第12話 南海の子安貝
「さすが
「実は、今回の
「
なりふり構わぬ、
「そこまで言われると、なかなか後には、引くことも出来ますまい。特に、
「話は分かりました。それで、わが方に許された時間は、あとどの位ありましょうや。
「ありがたき心遣いに感謝申し上げます。われらに与えられた時はと申せば、あと三月に御座います。大嵐がやってくる季節の前、夏越の祭祀までに献上の品々を揃えなくてはなりません。」
「さて、亀に尋ねたいことがある。ここにおいでのお二人は、
「
「毎年、今の時期になると、島々を巡って、決まった品々、それ、サンゴとか、
「わしらが運んでいるのは、交易用の品々と奄美の母神さまへの捧げものであるぞ。
「そうよのう。今は、
「
さらに、平然とした顔で、
「ここは、
「人の足元を見おって。」と心の中で怒りを現したが、
「お聞きの通り、表向きには、おふたり様のご要望にお応えすることとは難しゅうございます。如何でしょう、われは、
「もちろん、お互いの為でありますぞ。われらは、
「分かった。して、お主は何を望む。」
「このような時でなければ、青銅の刀、剣、戈がほしいところであるが、今回は、
「われらの
「では、これより三つの手筈をお示しいたすので、どうかご安心下され。」
「ひとつ、
「
「そして
八潮は、驚いた。だが、
「
「最期に、
「
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