第108話 少子化がそんなにアレなら人工子宮の開発をすればいいと思ってしまうSF脳。
とは言っても結構まじなんすがね。
いや少子化がー、とLGBTQがー多様性がー、とは相容れないの当然なんですよ。
だってそもそも社会が人口増やした時代とは違うんだもの。
女性が社会進出~と言うも何も昭和の日本でも本当に「専業主婦」なんて結局多数派ではなくって、家業だの農業だのの嫁だったりすれば家事も育児も仕事もしなくちゃならなかった訳で。
その中でまあ子供が生まれればそれなりーに大らか…… というよりは適当に育てて、ある程度以上経てば何かしらの作業の手伝いとか~ しなくても良いとしてもいちいち行動を縛らずとも適当に何とかなったんじゃね? という環境だった訳で。
そんで年頃になったら「あの子いいんでね?」的にくっついたりくっつかなかったり、勧められたり何だかんだで良くも悪くも結婚という流れになって良くも悪くも性癖がどうであれこうであれ子供作って~のサイクルに入っていく…… ことで人口は増えていった訳であって。
一人二人をこれでもかとばかりに手を掛ける/掛けなくちゃいけないモードの今とは違う訳で。
無論だからこその苦悩やら何やらはあったさー。
だけど基本は人間も動物だからー、そんで野生よりは弱い動物だからー、でムラ社会もあった訳ではないですか。個々のあれこれは何かと取捨選択されて、結果として人口は増えてきた訳ですよ。
けど今は個性が~多様性が~とか色々あったなら、そら「結婚子育て面倒」「異性と結婚したくないからしない」もがんがんになるだろうわ。つかそういう集団に対する耐性が無い。
つか、たぶん放っておけば人間っー本能を理性で何とかしよう~な外れた哺乳類は減ってるの当然ですがな。
そんでいて未だに出産は苦しい訳だし。
子供が欲しい産みたいという人は否定しませんし凄いと思いますよ。ワタシは無理! 子供の存在は音的にメンタルが死ぬ。
で、ワタシはそれ以前に「他人と暮らすのはしんどい」からその意味での生物的生産性はゼロなのでもうこういう想像とか文章を絞り出すしかねえんですが。
「十二国記」で「卵果」ってあるではないですか。
戸籍を一にする「夫婦」(くっついてそういうことしていても戸籍を一緒にしないと「野合」)が里木に祈ると実が成ってその中から子供が生まれるというの。
子供を持つ資格があると認定された「夫婦」のところに子供がやってくるというやつ。
これはワタシ「人工子宮」の比喩だと思ってるんですよねえ。
「そういうもの」と思っていれば、そのシステムは成立するんですよ。で、育てる資格のある人々のところに来るということで、子供はそれなりに不幸でない確率が上がるという感じ。
もっとSFになると「地球へ……」だけど。
これはもう完全にディストピアではあるんだけど、しょーじき言って適応している人々には問題無い世界なんだよなあ……
ミュウ視線で読むと体制破壊しなくちゃ生きられない! なんだけど、じゃあその体制下で平和に暮らしている人々はそれでどうすんだ、という。
まあそれはともかく子供は管理されて作られて、「両親」という役割の人々の元に委ねられて育てられるというのはまあある意味理想よね。自分達で子供が勝手に作れる、ということを知らなければそれはそれなりに。
本能を放棄した結果がそこなら仕方ねえだろな。
まーそれで。
ワタシはそれこそ「産みたい人は増やしてください」「育てたい人が育ててください」でいいと思ってしまうんだよな……
一時期言われた赤ちゃんポストじゃないけど、ああいう感じに「育てられないひとは任せられる場所」が公的に用意されていたり何だりー。
まあなー、ワタシは母性が欠如している人間だからシステマティックに何とかなんねえか? とついつい思ってしまうんだけど。
だがなあ、最初に言った二つは両立せんのよ。どっか何かを妥協しないと子供は増えないと思うよ。
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