庶民目線を持つ若殿

(2020年3月8日 第8回「同盟のゆくえ」視聴後)



 獲った魚を切り身にして格安で売り払って販売を勧め、地元経済を回そうとする織田信長。

 これが登場して初めての行動です。

 庶民に交じって遊ぶ信長は他作品で何度も描かれましたが、今回は漁で遊びながらも経済活動を忘れない、奇妙な若殿として描かれましたね。

 信長は、若い頃に庶民の生活に交じって経験した事を統治に活かして、経済と治安で庶民に優しい優良統治者に成りましたので、この描写は良いですわ。


 斎藤家の若殿が、自分の自尊心の事しか眼中になくて、隣国の経済状況や政略結婚のメリットを説かれても全然理解してくれない「真性の馬鹿」として描かれているのと対照的です。


 身分に対する感覚も、信長と義龍は真逆に描かれていますね。

 身分差を気にせずに交わっていく信長と、身分差を盲信して有り難がる義龍。

 天才と凡才の比較が、初めから明確ですね。



 父親に認められたい心情を、主要キャラの共通テーマにしているのかな?

 十兵衛はしきりに亡き父の思い出を語るし、斎藤義龍は重病(笑)

 信長も次回予告で、父親の前でマジ泣きしているし。

 こうなると、竹千代(家康)にだけ「父上は大嫌い」と言わせている構図が、後半にどう活きてくるのか、楽しみ。家康だけ、誰にも父性を求めない人物に描かれるのかも。



 次回タイトルの「信長の失敗」って、何の事だろう?

 まさか、吉乃と子供の量産態勢に入った事?

 

 



 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード。

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