第23話 『混乱するナサリー』

大通りで騒ぎ出した3人に俺は巻き込まれた感じだ。

なんか浮気がバレた浮気男の修羅場てきな雰囲気???

『このままでは非常にマズい』

この際だ!!

『ステラナ』の最上階の部屋で話そう!!


「こんな所で騒がないでよ。私達のステラナに帰るわよ。みんな手を繋いで」

と俺が言うと、ティナとステアは即時に俺の手を左右から握って来る。


ナサリーだけまだ意味が解っていないみたいで頭の上にはてなマークを飛ばしている。

そんなナサリーの手をステアが握って

「ナサリーもこれから慣れなさいね」

と伝えてくれている。

ナサリーはまだ俺達の『ステラナ』を知らないからな。

しょうがないのかもな。

と思い帰還を念じる。


場所は最上階のドーム状の部屋!!


大通りで痴話げんかをしていただろう若い少女4人がこつ然と消え、次の瞬間真っ暗だった大通りとは大違いのドーム状の部屋に移転


「ええええええええええええええええええええええええええええ~~」

ナサリーはビックリして大声をあげてしまっているがしょうがない事だろう。

俺だって一番最初この世界が信じれなかった訳だからな!!

ナサリーも真っ暗だった世界から一瞬で昼間の世界に移転したらそりゃ~驚くハズだ。


この世界は夜が存在しない。


『何故だか理解しているこの不思議さ』


しかし。俺自身まだまだこの世界の事は殆どが解らないままだ。


「な・・な・・何なんですか~此処何処ですか~~????」

ステアの手を振りほどき一気に走り出してドーム状の部屋のガラス窓ごしに移動しながら360度全方向を興味深げに眺めているナサリー


「ナサリー此処が私達の住む世界よ。気に入ってもらえたかしら?」

と未だ驚いて興奮冷めやらぬナサリーに声を掛ける。

「今さっき私達エレノアの街の『ランドール』のお店を出た大通りに居ましたよね?」

そんなナサリーにステアは

「だから私がライアンはお城持ちよって言ったでしょ?」

と補足

「お城?確かにこの外に見える建物お城ですよね・・ええええええええええええええええええええええええええええ~~~」

完全にパニくってるな・・・

「ステア、ティナ、ナサリー外のテラスでゆっくりと話そうか」

俺はそう言ってガラス窓に手を当てて、少しづつ体を透過させてテニス場ほどもある花の咲き乱れたテラスに出る。


「えええええええええええええええええええええええええええええええええ~~」

再度ナサリーの盛大な驚きの声がお城の中に響いた。

けっこう騒がしい奴だな。

でも一番気心が知れた俺としては話しやすい奴なんだよな・・

ナサリーはエレノアの街で誰に聞いても街一番の美人って聞くもんな~

『特に驚いてる所なんかめちゃめちゃ可愛いな~』

おっと俺の思考はみんなには駄々洩れになるんだった。

あぶっね~~また皆に気が付かれたら弄られてしまう


『不便だ~~』


俺の後に続いてステア、ナサリー、ティナがガラス窓を透過してテラスに出てきた。

俺は3人にテーブルに着くようにただして、4人分のカップを取り出して果物ジュースを注ぐ。

高級料理店『ランドール』で出してもらった果物ジュースが凄く美味しかった為に、5本分瓶ごとわけてもらった分だ。


「あ・・これ『ランドール』でだされた果物ジュースですね」

早速ステアが食いついてくる。

「良くわかったわねステア」

「凄く美味しくてきになってましたから、香りで解ります」

といって早速果物ジュースに口を着けている。

ナサリーもティナも同じように果物ジュースを飲んで凄く満足そうな笑顔で

「うんうん美味しい」

「これ美味しいです~」


「やっと落ち着いたみたいねナサリー」

「はい。もう想定外の驚きですよ。此処は何処なんですか?」


ナサリーは何気なく聞いてくるけど・・・

「此処は・・・」


つづく・・・

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