第17話 『ライアンは可愛い?なんでこうなった??』

東門の検問を通るまでに、サンダーウルフを狩った一体2メートルもある獲物をだした為に急遽東門に入るため並んでいた商人が集まってきて


『サンダーウルフを売ってくれ』


という商いが発生し邪魔でしかなかったサンダーウルフが200体ほど片付という嬉しい誤算があった。


サンダーウルフの毛皮は凄くふわふわで雷耐性が有り魔法耐性の防具としても相当高値であると同時に希少価値があり毛皮だけで一体金貨20枚はくだらないと聞く。

肉も凄く美味しくてサンダーウルフのステーキ肉をレストランの高級店で食べると一枚あたり金貨1枚以上はする高級食材らしい。


俺はサンダーウルフの肉を一度も食べた事が無いので味は解らない。

普通はこんな暖かいダークウィーズの森にいるような魔獣では無いのだ。

もっと寒い北のナリア帝国に多く生息する魔獣なのだ。


屋台のダックがあんな大声を上げてくれなかったら、こんな騒動にはならなかったはずなので、屋台のダックには金貨1枚をチップに渡しておいた。

ダッグはそそくさと店じまいをして東門に入ってゆくようだから、これから酒場でも行くのかもしれないな・・

待てよ・・

ニマニマしてたから・・

まさか?


『娼館にでも行くのか?』


羨ましいぞ~~!!

う・・

何か・・

両腕を抱き締めているティナとステアの怒気が凄くなった気がするんだが・・

うぉ~これって超~ヤバイんじゃ????

ティナとステア・・

俺が娼館の事考えてるの解って嫉妬とかしたのか?

何故だか俺、女絡みになると2人の視線がキツくなる感じがするんだが・・

そう危機感知が働いて俺の勘が危険と認識するんだが・・


気のせい?

娼館なんて行こうとしただけで半殺しにあうんじゃ俺??


『俺は一生娼館には行けそうに無いな・・・』


やっと東門の検問が俺達の番になった。

「おつかれさま~」

と俺は門の両脇に居た憲兵に声をかけると


「お帰りなさい。ライアンさん。そちらの2人はどうされたのですか?」

「あ~ダークウィーズの森でサンダーウルフを狩ってる時に出会ってパーティーを組む事になったんだよ」

「では初回の入場は一人銅貨10枚になります」

と定期の対応

俺は2人分の銅貨20枚を払い、1週間の滞在許可書を2通貰う。

ギルドへのパーティー登録する事により以後の通行料は免除となると最初にここを通る時に教えられた。


「ライアンさん2人ともタダのパーティーメンバーですか~?」

とからかってくる2人


俺はそっと2人に金貨を1枚づつ握らせると・・・

二人とも挙動不審で左右を


『キョロッ』


『キョロッ』


っと交互に見た後


「お二人共今後の活躍期待しています」

と言ってティナとステアにお辞儀をしたので

「今後ともよろしく頼むよ」

と言って東門を潜ってエッレノアの都市の中に入る。


俺はそのままギルドへいってティナとステアの冒険者登録とダークウィーズの森のサンダーウルフ討伐完了の報告手続き、そしてダークウィーズの森でのナリア帝国絡みの出来事の報告をしようとしたのだが・・・


東門を入って直ぐの所でパンを焼くいい匂いが漂ってきて、ステアによってそのパン屋さんに連れ込まれてしまっていた。


「このパン美味しそうですね~」

ティナはそう言って試食の細切れのパンを摘んでみて

「ライアンこれ全部買い占めましょう!!美味しいです!!美味しすぎます!!」

「あ~~このクッキー美味しそうです。これも買いたいです~」

そそて輪をかけてステアも

「このお菓子最高です~~全部買い占めましょう~」


・・・

そんな感じで最終的にザロックスというパン屋さんの商品を金貨5枚で全部買い占めてしまっていた。


『異空間収納でいくらでも入るとは言え・・・ティナとステアが居れば確実にバク買い確実かも・・こいつらの買い物って半端ねぇ~~』、


奇しくもザロックスというパン屋さんは全部の商品をティナとステアにバク買いされてしまい夕方の4時まえだと言うのに閉店となってしまった。


そしてお隣の紅茶茶葉専門店

組み合わせ的には最高の組み合わせ?

パン屋さんに紅茶専門店!!

そしてそこに入るなり

ティナが紅茶の香りを嗅ぎながら

「この茶葉はさいこうですわ~~これ全部下さい~~~~」

と大声で店員さんを呼び

ステアが隣で

「ティナこの紅茶も最高よ~~」

と言うとティナはステアを抱き締めながら、その紅茶をみて

「店員さんZ~これもぜんぶくださ~~い」

と言って・・

2人は店内を走り回り

店員さんはこれは書き入れ時と紅茶に合うクッキーやお菓子をを差し出してきて試食をティナアとステアに提供

「このクッキーも美味しいですわ~店員さんこれも全部くださ~~い」

と・・・

総購入金額金貨10枚となりこの紅茶屋さんもあえなく閉店せざるを得なくなったのであった。

次々に閉店に追い込まれるお店に驚いて周りには段々と人が集まってくる。


「凄いお貴族様が居るってよ」

「店に置いてある商品全部買い占めてしまってるんだとよ」

「凄い美人の女の子2人が取り仕切って買いまくってるってよ」

「あれはどこかの王族かもしれないって噂になってるみたいだ」

「そんなに凄いびじんなんだ。そんな美人だったら俺も一度見てみたいな」


そんな風に次第に噂は広まっていった。


紅茶屋さんの横は洋菓子屋さんシャルレだった。

焼きたてのチーズケーキやアップルパイ、そして陳列に並べられた美味しそうなショートケーキ達。

その中をティナとステアは

「これお美味しそう」

「これもいいです~~」

「このショートケーキ渡し欲しい~~」


ステアは盛り上がってしまい

「もうこのお店のお菓子ぜんぶくださ~~い」


とうとう洋菓子屋さんシャルレも売る物が無くなってあえなく撃沈、閉店となってしまったのであった。


パン屋さん

紅茶屋さん

洋菓子屋さん

その商品達はステアに別途渡した魔法のポーチにすべて格納されていった。



そしてティナとステアは横にある洋服屋さんザイナックへと入って来た。

きらびやかなドレス、ワンピース。ブラウス、スカート、そして悩殺下着、そして化粧道具、ファッション小物

此処は女性の天国と言っても良い!!


ティナとステアはドレスやワンピースを見てそして気に入ったら全部試着してみて俺に

「この服どう?」

って聞いてくる。

着た服、着る服、全部ティナやステアに似合うのだ!!

「凄く綺麗に見えるよ。俺惚れ直しちゃった」

なんて言うと

「これくださ~~い」

という流れになってドンドンと買い物は進んでゆく。

タダ・・下着を粗着して

「ライアン~こんなのどうですか~~♡」

とお色気いっぱいに聞かれるとめちゃめちゃ恥ずかしくて真っ赤になりながら

「凄く良い」

と言うと

「きゃぁ~ライアン真っ赤になってる」

って喜んで即買いにまわってしまっている。

そんな感じで、ドレス、ワンピース、ブラウス。スカート、下着、化粧道具と買い進んでゆき・・

やっとティナとステアの衣服や下着が決まってやっと解放されると思ったのが間違いだった!!


テュナがいきなり

「じゃ~ライアンノドレスいってみよ~~」

と言いだしたのだ!!

『へ?俺のドレス?間違いじゃないの?』

そう思ってた俺だったが・・


『間違いじゃありませんでした・・』


「ヤメテクレ~~」

俺の悲痛な叫びはティナとステアに体を束縛され、店員さんによってお化粧されウィックをセットされて、綺麗な女性へと変えられていったのだ・・・

「うわ~~可愛い~~ライアンちゃん~~」

「うんうん私達より可愛いなんて嫉妬しちゃいます~」

そんな会話の後で俺は全裸にひん剥かれて女性用下着を着けさせられてだっションショー次から次に着せ替えられるライアン着せ替え人形と化していた。


洋服屋さんザイナックで使ったお金は金貨100枚

ここまで来てまだ金貨125枚しか使っていない。

今日東門でのサンダーウルフの売買金額が金貨2000枚

確実にティナ、ステア、ライアンの金銭感覚は崩壊していた。


そして今、1時間の発声練習をさせられたライアンちゃんは可愛いドレス姿でティナとステアに量でを抱き締められて洋服屋さんザイナックから出てきたのであった。


「さ~ライアンちゃんギルドにそろそろ行きましょうね」

「凄く可愛いですよ~ライアンちゃん最高です~」

ティナとステアの両脇から褒められ、ギルドへの大通りを歩いてゆく3人の美少女の姿があった。


アイアンは2人の美少女に、嫉妬されたあげくに、女装させられてへんな女が寄ってこないうに嵌められた事をライアンはまだ気づいていない・・


『恐るべしティナとステアの連携プレイ』


つつく・・・・

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