第5話 日常の終わり
夜の帳がすっかり下り、静まりかえった山では虫の声が響いていた。
昼間佳月達が歩いた道を行く者は誰もおらず、ポツリポツリと寂しげに立つ古い街灯が道路を照らすだけだった。
陽香とのあり合わせの夕食を済ませた佳月は、自室で学校から出された夏休みの課題に取り組んでいた。
「……ん?」
ふと、鼻をくすぐる香りに気付いた佳月は手を止める。
いつの間にか部屋に、香ばしい匂いが立ち込めていた。お菓子を焼き上げた時のような、そんな匂いだ。
「これは……」
長い間机に向かっていた身体をほぐすように佳月は大きく伸びをすると、気分転換の休憩も兼ねて階下へと降りていった。
匂いの出所は居間だった。
見ると、陽香が焼き上がったばかりのパウンドケーキをオーブンから取りだしているところだった。
「に、兄ちゃん!?」
佳月の姿に気付いた陽香が少し驚いた表情を浮かべる。
「ひょっとして、勉強の邪魔になっちゃった……?」
「ううん、ちょっと休憩しに来ただけ」
佳月は改めて食卓に置かれたパウンドケーキを眺めてみる。
型にはまったままだったが、表面は程よくキツネ色に焼き上げられ、漂うバターの香りは自身が紛れもない絶品であると雄弁に主張しているように見えた。
「すごく美味しそう」
「そう、かな……? 時間が無かったから、手早く簡単に作っただけなんだけど……」
「本当に。上手く出来てる」
「……なら、よかった」
上々の焼き上がりとなったケーキを見つめながら、陽香は胸をなで下ろした。
「あとはこうして、置いておいて、粗熱が取れたら出来上がり、だよ」
「粗熱が取れるのって、どれくらい?」
「えっと、一時間以上はかかる、かな……」
「……そう……」
目の前に美味しそうなケーキがあるにも関わらず、あと一時間はありつくことが出来ない。
「じゃあ、仕方ないね……」
その事実に佳月は肩を落としたが、陽香が言うなら仕方がない、大人しく部屋に戻ろうと、佳月は踵を返した。
「ね、ねえ……!」
背中から聞こえてきた陽香の声に佳月は振り返る。
自分でも思わず声を掛けてしまったのか、振り返った先にいた陽香はもじもじとしながら俯いていた。
「えっと……。これ、その。兄ちゃんの、お誕生日のケーキとして焼いたわけだから、だから……」
たどたどしい口調で少しずつ陽香は言葉を紡いでいく。そしてようやく、俯き加減の顔を少し上げ、控えめな上目遣いで佳月を見つめた。
「少し、食べる?」
「……美味しい」
まだ熱が抜けきらないホクホクのパウンドケーキを頬張りながら、佳月は呟く。果物などのトッピングが入っていない至ってシンプルな作りではあったが、程よい甘みが口の中に広がり、幸せを感じさせた。
「本当は早く帰って、もっとちゃんとしたのを作りたかったんだけど……」
昼間の失態を思い出したのか、残念そうに陽香は目を伏せる。
「これも十分すごいよ。ありがとう」
佳月にそう言われて、陽香の表情も少し綻んだ。
「それじゃあ、残りは、きちんと熱を取って、また明日ね」
残りのパウンドケーキをラップで包むと、皿の上に置き、再び冷まし始めた。
「パウンドケーキはね、しっとりとした方が美味しいんだ。だから、明日になれば、もっと美味しいと思うよ」
「楽しみだね」
そう言うと、陽香は何かに気付いたように
期待を込めた微笑みを返した佳月は、ふとハッとすると、なぜかまた俯き始めてしまった。
「陽香?」
「誕生日当日に一番美味しくならないケーキを作ってしまって、ごめんね……」
自分で今言っていて気付いたのだろうか、陽香は自嘲気味に落ち込んでしまっていた。
「そんなの気にしないよ! 今でも十分美味しかったんだから!」
「うう……」
陽香の手元に置かれている小さな袋に気が付いた。淡いピンク色をしたその薄い紙袋には、可愛らしいリボンのついた小さなシールで封がしてあった。
「それは?」
「あっ! こ、これは……!」
佳月の視線に気付いた陽香は、反射的に袋を手で覆い隠した。
「えっと……?」
「……隠しても、仕方ないよね」
佳月に見つかってしまい観念したのか、陽香は覆った手を退けると、自ら袋を手に取った。
「これ、兄ちゃんの誕生日プレゼントにって、用意したんだけど……」
そう言いながら陽香は自分で袋を開けると、中身を取り出した。
手に持っていたのは、木で出来た
「兄ちゃん、よく本見てるから、これがいいかなって、思ったんだけど……。その、本当にこれで良かったのか、分からなくなっちゃって……。ごめんね、私、兄ちゃんのこと、何も分かってなくって……」
図書室での話を気にしていたのだろう。佳月にはもっと相応しいプレゼントがあったに違いないと、陽香はせっかく用意した品を渡すに渡せなくなっていた。
佳月は栞を握る陽香の手に、自分の手を重ねると優しく栞を引き抜き、手に取った。
「あっ……!」
「ありがとう。丁度、良いのが欲しかったんだ」
「兄ちゃん、いいの……?」
困惑する陽香に、佳月は静かに頷きを返す。笑顔でプレゼントを受け取った佳月の言葉に、沈んでいた陽香の表情は少し和らいでいた。
「来年も楽しみにしてる」
妹の思いの詰まったプレゼントをポケットにしまいながらそう告げると佳月は、普段の穏やかな微笑みの下に喜び浮かれた気持ちを抑え込みつつ、自室に戻っていった。
部屋に戻った佳月は椅子に座ると早速、陽香から受け取った栞をポケットから取り出して眺めていた。
妹からもらったプレゼントに思わず口元が緩んでしまう。
その時、佳月は普段自分の部屋ではしない匂いがすることに気が付いた。若干青さを感じつつも爽やかなその香りは、佳月にとって覚えのあるものであり、どうやら栞から発せられているようだった。
「桜……?」
栞の匂いを嗅ぎ、匂いの正体に見当を付けた佳月は表情を曇らせる。しかし気を取り直したのかすぐに顔を緩ませると、脇に栞を置いて再び課題に取り組み始めた。
「……あれ?」
家で課題に取り組んでいたはずの佳月は、いつの間にか林の中に立っていた。天を衝くような杉の大木が立ち並ぶ杉林で、頭上に茂った葉に遮られて昼にも関わらず薄暗かった。
「ここって……」
よくよく見てみれば見覚えのある場所だった。これほど立派な杉林はそうそうあるものではない。目を凝らして遠くを見れば、社のようなものの姿も見える。そうだ、ここは――。
「……――ちゃん」
その時、声が聞こえた。聞き馴染のある、元気な声だ。
「……陽香?」
声は背後から聞こえた。振り向くとそこには急な坂があった。坂には土を木で囲うことによって足場にした手作りの階段が設えてある。これも、見覚えのあるものだった。
「……――ちゃん」
再び声が聞こえる。どうやら、この階段の先から陽香は呼び掛けているようだ。
足を踏み出して階段を上る。気の隙間を縫うように作られている階段には所々土が削れた箇所や、木の根と思しきものが通る場所があり、ゴツゴツとしていて歩き辛かった。作られている坂が急勾配なこともあり、取り敢えず上れるだけマシといった風だった。
「に……ちゃん」
先程よりも陽香の呼ぶ声が大きくなってきた。薄暗い中に射す光も強まっており、階段の終わりが近いことが分かった。
「――」
階段を上り切った佳月は息を呑んだ。上り切った先は薄暗い杉林から打って変わって開けた場所で、そこには一本の木が立っていた。
満開に咲いた桜の木。この場所に、――空戸神社に、一本だけ生える、御神木。
街でよく見る桜の木とは異なる、特別な知識を持たない佳月でも分かる、独特の雰囲気を持つ山桜。それを陽香は見ていた。
「兄ちゃん! こっちこっち!」
佳月が来たことに気が付いた陽香は振り向くと手を上げてブンブン振る。楽しそうに声が弾んでいるが、逆光になって表情が良く分からない。そのまま、あはははと楽しそうな笑い声を上げながら、桜の木の方へと無邪気に駆けていった。そして、駆けて行った先には更に二人、人影があった。
「陽香! 父さん! 母さん!」
佳月が呼びかけると、突然突風が吹き荒れた。乱暴な風に舞い散る桜の花びらのせいでまるで本物の吹雪の様に佳月の視界が遮られる。
「うっ……!」
叩きつける風により、佳月は身動きが取れなかった。しかしそんな強烈な風も次第に勢いが衰え収まり始めた。遮られていた視界が開けていく。
「あっ――」
佳月の視線の先にあったのは、桜の花が全て散って、枝だけになった桜の木。
それだけだった。
陽香も、父親と母親の姿形も、どこにもない。いるのは佳月一人だけだった。
「う――」
佳月は膝から崩れ落ちながら、無意識に声を漏らす、そして、
「うわあああああああっ!」
あらん限りの絶叫を上げた。
「っ!」
息を呑みながら、佳月は目を覚ました。特に激しく動いた訳でもないのに、酷く息が荒れていた。机に突っ伏したまま二度三度呼吸を繰り返すうちに、次第に息も整ってきた。無機質に時を刻む針の音が耳に届くようになったところで、未だ眠気が残る身体をゆるゆると起こした。
「……」
視界に広がる殺風景な部屋は、間違いなく自分の部屋のものだった。そのまま視線を目の前に落とすと、机の上に課題のテキストやらノートやらが広げっぱなしでおいてある。どうやら、課題をしている最中に眠気に襲われ、寝てしまっていたようだ。
「夢、か……」
そう呟くと佳月は背もたれに大きく寄りかかる。そして、机に置いてあったあるものが目に留まる。手を伸ばして取ったそれは、先程陽香からもらった、桜の香がする木の栞だった。
「……しまっておこう」
そう言うと佳月は引き出しを開き、栞を机の中にしまおうとする。が、折角陽香がくれたプレゼントなのだからと思い直し、ポケットから手帳型のケースに入れたスマホを取り出すと、ケースを開き、カバー部分のポケットに滑り込ませた。
「ふぅ……」
一息ついてスマホのディスプレイに表示された時間を見る。時間は0時を少し回ったところだった。夏休みに入ったからといって部活はあるし、夜更かしはしていられない。佳月は汗を流して早く寝ようと、椅子から立ち上がった。
「――」
そこで、なにかの音を聞いた。
キョロキョロと、佳月は辺りを見回す。いつも通り殺風景な自分の部屋が広がるばかりで、何も変わったものは見当たらない。気になり耳をそばだててみるが、木の葉が擦れる音すらしない。
きっと聞こえたと思ったものは耳鳴りかなにかだったのだろう。そう結論づけた佳月は、風呂に入ろうと階下に降りていった。
しかし、階下に降りていった佳月はふとあることに疑問を持った。
先程確認した時と同じように、今も佳月の耳には何の音も聞こえない。聞こえるのは、自分の息遣いと、歩くときに床板が軋む微かな音のみである。
今は夏も中盤に差し掛かろうかという時分である。その夜中と言えば、昼の暑さを乗り切った虫や蛙がこれ見よがしに声を上げる時間帯だった。それなのに、草木も眠る丑三つ時にはまだ早いにも関わらず、外からは僅かな音すらも聞こえてこなかった。いくらなんでも静かすぎる。
気になった佳月は玄関を開け、顔だけ出して表の様子を伺ってみた。
やはり、虫や蛙どころか、枝葉の擦れる音も、風の音もしない。耳が痛くなりそうなほど不自然に静まり返った夜が、目の前に広がっていた。
「――」
また、音が聞こえた。
静けさの中で、今度はハッキリと聞こえた。だが、未だに上手く聞き取ることは出来ず、それがなんなのか、その意図を汲み取れないでいた。だが佳月は、それが自分に向けて発せられた『声』のようなものであると、根拠のない確信を感じ始めていた。
そこで、帰り道にも同じような『声』らしきものを聞いた気がしたことを、佳月は思い出す。たしかその時声がしたと思った場所は――
「……神社だ」
あの場所から、なにかが呼んでいる。その正体を確かめる覚悟を決めた佳月は着の身着のまま運動靴を履いて家を飛び出していった。
「……やっぱり」
佳月が気配を辿りながら足を進めて行くと、空戸神社の入り口である長い石段の元へと辿り着いていた。石段を照らす街灯は無く、昼でさえ長大な杉の木立に挟まれ薄暗かった長い石段は、今や底知れぬ地獄へと繋がる道のようにさえ感じられた。
しかし佳月はそんな様子にも怯むこと無く、すぐにポケットに入れていたスマートフォンを取り出しライトを点灯させると、気を張りながら石段を登り始めた。
足下をライトで照らしつつ、佳月はゆっくりと歩みを進めていた。照らしている範囲だけでも、石段の所々にあるひび割れに足を取られる危険がある上に、ライトで照らせていない場所は完全に暗闇に呑まれており、様子を知ることなど不可能だったからだ。
しかしそんな中でも佳月の耳にはずっと、『声』が聞こえ続けていた。
「―――」
先程よりもハッキリと佳月の耳に届くようになっていた。しかし、呼ばれているということは分かるのだが、佳月にはそれが何を言っているのかが未だに全く理解出来なかった。
正体不明の内容が余計に気になり、佳月は足元に注意して歩を進めなければならないと理解しつつも、好奇心から無意識に少しずつ歩みを早めていった。
ようやく階段を上りきり、佳月は空戸神社の境内に辿り着く。
しかし境内の中も先程までと同様に、立ち並ぶ杉の巨木によって深い闇に包まれていた。明かりで照らして見える範囲を見渡してみても、特別変わった様子は見られない。佳月は意を決し、大きく息を吸い込む。
「誰か! いるんですか!」
発信者に届くかも知れないと、佳月は声を張り上げて叫んでみた。
すると、
「――――!」
呼びかけを皮切りに先程から聞こえ続けていた『声』の調子が変化した。勢いが増し、より大きくなっていた。そしてそれにより、どこから『声』が聞こえていていたのかが、明確に分かるようになっていた。
「あっちは……」
境内から離れ、杉林の奧へと続く道がある方だった。土を木で囲うことによって足場にした手作りの階段が設えてある、急な坂だ。その階段の先にあるものを佳月は知っていた。
だがそこは現在、一般参拝者はとある理由から立ち入り禁止とされていた。
しかしここまで来た以上、佳月には真相を確かめずに帰るという選択肢はない。
「行くしか、ないね」
少しばかり嫌そうに眉をひそめつつそうこぼすと、佳月は大きく息を吐いてこれから行く先を睨み付けるように見据えて歩き出した。
階段は夢で見た通り、土が削れたり、木の根がむき出しになっていたりで歩き辛かった。ひょっとしたら、夢の中のほうがまだ歩きやすかったかもしれない。そう思いながら、しょっちゅうつまずき転びそうになりつつ佳月は一歩一歩慎重に上っていった。
そんな階段をようやく乗り越えた先には、先程までの細い道が嘘のような広々とした空間が広がっていた。
その中心に、この空戸神社の御神木である山桜が祀ってあった。
数人がかりでようやく抱え込めるかどうかの杉の大木の林の中、ポツンと一本だけ生える小さな、といっても町でよく見かける桜の木よりは一回り位大きい山桜の木は、確かにこの空間における不可思議そのものであり、どこか厳かな雰囲気を感じさせることは事実だった。。
しかし、そんな不可思議な空間に今、それ以上に不可思議なものが存在していた。
「―――」
御神木の根元近く、人一人飲み込めそうなほどにポッカリ大きく空いた
より正確に言うなら、
「なんなんだ、これ……?」
佳月自身何が起こっているのか分からず、驚くほか無かった。
木の
佳月の心は、正体不明の何かに対する恐れよりも、そこから自分を呼ぶ存在に対する好奇心に支配されていた。更によく見れば、渦巻く中には無数の光が星のように輝いているのが見え、宇宙と見紛う神秘的な雰囲気を醸し出していた。
その輝きに魅せられた佳月は、熱に浮かされたようにそれに手を伸ばしていく。今や佳月の頭には塊に手を触れることしか無かった。それが危険であるか、それによって何が起きるかなどは全く考えていない。ただ、好奇心のままに手を伸ばす。十センチ、五センチ、その距離は少しずづ縮まっていく。もう指の先まで近づいた。そしていよいよ、塊に手が触れる。
「兄ちゃん!!」
まさに佳月の手が塊に触れようかというその時、聞き慣れた呼びかけによって佳月の意識は急速に現実へと呼び戻された。
「陽香……?」
振り向いた先、広場の入り口には、見知ったジャージ姿で息を荒げた陽香の姿があった。
「どうして……?」
「兄ちゃんが、こんな時間に出て行くから、その、心配になって……!」
絞り出すように発せられたその声は、明らかに震えていた。
――陽香に心配をかけてしまった。
それが分かった佳月は、自分のしでかしたことの重大さに気付き、慌てて陽香の元へと駆け寄った。
「ごめん、陽香!」
震える彼女の前に立ち、佳月は大きく頭を下げた。
「寂しい思いをさせて、ごめん……!」
「……ううん、もう、大丈夫。兄ちゃん、顔を上げて」
陽香は頭を下げる佳月に優しく呼び掛ける。その呼びかけに応じて佳月は顔を上げた。視線の先には、穏やかにほほ笑む陽香の姿があった。
「帰ろう。ね?」
陽香に笑顔で促された佳月からは、既にあの塊への好奇心は消え失せていた。
なにかがあってからでは遅い、いかなる場合も陽香に苦痛を与えるようなことを許してはならないし、してはならない。それは、自らで立てた誓いでもあった。それを破るようなことは、どんな場合もあってはならない。
「うん、帰ろう」
陽香の笑顔に笑い返し、二人は家路についたのだった。
「――――」
「!? 兄ちゃんっ!!」
ぐっ、と手をつかまれた、ようだった。引っ張られるように体勢が崩れて、強い力で引きずられる。陽香の悲鳴にも似た叫び声が聞こえた。引きずられる先には、あの黒い塊があった。見る間に距離が近づいていき、呑まれるように落ちていった。星明りのようだと思っていた光が急速に輝きを強めて、視界を埋め尽くしていき佳月は何も分からなくなった。
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