第91話 昭和40年代後半~50年代前半の地方の手遊び。
手遊び…… とくくればいいのかなあ。
要するに、「室内で」「手を使って」の遊びですな。
小学校で寒い時とか雨の時によくやったものです。10分くらいの休み時間とかにはちょうどよかった。
◎二人で歌いながら手を叩き合うもの
・八十八夜
♪夏もち~かづく八十八夜(とんとん)
のリズムでやっていくもの。
1.両手を叩く。
2.互いに叩く。その時左手を下に、右手は上に。
3.互いに叩く。手のひらを相手に向ける。
4.とんとん、で3.を二回繰り返す。
・みかんの花咲く丘
♪み~かん~のは~なが~さ~いて~いる~ 三拍子。
1.両手を叩く。
2.互いの手の甲を下向きで合わせる。右。
3.両手を叩く。
4.2.の左。
5.これを最後まで続ける。
・おちゃらか
♪おっちゃらかおっちゃらかおっちゃらかホイ!
おっちゃらか勝った(負けた)よおちゃらかホイ!
1.八十八夜の1.2.をリズムに合わせて繰り返す。
2.ホイ! でじゃんけん。
3.勝った方は歌で「勝った」、負けた方は「負けた」と言ってまたホイ! でじゃんけん。
4.飽きるまで繰り返す(笑)。
・アルプス一万尺
♪ア~ル~プ~スいちまんじゃ~く、こ~やりのう~えで、アルペンおどりをさあおどりましょ
意味もわからず歌うのは子供ですがな!
1~4番まであった気がするんだけど、それぞれバージョンが違った気が。
1番
1.両手を叩く。
2.右手のひら同士を合わせる。
3.両手を叩く。
4.左手のひら同士を合わせる。
5.両手を叩く。
6.両手のひら同士を合わせる。
7.両手を叩く。
8.両手の指を絡めて手のひら側で押し出す。
9.1~8を繰り返す。
2番
1.1番の1~4を繰り返す。
2.二回手を叩く。
3.右手で左のひじを叩く。
4.左手で右のひじを叩く。
5.1~4を繰り返す。
3番
八十八夜の「とんとん」抜き。
4番……忘れた。
◎あやとり
冬になるとちょくちょく編み物が流行るんですね。
三年か四年の時には結構皆かぎ針やってました。手芸クラブもあったので、四年生からはそういうとこでやる子も確実にいました。
手芸は当時やる子が多かったですねー。少女マンガでも何かとやってる場面ありましたし。
そーすると毛糸の輪を持ってくることもありますねー。簡単だし。
そんなあやとりの中でよく作ったのが。
・一人あやとり
○ほうき
二種類作り方があり、片方は「ばったんぼうき」と言って、両手に絡めていたものを手を叩いた時に片方離すと片側でほうきができるという。
もう一つの作り方では、もう一手間増やすと「たけやぶ」だか「いおり」になったはず。
○基本形
1.両手の親指と小指の後に糸をかけ、その他の指に対しては糸が前に出るようにする。
2.右の中指で前に出ている糸をひっかける。
3.左の中指で右がとった間から前に出ている糸をひっかける。
○*段はしご(橋)
一段から十段まである。手と手の間で◇が幾つできるか、でその数字になる。
偶数は基本形から同じ手順。2と4はいったん同じ振り出しに戻るのだが、4からはどんどんそこから上がっていく形。10段まで行くと綺麗な◇が見えるか見えないか判らない程に。その場合は毛糸の細さとか長さを調整した。
一段や三段は基本形を崩した形で始めるのでなかなか理解がやっかい。
五段以降の奇数は一つ少ない偶数で途中まで作り、最後に右の人差し指で二度くるくると糸をひねる。すると一段分の◇ができる。が、そこから偶数の要領で次の奇数に行くことはできない。
○蝶
○亀
……説明がなかなか面倒なので略。
・二人あやとり
基本は「網」と「川」。
これの面白いところは、形として同じものに見えても、同じ手順で相手の糸を取ると、全く別のものができてしまうことがあるということ。
いずれにせよシンメトリな状態にならなくなったら終わり。
何にしてもこの時代に覚えたものというのは身体が覚えてるものだなーと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます