第1254話 人の力
「陛下、これは?」
「あぁ、恐らくだがこの世界は俺たちが恐竜を倒すように作られてはいない。多分、めちゃくちゃバフを掛けても無駄なんだと思う。じゃあ、どうやって倒すかっていうと、恐らくこのマークがカギになってくる」
「なるほど、つまり私たちが恐竜に攻撃しても意味がない、ハーゲン様が連れてきたドードー、そして新たに追加されたマーク...つまり恐竜をテイムして戦え、ということですか?」
ふっ、相変わらずの推理力だな。もはやこのくらいでは全く驚かなくなったぞ?
「そうだ、俺はそうじゃないかと思っている。しかも、ドードーのレベルが上がっていることからも、恐竜のレベルアップはしやすくなっている、とかもありそうだ」
「なるほど、恐竜をテイムし、恐竜同士に戦わせる。人間はこの世界にいなかったのですからある種当然の話なのかもしれませんね。ただ、そうなってくるとテイム方法というのを模索しなければなりませんね。全ての恐竜が同一の方法でテイムできるとも思えませんし...ドードーをテイムした際に何か特殊な行動はとりましたか? もしかしたらそこにヒントがあるかもしれません」
そう言って、メガネくんはハーゲンに質問を投げかけた。
「い、いや~俺っちは特に何も...」
「餌を与えたりもしていませんか?」
「は、はい。俺っちがジーっと見つめてると勝手に頭に乗ってきたっす。だから嫌われてはいないと思ってそのまま乗せてきたっす」
「な、なるほどー」
あまり手掛かりが得られなかったようだ。メガネくんも頭を抱えている。
「まあ、ハーゲンは鳥類だし、テイムの何らかのパラメータに補正が掛かっていてもおかしくはない。それにNPCだから、俺らプレイヤーとはそもそも判定基準が違うかもだしな。俺らは俺らでテイム条件を調べていこう」
それに、もしドードーのテイム条件が分かったところで、ドードーの軍隊を作るでもなければ、そこまで効果はない。
「確かにそうですね! では、まずはテイムするモンスターの選定からですね。最初から強力なモンスターを捕まえるのは難しいと思われます」
「いや、ちまちまテイムしても仕方がない。最初からジャイアントキリングを目指そう。どちらにせよ、恐竜に対してそれぞれのテイム方法を模索する必要があるなら、最初からお目当てのものをゲットしたほうが効率的だろう?」
「なるほど、かなり厳しい戦いにはなるかと思われますが、その分恩恵も莫大ですね。やりましょう!」
「基本的に俺がヘイトを集めるからメガネくんは透明化して何か気づいたことがあったら言ってくれ。ハーゲンは空中から観察、もし余裕があればちょっかいをかけて離脱を繰り返してくれ。空にも敵がいるから気を付けろよ?」
「「了解!!」」
じゃあ、初っ端からスポーンキルしようとしてきた、あのティラノ野郎を捕獲するとしますか!!!
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最近、自宅にアスカトルの眷属がわんさか出現し非常に困っております。
アスカトルが悲しむと思うと無暗に殺せませんし、一応逃がしてはいるのですが...
皆さんも最近困っていることがありましたら教えてください!(*^-^*)
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