第4話 『私の初めて貰って頂けますか?』

俺は少女を抱いたまま

『あの部屋に!!』

と念じると少女を抱いたまま白い狼に貰った部屋に移送していた。

少女に部屋を不思議そうに見舞わされながら


「私ここに始めて来たはずなのに、どうしてここの事が解るのでしょう?」


と言われて、初めて俺は少女をギュッと無意識に?

いや恥ずかしながら・・

多分、俺は・・・


『少女のあまりの美しさに思わず少女を求めて抱き締めていた』


それに気がついて一気に俺の体は熱くなり

俺の心臓は


『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


っと激しく鼓動する。

抱き締めていた女の子はびっくりしたように

「あの・・・」


とだけ俺に声をかけじっと俺を見つめている。

多分・・

俺の心臓の鼓動・・・

この女の子に気づかれた・・


『うううう~俺のバカ野郎~~~!!』


何エロいこと考えてるんだよ!!

そう俺は一瞬、

不覚にも!!

このまま


『奪ってしまいたい』


そんなとんでもない事を思ってしまってたんだ。

それに気がついて、抱き締めていた少女を開放して少し距離をとり


「ゴメン。ここに連れてくる為に迷わないようにと思いついシャルロッティーナの体を抱きしめてしまってた。知らない男に抱き締められてたなんて嫌だったろ。気づかなくて本当にゴメン。ここは俺が譲り受けた場所なんだ。俺の秘密にも繋がるんだけどね。俺の血をこの場所で暮らす為に分け与えたんだからシャルロッティーナにもそれが解るんだろ?」

と一言一言自分に確認するように彼女に伝えて彼女の様子をみると・・

 

シャルロッティーナは真っ赤に顔を染めながら・・いや

体中真っ赤に染まってるな・・恥ずかしかったよな・・・

「私の事はティナとお呼び下さい。私も貴方の事はライアンと呼ばせてもらってよろしいでしょうか?」

「それで頼むよティナよろしくな」

「はいライアンこれからよろしくお願いします。それとあの血を私に分け与えて下さったのはここの為だったのですね。不思議な事にお陰でこの場所の事は全部解ります」

「じゃ~服着替えちゃいなよ。解っていると思うけれど手前の壁の扉の中にティナの服と着替えがは言っているはずだから、

着替えは向こうにある部屋の扉の向こうにお風呂があるからお風呂に入ってから着替えるといい。それも言わなくても解るよね」


「はい。不思議な事に全部手にとるようにこの部屋の全てが解ります。言われた通りそうさせてもらいますね」


と笑顔でティナはそう言って、壁の扉を開けてドレスと下着とバスタオルを持ってお風呂にむかって走っていってしまった。


「うをぉ~~あのティナの笑顔めちゃめちゃ可愛かった~反則だぞ~」

と悶えながら言った言葉はしっかりとティナに聞かれていた事を俺はその時まだ知らない。


「あ~ティナがお風呂から出てくるまで暇だな~少しベッドで横になるか』

そうおもって天蓋付きの大きなベッドに横になり今さっき起こった事を思い出してベッドの上で悶えてしまう。


それに・・・

お風呂から・・

ティナが使っているであろうシャワーの水の音が聞こえてくる!!

今・・ティナは裸で・・

その状態を想像してしまい

うう~~いかんいかん!!

他の事を考えよう!!


そういや・・・

ここの場所の開放は魔核を吸収させる事によって開放されるって言ってたよな?

今俺の異空間収納の中には

後から狩ったのを含めてサンダーウルフ 2000匹

オーク 500匹

熊   50匹

狼   200匹   


魔核が2700個以上有るんだよな・・

魔核は抜いてないけどい空間収納に入ってるまま抜けるのかな?

まあ普通に考えたら解体して取り出すってのが筋なんだが・・・

異空間収納したままこの空間なら出来る気がするんだよな・・・

出来なければ解体しながら1個づつ抜いていけば良いだけさ!!

出来たらラッキーそんな感じでやってみよう!!


俺は異空間収納の中の魔核だけを感じながら

『異空間収納の中に格納されている魔核全部をこの世界の為に吸収!!』


そう念じると

俺の体は白く発光しだし・・

一気に目の前が真っ白に塗りつぶされて目の奥が痛いくらいに痛み出す。

その瞬間

『俺の体は今までに感じた事のない位の痛みが全身を襲う』

俺はその瞬間冷や汗が一気に吹き出す


これってめちゃめちゃヤバイんじゃ・・


一気にこんな大量の魔核を吸収するんじゃなかった!!

俺死んじゃうのかな


「ウワーーーーーーーーーーーーーー」

思わず襲ってくる全身を襲う物凄い痛みに俺は意識が薄れていった・・・



・・・・


・・・・


・・・・


・・・・


俺はふわふわと空中に浮いているような・・

そんな気持ちよさ


あ~ベッドに横になったまま俺は眠ってたのか・・

瞼が重たくてまだこのまま目を瞑って眠っていたい・・


心地いい?

頬にかかる髪が俺の頬を擽ってゆく・・・

凄~~~く甘い果実の香りが漂って・・・


くちびるに柔らかい感触・・

そう・・

あの時・・・


と・・


同じような・・・

少女に回復薬を口移しで飲ませた時・・・


感じた・・


柔らかさ・・


思わず俺はその感覚に目を開けた!!


目の前には!!

ティナの顔が!!


そして!!

俺のくちびるにティナのくちびるが重なっている!!

ティナは俺が目覚めた事に気がついてくちびるをはなす・・・


どういう状況なんだ????

俺は一瞬でパニック!!

どうもベッドに横になり眠った俺の上にティナが覆いかぶさってきてるっぽい・・

俺はそのティナを見上げる体制になって・・


そのティナの姿を見て


「ティナ・・」


と言ったまま俺はまたまた固まった!!







ティナの姿は一糸まとわぬ全裸・・・だったのだ。




ティナはそんな俺に向かって体中を真っ赤に染めて


「私の初めて貰って頂けますか?」


そう言って俺に抱き着いてきた。


つつく・・・

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