第22話 『俺は無実だ~~信じてくれ~!!』
俺達はコース料理をノンビリと堪能しもうこれ以上食べれないというまで食べたにも関わらず、折角老紳士が大量に用意してくれたオードブルの殆どが残ってしまった。
まあ、その原因は経営者だと思われる老紳士が途中で持ってきてくれたサンダーウルフのステーキ肉が思ったよりも大きくて物凄く美味しかった為にそのサンダーウルフのステーキ肉だけでお腹が一杯になったと言っても良い。
ナサリーは
「もう食べれないです。もう無理!!!絶対に無理!!吐きそう~~」
とお腹を抱えて苦しそう。
それはそうだろう!!
俺のサンダーウルフのステーキ肉も全部ぺろりと食べやがったんだからな!!
そりゃ~お腹も痛くなるだろ!!
俺はまだ残っている殆ど手を付けていないオードブルを異空間収納に収納
これだけのオードブルだけでも暫くの間は食事を作らなくても大丈夫?
いやナサリーのあの食べっぷりならば、このオードブルの3分の2はナサリーが
食べてしまうかも・・・
『俺の中では大食いのナサリー』
というイメージが定着しつつあるのは何故なんだろう?
サンダーウルフのステーキ肉を食べられたから?なのかも?
俺達はあの老紳士にお礼を言って、近々また来る旨を伝えて高級料理店『ランドール』のお店を出た。
も外は日もどっぷりと暮れて辺はもう真っ暗
人の通りもめっきり減って閑散としている状態だ。
「もう真っ暗になっちゃいましたね」
ティナが感無量と言いたげな表情で真っ暗な空を見上げている。
「そうだよね。ティナと有ったのは今日の朝方だったもんね。いろんな事が一杯あり過ぎで私も凄く混乱してるよ」
と言って真っ暗な空を見上げているティナの肩をポンポンと叩いてやる。
そんなティナは俺の肩にそっと頭を預けて
「そう・・ですね。私・・多分死んでましたね。気がついたらライアンちゃんに奪われちゃってました」
その瞬間ステアとナサリーから凄い突き刺さるような視線が!!
俺は必死になって
「ティナ大事な所を端折って紛らわしい言い方しないでよ」
ともっと説明してくれという意味でティナに言ったのだが・・
「うふふっ私言いましたよねライアンさん?私の初めて・・」
と変な所で言葉を切るティナ
『ティナわざとだろ!!』
と言おうとした瞬間
「ライアンちゃんそこの所詳しく聞きましょうか」
「そうですね~嫁候補としては見逃すことは出来ませんね」
とステアとナサリーが同時に詰め寄ってくる。
「俺は無実だ~~信じてくれ~!!」
人通りの少なくなった通りに俺の声が虚しく響く。
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます