べた食事であれば、どうやって作られたのか全部解るらしい。
『恐るべし元このお城のメイドさん』
嬉しい誤算だ。
やはりと言うべきか・・
ナサリーはまたまたの・・・
「に~く!!」
「に~く!!」
「に~く!!」
「に~く!!」
と肉コール!!
サンダーウルフのステーキ肉なんて、通常お店で食べると金貨1枚
お店で食べたら確実に散財だな!!
サンダーウルフの魔核抜きの個体だけで2000体もめちゃめちゃ有るから、どんどんと消費して欲しいところでは有る!!
俺はそんな食欲もりもりのナサリーの食べっぷりに驚きながらも眺めていたのだが・・
「ライアンちゃん私が良く食う奴だな~っって思ってますね!!『血の盟約』を交わした私には、ライアンちゃんの心の中の声がちゃんと聞こえるんですからね~」
と牽制してくるナサリー
何か言われる前に言っとかなきゃなんて、ナサリーは思ったんだろうな・・・
あ・・
『血の盟約』
もしかしたら・・
俺の血がステアやティナ、ナサリーの中に吸収さえているんだったら・・
『集中さえすれば血液の流れが解るんじゃないのか?』
血液は体全体を回っている訳だから、魔力の流れとかも解るかな?
もしかして・・もしかして、ティナ達の体の中の魔力も俺の魔力で制御してやれるんじゃね?
『やってみる価値は有りそうだな!!』
食事が終わったら早速やってみるか!!
俺は皆の食事の様子を見ながら、紅茶を何時ものように準備して食後の紅茶を楽しむ。
皆が紅茶をひととうり飲んだ頃、
「皆魔力の練習方法で私思いついた事が有るから、食後1人づつ魔力練習やるね。まずはティナからやるから準備してね」
とティナに可愛く両手を胸の前で合わせてお願いだ。
何か最近自分の仕草が女の子っぽく、自然に出来てるのが悲しい・・・
『皆に俺調教されてその内女の子で居る事が普通になってしまうんじゃ?』
そんな脅迫観念にかられる俺・・・
俺はティナを立たせて、ティナの前に立ち、ティナの両手を握ってから
「目を瞑って、朝のように呼吸しながら体の中のマナを意識してくれるかな」
とお願いする。
ゆっくりと呼吸をしだすティナ
それと同時に俺は目を閉じて、ティナの体の中のマナに意識を集中する。
ほんの少しのマナの動きを感じる・・・
これがティナのマナなんだ!!
『感じたティナのマナの感覚に思わず感動!!』
あ~ティナの握った手小さくて柔らかいな~
俺・・
森の中で白いドレスを着たティナの姿を見た瞬間!!
『一瞬でティナに恋をした・・』
こんなにもティナの事を好きになってたんだな俺
誰にも渡したくない!!
俺だけを見ていて欲しい!!
俺だけを愛していて欲しい!!
俺も前では狂乱なくらい乱れて欲しい!!
俺の前では積極的に俺にアタックして欲しい!!
一生俺の傍に俺だけを愛したまま居て欲しい!!
『俺だけのもので居て欲しい・・』
あ・・俺・・ティナへの思いを一杯感じてしまっていた!!
『いけない!!いけない!!今はティナの魔力の開放だった』
ティナのマナ見つけた!!
「ティナ俺がティナの体の中のマナを動かして魔法を使うから意識を集中して」
とティナに言うと
「ハイ」
と短く答えてくれる。
ティナの呼吸と同時にティナの体内に空中から大量のマナを取り込む
「あ・・解ります。これがマナなのですね」
とティナはマナを感じれた事が少し嬉しそう。
呼吸と同時に大量のマナを体内に溜め込んだ頃
「貯めたマナで火球を作って打ち出してみるからその感覚を覚えてね」
「ハイ」
良い返事だ!!
俺はティナの体に溜まったマナを魔力に変換・・・?
『何か引っかかりのような抵抗があって上手く魔力に変換できない・・』
力が入りすぎてるのか?
「ティナ体の力を抜いて」
「ハイ」
ティナは俺の言葉に返事をしてくれたが・・
まだ抵抗があるよう・・
なにか・・
ティナの心が何かを抑えているって感じ・・
『一気に通してみるか?』
滞っているマナの流れに圧をかけて一気に通そうとするが・・・
『抵抗が強い!!』
普通ならば、とっくにマナを魔力化出来てるはずなのにおかしい?
何度やっても
『強い抵抗で押し返される!!』
何が悪いんだ?
怖いのか?
何かを怖がっている?
『一進一退』
その言葉が一番似合う
これは?
多分?
でも間違ってたら・・
どうする?
どうしたらいい?
『失いたくない』
俺は決心し
ティナを一瞬で抱き寄せて
『ギュッ』
と抱き締めて耳元で
「ティナが大好きだ。一生離さないから心を開いて」
そう呟いた瞬間に、一気にマナを流す。
すると一気につまっていた物が一気に押し出されるように流れ出す。
一瞬で爆発的に強大な魔力の本流
差し出したティナの指と俺の指が重なりティナと俺の腕を真っ直ぐにテラスの向こうの空に向けた瞬間!!
俺とティナの指の前に直径2メートルは有ろうかという大きさの火球が出現し一気景色の向こうの空に
「ゴーーーーーー」
っという轟音を振りまいたまま高速で飛翔、1キロ先の白いベールの壁に当たった瞬間大爆発。
「ドゴーーーーーーーーーーン」
という爆発音と共に熱風が襲ってくる!!
瞬間俺は火球の周辺にシールドを展開
「きゃーーーーーーー」
「きゃーーーーーーー」
「きゃーーーーーーー」
悲鳴をあげた瞬間に
ティナが俺の真正面に抱きつき
ステアが左側から
ナサリーが俺の右側から一気に抱きついてくる。
飛球の爆発は、1キロ先の白いベールと俺の展開したシールドに挟まれた境界を伝って北側の1辺2キロメートルの境界の壁全面を灼熱に染めてゆく。
俺はティナの枷を外しただけなのに!!
『な・・・何だなんだ~~俺やらかしちまった?』
それも告白じみた事しちゃったし~~
どうするんだ~~俺~~!!
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます